「懸念事項」の意味と使い方・「懸案事項」との違い・類語
更新日:2024年08月11日
安堵
安堵は、「気がかりなことが取り除かれ、安心すること」を言います。そのほかにも、「垣根のうちの土地で安心して生活することや、安心して生活できる場所」のことを言います。また、歴史的な用語として、「土地の所有権・領有権・知行権などを幕府・領主が公認したこと」としても用いられる表現です。
懸念は「気がかり」の他にも、「危惧」としての意味合いを持っています。そのため、「気がかりが取り除かれる」意味を持つ安堵は、対義語となる言葉です。
放念
放念とは、「気に掛けたり、心配しないこと」を意味する言葉です。懸念には、「不安や気がかり」のほかに、「意識が一つのことに執着すること」という意味も持っています。
ふたつの意味を比べてみてわかるとおり、反対の意味を持っていることから、放念も対義語となる言葉のひとつです。
確信
確信は、「固く信じて疑わないことや、その固い信念」のことを言います。懸念事項に含まれる懸念には、「気になって心が離れないこと」を意味する言葉です。
一見すると関係のないような言葉に見えますが、確信は「気がかりに囚われずに固く信じる」ことに対して用いる表現でもありますから、対義語に分類されます。
「懸念事項」の英語表現は?
懸念事項は、英語で表現すると「concern」という言葉になります。似たような言葉として懸案事項がありますが、これを英語表現した場合は、「pending problem」という言葉となります。
英語表現で見るとわかりやすいですが、似たような言葉でも全く異なるので、英語で表現するときも注意してください。
「懸念事項」と「懸案事項」の違いは?
懸念事項と間違われやすい言葉のひとつとして挙げられるのが、「懸案事項」です。それぞれ使用している字が似通っていても、意味が異なります。使う時に間違いのないようにしましょう。
懸案事項とは
懸案事項とは、「気がかりに感じている事柄や問題、または課題」を意味する言葉です。「懸案」には「元々気がかりだったり、問題となっている事柄でまだ未解決である事柄」という意味があります。
懸念事項との違い
懸念事項と懸案事項が漢字のつくりが似ていますが、「懸念」と「懸案」の意味を見てみると大きく異なるのがわかります。どちらかと言うと感情的な表現に近いのが「懸念」で事柄や事項を指しているのが「懸案」となります。
そのため、懸念されている具体的な事柄を指し示すときに「懸案事項」が用いられます。懸念事項は、ビジネスにおいて気がかりとなる要素を指摘するときに使用する言葉として理解しておくと、使い分けがしやすいでしょう。
「懸念事項」と「課題」の違いは?
懸念事項の言葉と似通っている言葉のひとつとして挙げられるのが、「課題」です。意味合いは似ていますが、実は異なる部分があります。しっかり使い分けできるように、意味を把握しておきましょう。
課題とは
初回公開日:2018年04月05日
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