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「マイスター」の意味と使い方・語源・類語・マスターとの違い

更新日:2023年12月30日

「マイスター」という言葉を見聞きすることが日本でも多くなってきましたが、この意味は何でしょうか?「マスター」や「マエストロ」といった言葉がありますが、違いは?「マイスター」はこれからの日本企業における注目される存在となるため、意味を把握しておきましょう!

「マイスター」の類語には、「アルチザン」があります。日本語では、「匠・匠人・工匠・名工・職工・熟練工」などが類語に挙がります。「職人・親方・名人・巨匠・主人」も挙がりますが、これらは「マイスター」の和訳として使われる言葉なので、省きます。

アルチザン

アルチザンの意味は「職人・工匠」ですが、特に「職人的な芸術家」を表します。古くから伝わる職人の技法を用いて作品を製作する芸術家のことで、自分で新しいものを考えて作品を製作するアーティストという芸術家とは相対します。

「匠」は「工」とも書き、意味は「手先仕事により物を作る職人」です。主に「木で作る」職人を指し、大工や彫刻師に対して使います。「匠人(しょうじん)」も同義です。

工匠

「工匠(こうしょう)」の意味は、「工作や建築を業とする人・職人」です。工作は木に限らないため、主に木で作る職人を指す匠よりは広い使い方ができます。

名工

「名工(めいこう)」は「優れた工芸品を作る人」のことで、「優れた工芸品を作ることで有名な人」を表すこともあります。また、「名匠(めいしょう)」とも言います。

職工

「職工」は「職人」を意味しますが、もう1つの意味として「工場の男子労働者や工員」もあるため、ドイツのマイスター制度における「ユングマイスター・エレメンタリーマイスター」あたりを表すような意味合いに聞こえます。

熟練工

「経験を積んで熟練した技能を持つ作業労働者」を意味する言葉て、「作業労働者」という点から「職人」などとは別の意味合いが込められているように受け取れます。すなわち、「作業労働者の中でも経験があって技能が高い」といった感じです。

「マイスター」の対義語は?

「マイスター」の対義語は出てきませんでしたが、類語にあった「アルチザン(アーチザン)」の反対語は「アーティスト」だとされています。「アルチザン」の項目で触れましたが、「アルチザン」は伝統的な技法を用いて物を作る芸術家のことを言い、一方の「アーティスト」は独自の発想や技法を用いて作品を製作する芸術家のことを言います。

伝統的に引き継がれてきた技法で、昔からある物を作るのか、独自の発想で新しく生み出した物を作るのか、という違いがあり、伝統的・新しい発想という点が反対の意味になります。

「マイスター」を正しい意味で使おう!

「マイスター」は「職人・巨匠・主人・名人」を意味するドイツ語で、英語の「マスター」と、イタリア語の「マエストロ」とは同義語になります。

ただ、日本では「マイスター=職人・名人」、「マスター=主人」、「マエストロ=巨匠」の意味で使われています。日本における使い方と本来の使い方を切り分けて考え、日本語に混ぜて使う時には本来の使い方に固着せず、相手に伝わりやすい使い方をしましょう。

初回公開日:2018年01月29日

記載されている内容は2018年01月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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