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日本人の集団意識の原因と影響・意味と例・メリット|いじめ

更新日:2024年02月11日

「和を以て貴しとなす」という言葉がありますが、集団意識とはその言葉だけで言い表せないほど複雑で奥が深いものです。変化の激しい現在の社会においてその存在意義を問われている面もありますが、外国人にとってはどの様な物なのでしょうか。

女性のグループを見かけるケースはそれこそいろいろな所でありますが、これは女性は共感を共有できる相手を常に探している所からきているものであり、そもそも女性が男性と一緒になりたがるのは、男性と「二人ぼっち」になりたいと考えるからという意見もあります。

考えてみれば、会社などでも入社したばかりの人は別として、大概の女性は女性同士のグループで一緒にいる事が多いです。これは表面上でも女性の同僚とはうまくやっていこうとする集団意識から来るもので、それほどまでに孤独を恐れているからこそ集団意識が強いということができます。

男から見た女の集団意識

集団意識を持っていても、ざっと見ても男性と女性とでは上下関係、陰口の有無、噂話の有無、恋バナの有無といった違いがありますが、その話の内容からは評価基準の違いもあります。

男性はあくまでも実力で評価しますが、女性は評判の要素が加わります。ですから、男性が女性の評判を気にして聞き耳を立てても、女性の評価を鵜呑みにすることはできないと考えるべきです。

男独特の集団意識

一緒に修羅場をくぐった仲間同士であれば、男女関係無く「戦友としての絆」が生まれますが、男の場合はオスの本能として力が上ならば相手に対してマウンティングをする意識が無意識に働き、逆に下ならば引け目と悔しい思いが交錯した意識を持つことになります。

それでも慕い合う関係があればいいのですが、部活などといった場では体育会のノリをもって、男の先輩の命令で恨みを持つような事をやらされることもあります。ですが、それもまた「良い思い出となった」として集団意識を高める面もあると捉えられています。

海外から見る日本の集団意識とその反応

日本の企業と欧米の企業のマネジメントの違いは、チームワークに対する意識の差とも言われます。日本人はその企業で必要なスキルがあるかどうかよりも、「皆とうまくやって行けるか」という人間関係の中の集団意識に目がいきます。しかし、欧米の企業では違います。

欧米の企業の集団意識

欧米の企業では性格も技術も違う者同士をチームに在籍させた上でマネジメントが行なわれますが、当然不和による衝突やメンバーの脱退も起こり得ます。ですが欧米人の仕事におけるチームの強さはそのような多様性であり、チームリーダーはそのためにメンバーをケアしつつゴールに向かって獅子奮迅します。

そして現在において欧米の仕事のチームが日本人のチームに大きなアドバンテージを持っているのが「意思決定のスピード」です。オフィシャルページ一つ作る際にも、日本人はそのために外部のデザイナーを雇うことをしません。このことからも欧米の企業に差を付けられる懸念があります。

そこで日本人も集団意識に囚われない事が重要になってきますが、欧米の人は日本人の集団意識をどのように感じているのでしょうか。

外国人の反応

ある外国のレストランで、日本人の集団旅行客が店内に入って料理を頼んだところ、皆が同じ料理を注文した事に店のスタッフはビックリしました。これも日本人ならではの集団意識から来る行動の一例ですが、「自我」が見えない日本人の行動は、欧米人にとっては奇異に映っています。

最近では、このような集団旅行客は海外でも見かけなくなりましたが、その代わりに外国のレストランで「を注文して欲しい」という注文が日本人観光客から出る事が良くあります。

色々な情報が手に入れやすくなった現在では、以前の様な集団意識は無くなってきてはいますが、自我が見えない日本人の行動は欧米人にとっても日本人はあまり変わっていないと考えられています。良くも悪くも集団意識に染まりやすいとも言えます。

帰国子女の反応

子供の頃に親の仕事の都合で海外で育ち、成長した後に日本に帰って来た「帰国子女」の人には、集団意識をもって動く日本人が奇異に映っています。

暗黙の了解で女子社員が当番制でお茶淹れを行うような事は、海外の会社では面接の段階で拒否をすることは可能な場合もあります。しかし、日本の会社では集団意識の喚起を訴えて、お茶淹れを嘆願されることがあります。

海外の労務経験に慣れた人からは、業績を上げてさえいれば良いだろうという意見もありますが、和気あいあいとした雰囲気を大切にする日本の社会で暮らしていくには、わきまえる必要があることの一つとして覚えておく方が無難です。

外国人の良い意味での反応

高い集団意識を持った集団は、家族のようなまとまりを見せます。良い意味で和気あいあいとしながら目標に向かって邁進して行きます。

阪急ブレーブス(現オリックスバファローズ)に所属していた助っ人外人、アニマル・レスリー投手は当時の球団の様子を、チームのナインも裏方も皆が家族のようだという風にその仲の良さを絶賛していました。彼によると、メジャーのチームは個人主義による弊害が目立っているのとのことでした。

集団意識から日本の良さに魅せられた彼は、野球を引退した後も日本でタレントとして活躍した事はご承知のとおりです。

韓国人の集団意識

韓国人は家族を大切にするほか、何か自分と共通点があると「グループ」としてまとまりを見せる傾向があります。例えばシェアハウスで皆と同じ屋根の下で暮らすという状況になれば、自分のものを気前よくシェアする傾向もあります。

ですから、もしも韓国人の仲間とうまくやっていきたいと思ったら、自分のものもシェアしてあげましょう。最近では日本人でも「お一人様」が増えたようですが、韓国人は何をするにもみんなと一緒という少し前の日本の文化が残っており、ある意味集団意識は「濃い」といえます。

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初回公開日:2018年04月17日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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