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「まで」はその日を含むのか含まないのか・範囲・法律の規定

更新日:2024年06月28日

皆さんこんにちは、今回は「まで」はその日を含むのか含まないのか・範囲・法律の規定と題して、「まで」という言葉の正確な意味合いや用法、またさまざまな分野で扱われる「まで」の用例についてご紹介します。ぜひ「お役立ち情報」としてピックアップしてみてください。

「○月○日までが締め切り」や「○円までを要求します」などと、あらかじめ取り決めの際などに時間や金銭の範囲を含む指定がされた場合、その最初の取り決めを巡って大きなトラブルになることもよくあります。

最初に「5000円まで払えばいい」と言っていたのに、今日になって「6000円払ってほしい」などと言われれば誰だってその相手に対する信用を失い、それだけでトラブルの原因ともなるでしょう。

「まで」という形で日数や金銭の範囲を決める際には、その取り決めの段階でその「まで」が含む範囲を書類に明記しておく形で証拠を残しておき、そこへ第三者を仲介役として立てることによって、トラブル回避に役立てたりするのが一般的です。

時間

時間について「まで」を使用する場合は、主に「締め切り」や前もって決められている「授業時間」や「就労時間」について言うことが多いでしょう。この時間の範囲を示す「まで」の使用についても、相手と自分の「まで」が含む範囲への認識が違っていれば、後で必ずトラブルの原因となってしまいます。

この場合も、たとえば「4月1日までが原稿の締め切り」と取り決めるのであれば、その取り決めた相手と自分との間で、その「まで」が「4月1日」を含むことをしっかり把握した上での取り決めにしておかなければなりません。

また「明日までに」などと、時間の点においては曖昧な表現がされることがありますが、この場合でも「明日のいつまでですか」と、はっきりした時間指定を求める必要があります。そこで「明日ならいつでもいい」と返答すれば、「明日中」ということで解決します。

期日

先述でもお伝えしましたが、「まで」が示す時間の範囲として最も多く見られるのは「期日・期間・納期」であり、つまり仕事や課題の締め切り日です。「○時までにこれだけを仕上げておいてくれ」や「明日中にこれをしてほしい」、また「今週中に書類作成をお願い」などと依頼されることも多く、その場合でも「まで」が含むはっきりした範囲を提示する必要があります。

相手と自分との間で、「まで」がどの範囲までを示すかについてはっきり認識しておくことが大切で、その認識が相手と自分とで食い違わないようにしなければなりません。

先でご紹介しましたように、「今週中」と言われた場合には「具体的に今週の何曜日までが理想ですか」などと少し詰め寄った質問も大切で、そこで相手が示した「まで」の範囲にしたがう形で納期を守ればトラブルは回避できるでしょう。

締切

「締め切り」というのは、よく小説家や漫画家、またドキュメンタリ物の記事を書いたり、他のライティングの仕事をしているすべての人に対して課される「原稿の受理期間」を意味します。締め切り日が「4月1日」までとされた場合には、すべてのライターはその「4月1日」までに原稿を仕上げ、然るべき機関へその仕上げた原稿を提出する義務があります。

この場合でも、「4月1日の23時59分まで」や、「4月1日の正午まで」などと、「まで」が含む範囲を明確に記していることがあり、ライターは前もってその具体的な期・時間を把握しておく必要があります。

「以前」が含む範囲

「まで」という言葉と同じく、日数や期日の範囲を示す言葉として「以前」があります。この「以前」の意味も、「○日以前」と言われればその指定された日にちを含みます。つまり「まで」と以前」は同じ用法によって使うことができ、その含む日数や物量の範囲なども、すべて同じ扱いとして認められます。

・10日以前(10日を含みます)
・1日から5日以前(1日から5日を含みます)
・先週以前(先週すべての日数を含みます)

このように、「まで」と「以前」はその指定した日数・範囲をすべて含むことになります。

「未満」が含む範囲

「まで」や「以前」と違って「未満」という言葉は、その指定した日数・範囲を含みません。よく「以上」という言葉と同じ用例で扱われますが、「○○未満」と言われた場合、「未満」の場合はその「○○」を含まず、逆に「○○以上」と言う場合には、その「○○」を「以上」の範囲に含むことになります。

・10個以上(10個目を含む)
・10個未満(10個を含まない)
・5日以上(5日を含む)
・5日未満(5日を含まない)
・10歳以上(10歳を含む)
・10歳未満(10歳を含まない)

このように、「以上」と「未満」の間でも用法・用例が使い分けられ、したがって「まで」や「以前」の用法ともまったく違う意味合いを持ちます。

「まで」の英語表記と意味

「まで」という言葉を英語に直すと、以下のようにあげられます。

・till(一般的に使われる「まで」)
・until(ポイント的に「まで」を示す)
・between(部分的に「まで」を示す、範囲)
・range(範囲、まで)
・scope(確認できる範囲、まで)
・extent(拡張された範囲における「まで」)
・sphere(分野ごとに区切った上での「まで」)
・limit(主に限度を示す「まで」)
・by(時間の限度を示す「まで」)

これらの言葉があげられますが、どの言葉もその文脈や内容の背景によって、大きくその意味合いや用法が変容することがあります。

「まで」の英語表現と意味(1)

次のページ:「まで」の正確な意味と用法をマスターしましょう

初回公開日:2018年04月05日

記載されている内容は2018年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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