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「かかわる」の意味と使い方・類語・敬語・公用文での使い方

更新日:2024年04月14日

「かかわる」には「関わる・係わる・拘わる」といった、3種類の漢字表記が存在しています。では、これらの違いをご存知でしょうか。意味が違ったり、使い方が違ったりしますので、それぞれを正しく使用できるように、各「かかわる」について学んでおきましょう。

連なる

「連なる」は、「列なる」とも書きます。意味は「切れることなく続く・会などに出席する列・団体などの一員として加える・関係を持つ・連れ立つ」の5つですが、「かかわる」の類語になる意味は「関係を持つ」です。

現代では「連なる」を「つながる(関係を持つ)」の意味で使うことはあまりなく、「一列に並んで続く(切れることなく続く)」の意味で用いられることが多いでしょう。

関連

「関連(かんれん)」の意味は、「物事の間に関わり合いがあること」です。「関わり合い」の点が、「かかわる」の類語にあたります。

しかし、意味には「物事」とあるため、「人と人の関係」というよりは「物や事」を重点においた「かかわる」を表す時の言い換えに使えるでしょう。

使い方の例としては、「互いに関連する・関連産業・関連性」などがあります。「関(する)」+「連(なる)」と書いて成り立つように、「同じ立ち位置で関係し合っている」の意味が含まれる印象です。

相関

「相関(そうかん)」の意味は、「2つのものの間に関連があること」あるいは「互いに影響し合うこと」です。

「相」には「互いに」の意味があるため、「あるものとあるものが影響し合う・関連し合う」ことを表す時に使用する「かかわる」の類語になります。

使い方として知られているものは、「相関図」でしょう。ドラマや漫画などの登場人物たちの関係性を表すために書かれるもので、A氏はB氏と友人関係・B氏とC氏は恋人関係・A氏とD氏はライバル関係など、いろんな関係性が記されています。

相関図に記される人の関係性は、「ある人とある人」といった「2つの間」を表しており、「互いに何かしらの影響がある」ことを伝えるためのものになります。

その図は「関係図・関連図」ではなく、「相関図」と呼びます。他の使い方としては「相関する2つの現象」などがあります。

連絡

「連絡(れんらく)」の意味は、「互いにつながりがあること・関係者に情報などを知らせること・交通機関がある1つの所で接続していること」の3つです。この中で「かかわる」と類語になるのは、「互いにつながりがあること」になるでしょう。

「連絡」は、「関係者に情報などを知らせること」の意味で使用されることが多く、一般的にはその意味しか知らない方もいることでしょう。しかし、本来は「互いにつながりがあること」といった意味で用いられていた言葉のため、「かかわる」と類語になります。

使い方としては「2つの物事の間に連絡を見出す」などがあり、「かかわる」も含め、他の類語たちとも使い方は同じと言えるでしょう。

混同されがちな「携わる」その違いは?

「携わる(たずさわる)」は「かかわる」と混同されることがありますが、内容には多少の違いが存在します。「携わる」の意味は3つあり、その中の1つである「ある事柄に関係する」の意味がよく似ている点です。

「かかわる」は単に「関係する」ことを意味しますが、「携わる」は「関係する」ことに加えて、「そのことに従って行う」ことを表します。また、「事柄に関係」と限定された表現になっている点も「かかわる」との違いになります。

つまり、「かかわる」は「関係する」であり、つながりは人・物・事といった全ての内容に渡ります。「携わる」は「事柄に関係する」であり、つながりは人と事といった限られた内容になります。

「関する」とは似ているけど何が違う?

「関する」は「関わる」と同じ漢字が用いられており、意味も「ある物事にかかわりがある」ですので、同じと言えるでしょう。違いは使い方にあり、「関する」は「関わる」や「関係する」の書き言葉として用いられています。

書き言葉とは、文章に適した表現のことです。対になるのは話し言葉と呼ばれるもので、これは口頭に適した表現であり、文章には適さない表現となります。

「関する」が話し言葉というわけではないので、「関する」も文章で使えないことはないのですが、公用文やビジネス文書といった言葉遣いに厳しい文章では、「関わる」を「関する」にした方が良いでしょう。

「伴う」との違いは?

「伴う」には、「ある事柄に応じて生じる」の意味があります。この意味は、「かかわる」が持つ「関係する」の意味と似ています。

しかし、「伴う」には「関係する・かかわる」といった表現が含まれていません。つまり、「かかわる」とは意味が違うということになるでしょう。

違いは「〜と共に生じる」の点にあり!

「伴う」は「ある事柄に応じて生じる」意味ですが、これは言い換えれば「〜と共に生じる」ことです。「かかわる」は「関係する」という意味であり、言い換えれば「〜とつながりがある」になります。

表現の仕方としては、「AがあってBが起きる(伴う)」、「BはAに関係がある(かかわる)」といった違いが見られます。

「あなたの人生にかかわること」といった表現では、「伴う」は使えません。なぜなら、「〜と共に生じる」ことを表していないからです。

「火山噴火は地震にかかわる」ならば「火山噴火によって地震が起きる」意味を含むため、「火山噴火に伴い地震が起きる可能性がある」などの文にすることで「伴う」を使うことができます。

状況や状態により「かかわる」の意味を考えて、それに適した表現を使うと良いでしょう。

状況に合った「かかわる」の漢字を使おう!

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初回公開日:2018年04月06日

記載されている内容は2018年04月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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