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「知見」の意味と使い方・例文5コ・類語・「知識」との違い

更新日:2024年10月31日

「知見」という言葉を知っていますか。「知識」と同じ意味を持つ言葉だと思われてしまうこともありますが、詳しく見てみると、表していることは異なります。また、「知見を広める」という使い方もありますが、これはどういう意味でしょう。「知見」についてを説明しました。

「知見」の対義語

「知見」とは経験による知識、考え方や意見を表す言葉です。その反対の意味を持つ言葉は、「経験や知識の不足による、思考力・判断力・行動力の欠如」といった意味を表すものとなり、下記のような言葉が挙げられます。

「無知」「無学」「迷妄」

それぞれの言葉についての例文を確認し、意味・用法についてもご紹介していきます。

「無知」

「無知」とは、知らないこと、知識がないこと、知恵のないこと、またはその様子を表す言葉で、その事柄に対して正しい判断・見解をするために必要な経験や知識が不足していることを言います。

〈例文〉

これまではただ無知で済んでいたものが、急に不徳義に転換する事があります。

あの人は根本的な無知を自覚しないで、本当はわからないことをわかったつもりになっています。

「無学」

「無学」とは、学問・知識のないことを表す言葉で、本人の能力に由来するというよりは、知識を得るための教育を受けていない、知識を得る環境にないという意味を表しています。

また、仏教用語として「煩悩を断ち尽くし、もはや学ぶべきもののない境地」という、一般的な意味とは全く逆の使い方があるのは興味深いところです。

〈例文〉

彼は無学な男でしたが、商売に関する才能には昔から目を見張るものがありました。

「迷妄」

「迷妄(めいもう)」とは、物事の道理がわからず、事実でないことを事実だと思い込むことです。

「知見」の意味するところの「物事に対する考え方や意見」が欠如しているため、物事の本質を捉えることができない状態のことを表します。

〈例文〉

彼はこの迷妄を打破しなければ人間の幸福は得られないことを説いていました。

彼らの提唱する説は一見価値があるように聞こえるが、よく吟味すれば迷妄に過ぎないことがわかります。

「知見」の意味を理解して、正しく使おう

今回は「知見」の意味と使い方について述べてきました。「知見」とは、「経験に基づく知識や考え」だとご理解頂けた事でしょう。ぜひ今回ご紹介したフレーズを活用してみてください。

また、今回の例文を見ると、この言葉は、経験による知識を何かに活かそうとする、前向きな場面で多く使われています。

皆さんが何かやり遂げたい事がある時、きっと皆さんの「知見」で良い成果が得られるよう、願っております。

知見を深めて賢い人になろう

「賢い人」とはどんな人でしょうか。知能が高い人、計算の早い人、記憶力のいい人など、確かに元々そういった能力に秀でた人もいます。それも賢い人だと言えるでしょう。

しかし、それだけではありません。人間は成長する生き物です。これまで生きてきた経験と知識、つまり「知見」を活用してやりたい事をやってみましょう。

たとえ失敗してもそれがまた新しい経験となり「知見」が深まる事で、より「賢い人」に成長するでしょう。

初回公開日:2018年01月23日

記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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