「不用意」の意味と使い方・発言をなくす方法・類語|不容易
更新日:2024年08月13日
「不用意」の意味と使い方
テレビや新聞のニュースなどで、政治家やタレントといった有名人の失言が取り上げられた際に「不用意な発言」という言い方を耳にします。ここではその「不用意」という言い方について、意味や使い方などさまざまな観点から見てみましょう。
「不用意」という言葉の意味
「不用意」という語の意味は、字から考えると「用意をしていない」ということです。
ここで「用意」という語についてもう少し詳しく見てみると、一般的によく使われるような「準備」「支度」(前もって必要なものを揃え整えておく)という意味もありますが、一方では「用心」や「配慮」(細かいところにまで気を配る)という意味も持っています。
「不用意」という言葉における「用意」は、どちらかと言えば後者の意味合いが強く、「注意や配慮が足りずうっかりしていること」という意味になります。
使い方としては、「不用意に」という形で副詞として用いられる場合と、「不用意な」という形で形容詞として用いられる場合が一般的です。そこで次にそれぞれの使い方を見てみましょう。
「不用意に」
「不用意に」という形で用いられる場合、前述のように後に続く動詞などを修飾する副詞という形になり、「注意や用心が足りない」という意味合いを持っています。
「不用意に飛び出す」
急いで道を渡ろうとして、周りをよく確認しないままでいきなり前へ出てしまった場合や、見通しの悪い曲がり角などで、前に気をつけずにそのまま曲がりかけて慌てて立ち止まる場合などで用いられます。
例
・車が来ていたのに不用意に飛び出した。不用意に飛び出して前から来た人とぶつかりそうになった。
また、誰かの身に危険が迫っている時などで、何も考えずとっさに身体が動いて前に出てしまうといった場合にも用いられます。
例
・子どもをかばおうとナイフの前に不用意に飛び出した
「不用意に言葉をかける」
誰かが集中して何かに取り組んでいる最中などに、深く考えず気軽に声をかけてしまい、作業を中断させたり効率を悪くしてしまったりした場合などに用いられます。
例
・不用意に言葉をかけられ作業が滞ってしまった
また、悲しみにくれる人を皆が気遣って遠巻きに見守っている中、そのことに全く気付かずに気軽に慰めの言葉を口にしてしまい、当人や周囲に怒られるといった場合にも用いられます。
例
・不用意に頑張れと言葉をかけたため周りから顰蹙を買ってしまった
「不用意な」
では次に「不用意な」という形容詞として使われる場合について見てみましょう。この場合の「不用意」には、「用心や心遣いが足りない」という意味と「準備が行き届いていない」という両方の意味合いがあり、前後の文脈や状況によって変わります。
「不用意な発言」
「不用意な」という言葉において、よく見られる使い方です。改まった席での発言では、謙遜としての意味合いで用いられることもありますが、この場合の「不用意」は注意や配慮という意味だけではなく、準備が行き届いていないという意味合いも含まれています。
例
・不用意な発言をおゆるしください
・不用意な発言によって失脚した
「不用意なまま~する」
また、「不用意」という言葉を用意が整っていないことという意味で、「不用意なまま~する」という言い方も一般的です。
例
・不用意なまま作業をしてミスにつながった
・不用意なまま試験に臨むはめになった
「不用意」という語の類語や言い換え
初回公開日:2018年04月22日
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