「お世話様でした」の意味と使い方・敬語・目上の人への使い方
更新日:2024年09月24日
「お世話様でした」というフレーズは、職場やビジネスシーンだけで使用されるものではありません。日常生活においても、使用される機会があり、中には病院などで使う方もいらっしゃると言われています。
病院で診察を終えて帰る際や、入院生活が終わり退院する場合などに、医師や看護師、スタッフに対して「お世話様でした」と挨拶をする方もいらっしゃるでしょう。しかし、「お世話様でした」という言い回しは、いわゆる「上から目線」に当てはまるという見解も存在しています。
自分では「上から目線」であるつもりがなくても、「お世話様でした」と言われた相手が「上から目線」と受け取れば、不快に感じる可能性があります。ですから、病院でもなるべく「お世話様でした」は使用せずに、「お世話になりました」などの挨拶を使用しておいた方が、確実だと言えそうです。
「お世話様でした」は方言なのか?
上記でも何度かご紹介しているとおり、「お世話様でした」というフレーズは、正式な挨拶ではありません。どのようなルーツで誕生した言葉なのか気になるところです。そこで続いては、「お世話様でした」のルーツの1つとして、方言である可能性に注目して、「お世話様でした」は方言なのかどうか、考察していきます。
結論から言うと、「お世話様でした」という言い回しは、特定の地域の方言ではないという見解が一般的です。方言でも公式の挨拶でもない、フランクなニュアンスを含んだ略式の挨拶というのが、「お世話様でした」という言い回しの位置づけだと言われています。
関東で使用されることが多いという説もある
上記では、「お世話様でした」という言い回しが、特定の地域の方言でないという見解をご紹介しました。
しかし、「お世話様でした」という言葉を頻繁に使用する地域もあれば、あまり使用しない地域もあり、使用している頻度や浸透の程度に関しては、地域による差があるとも言われています。特に、関東と関西では、関東地方の方が「お世話様でした」を使用しているという見解も存在しています。
「お世話様でした」への返し方
自分からは「お世話様でした」という挨拶を使わなくとも、他人から「お世話様でした」と言われる可能性もあります。そのような場合、どのような返事をすれば良いのか、気になるところです。そこで続いては、「お世話様でした」と言われた場合の返し方について考察していきます。
「お世話様でした」という挨拶を言った相手が、自分にとってどのような立場や関係性の人なのかによって、返事の仕方を変えるのも、1つの返答方法だと言えるでしょう。相手が自分よりも立場が低い人物や、気心が知れた相手であれば、自分も「お世話様でした」などと返しても、問題にはなりにくいと予想できます。
しかし、相手が自分よりも年上の人物や目上の立場の人物である場合は、相手が「お世話様でした」と言ってきても、「こちらこそ、大変お世話になりました」などと返した方が、無難だと考えられます。
「お世話様でした」は店員さんに使うのか?
「お世話様でした」というフレーズは、さまざまなお店の店員さんやスタッフに対して使用されることもあります。そこで続いては、お店の店員さんなどに対して「お世話様でした」という表現を使用しても問題ないのかどうか、考察していきます。
結論から申し上げると、店員さんなどに対して「お世話様でした」という言葉を使っても問題はないものの、人によっては不快に感じる可能性もあると言えるでしょう。特に、自分よりも年齢が上の人に対して使用すると、不快感を与える可能性もあります。
常連であったり、店員さんともとても親しかったりする場合は、「お世話様でした」という表現を使用しても問題ないと考えられます。しかし、あまり親しくなかったり、初対面であったりする店員さんの場合は、「お世話様でした」というフレーズは、使用しないようにした方が無難だと言えるでしょう。
「お世話様でした」と「お世話になりました」の違い
続いて、「お世話様でした」と「お世話になりました」の違いについて考察していきます。「お世話様でした」と同じような意味を持っていると考えられる「お世話になりました」というフレーズですが、どのように異なるのか、使い分ける方法などを考えていきましょう。
「お世話になりました」の意味
「お世話様でした」の意味については、上記でご紹介しました。しかし、2つの言葉を比較していくには、それぞれの言葉の意味などを理解する必要があります。そこでまずは、「お世話になりました」といフレーズに含まれている意味や使い方についても見ていきましょう。
「お世話になりました」という言い回しは過去形の言い回しですが、その原型と考えられる「お世話になります」という言い回しの意味については、「weblio辞書」に以下の引用のような解説が掲載されていました。
「お世話になります」という言い回しには、何かを手伝ってもらったり助けてもらったりする相手に対する、感謝の気持ちが込められていることが、引用から読み取ることができます。ですから、「お世話になりました」という言い回しも、過去形へと時系列は変わっていますが、基本的な意味はほとんど変わらないと言えそうです。
「世話になる」を丁寧に言う表現。お世話になる、人の手助けを得ることを恐縮して、謝意を込めて言う表現。「ご厄介になります」のようにも言う。
出典: https://www.weblio.jp/content/%E3%81%8A%E4%B8%96%E8%A9%B1... |
「お世話様でした」と「お世話になりました」の違い
初回公開日:2018年02月13日
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