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「大いに」と「多いに」の違いと使い方・類語

更新日:2024年07月25日

「大いに」という表現は、「大いに結構・大いに期待する・大いに唄う」などの使い方をします。混同されやすい「多いに」という表記がありますが、これは「大いに」と同じ扱いをしても良いのでしょうか。「大いに」の意味や使い方、「多いに」との違いなどを説明しています。

貢献する

「貢献」の意味は「物事や社会に力を尽くして良い結果をもたらすこと」と「貢ぎ物を奉るなこと(また、その貢ぎ物のこと)」の2つですが、「大いに」と組み合わさって「大いに貢献する」の文になる時には、前者の意味「物事や社会に力を尽くして良い結果をもたらすこと」を用います。

つまり、「大いに貢献する」の意味は「物事や社会に大きな力を尽くしてとても良い結果をもたらす」です。表現する内容によって、物事のことなのか、社会のことなのかは違ってきます。

期待する

「期待(きたい)」の意味は、「予期した良い結果や状態の実現を待ち望むこと」です。「予期」は「あらかじめ期待や覚悟をすること」ですので、「そのことが起きる前に良い結果や状態の実現を待ちながら叶うように願う」ことを表しています。「大いに」と組み合わさると「大いに期待する」になりますが、この意味は「前もって良い結果や状態を強い気持ちで待ち望む」です。

大いに結構

「結構」の意味は、名詞・形容動詞・副詞といった使い方によって違います。名詞の使い方をする際の意味は「全体構造の組み立てを考える・もくろみ・用意」の3つで、形容動詞の使い方をする場合は「優れていて欠点がない・満足なさま・それ以上必要としない・気立てが良い」の4つの意味があります。副詞の意味は、「完全ではないがそれなりに十分」です。

「大いに結構」の形になる時には、「それ以上必要としない」の意味を除いた「形容動詞としての意味」が用いられます。そのため、「大いに結構」の意味は「非常に優れていて欠点がない・非常に満足・非常に気立てが良い」のどれかになります。

「大いに」の類語は?

「程度が甚だしい」の意味を持つ「大いに」の類語になる言葉には、「非常に・甚だ・大変・とても・極めて・極・頗る・大層」などがあります。類語は言い換えに使用できるため、状況に応じた表現をしたい時に役立ちます。それぞれの意味を、ご紹介していきます。

非常に

「非常に(ひじょうに)」の意味には、「非常」の言葉が持つ意味「並の程度ではないさま(甚だしいさま)」が用いられています。「程度が甚だしい」を意味する「大いに」と同じ意味です。「非常に嬉しい・非常に危険だ・非常に寒い」などの使い方をします。

甚だ

「甚だ(はなはだ)」の意味は、「普通の程度を遥かに超えているさま」です。「大変・非常に」と同義であるため、「大いに」とも類語になります。「甚だ滑稽・甚だしきことだ・甚だしい様子」などの使い方をします。

大変

「大変(たいへん)」の意味には「重大な事件・物事が重大・苦労などが並々でないこと」もありますが、これらは名詞・形容動詞としての意味であり、「大いに」の類語になるのは副詞としての意味「程度の甚だしいさま(非常に・大層)」です。「大変素晴らしい・大変喜ばしいことだ・大変遅くなってしまった」などの使い方をします。

とても

「とても」の意味は4つほどありますが、その中で「大いに」の類語になるのは「程度の甚だしいさま(非常に・大変・とっても)」です。「とても良い・とても暑い・とても難しい」などの使い方をします。

極めて

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初回公開日:2018年04月13日

記載されている内容は2018年04月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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