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「大いに」と「多いに」の違いと使い方・類語

更新日:2024年02月11日

「大いに」という表現は、「大いに結構・大いに期待する・大いに唄う」などの使い方をします。混同されやすい「多いに」という表記がありますが、これは「大いに」と同じ扱いをしても良いのでしょうか。「大いに」の意味や使い方、「多いに」との違いなどを説明しています。

「極めて」の意味には「きっと・必ず」もありますが、「大いに」の類語になる意味は「程度が甚だしいさま(この上なく・非常に)」です。「極めて稀なこと・極めて苦しい現状・極めて居心地が悪い」などの使い方をします。

「極(ごく)」が持つ名詞と形容動詞の意味の1つに「程度が甚だしいこと」があり、この意味が「大いに」の類語になります。ただし「極」を「程度が甚だしいこと」の意味で使う場合は、多く「の」を伴って使用されます。

また、副詞としての意味にも「普通の程度を遥かに超えているさま」があります。副詞では「極親しい間柄」などの形で使うため、使い方的にはどちらかと言えば、副詞の意味の方が「大いに」に近いと言えます。

頗る

「すこぶる」と読みます。意味は「程度が甚だしい(非常に・大層)」と「少し(いささか)」の2つで、「大いに」の類語になるのは「程度が甚だしい」の方です。「頗る元気・頗る話しやすい・頗る眠い」などの使い方をします。

大層

「大層(たいそう)」には「程度が甚だしいさま」と「大がかりであるさま」の意味がありますが、「大いに」の類語に当たるのは前者の意味です。「大層なことだ・大層喜んでいる・大層立派な人」などの使い方をします。

「大いに」の反対語は?

「大いに」が持つ「程度が甚だしい」の意味と、反対になる意味を持つ言葉は何でしょうか。細かく見ていくともっとたくさんの語が挙がりますが、ここでは一般的によく用いられる語である「小さい」と「程良い」を「大いに」の類語としてご紹介します。

小さい

「小さい」の意味は、全部で10つあります。1つ目の意味は「物の形や容積などが狭い空間や場所しか占めていない」で、2つ目の意味は「量や数が少ない」です。3つ目は「程度が僅か」、4つ目は「規模が普通以下」、5つ目は「範囲が狭い」の意味となっています。

6つ目の意味は「心が狭い(度量が狭い)」で、7つ目の意味は「些細(あまり重要ではない)」です。8つ目は「年齢が少ない」、9つ目は「卑下した状態」、10つ目は「金銭単位が下」となっています。「大いに」の対になる言葉というよりは、「大きい」という表現の対になる言葉であり、「大いに」の反対語として「小さい」の語を用いる時には、「小さな」の形にすることもあります。

たとえば、「大いに期待する」であれば「小さな期待をする」の形になります。「大いに唄う」の場合は、「小さな声で唄う」などの形にして表現すると「小さい」が「大いに」の対となる語になります。

程良い

「程良い」の意味は、「丁度良い(具合が良い・適当である)」です。意味に用いられている言葉たちは、「程良い」の類語でもあります。「程良い・丁度良い・具合が良い・適当」といった言葉は「その状況や人などに合っている物事」を表す語であり、「程度が甚だしい」=「通常の度を超している」を意味する「大いに」とは反対のことを表しています。

「多いに」は無いため「大いに」を正しく使おう!

「大いに」の意味は、「程度が甚だしい」です。「他のものと比べて高い・大きい」といったことを表す時に使う言葉であり、「大いに結構・大きに期待する・大いに貢献する・大いに唄う」などの使い方をします。類語には「非常に・甚だ・大変・とても・頗る・大層」などがあり、ほぼ同じ意味を表す語もあるため、その状況に応じた表現を用いると良いでしょう。

初回公開日:2018年04月13日

記載されている内容は2018年04月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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