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「不用意」の意味と使い方・発言をなくす方法・類語|不容易

更新日:2024年03月01日

最近「不用意な発言」という言葉をよく見聞きしませんか。発言の内容はさまざまですが、そもそも「不用意」とはどういうことを指すのでしょうか。ここでは「不用意」という言葉の辞書的な意味から、「不用意な発言」を防ぐための方法までいろいろな角度から考えていきます。

「不必要」は文字どおり「必要がないこと」つまり「なくても差しさわりのないこと」という意味を表します。


・不必要に大きな声で話す

「不用」という言い方もあることから、字面の似た言葉ではありますが、意味や使い方は「不用意」とは全く異なると言えます。

ここで紹介した言葉以外にも、字面や使い方の似た言葉はありますが、「用意」と同じ音を持つ「容易」(「たやすい」)という語に関して、「不容易」という表現は日本語では見当たらず、「容易」を打ち消す場合には、「容易ならぬ」(「そうたやすくはない、重大である」)という形で用いられるのが一般的です。

「不用意」という語の対義語

「不用意」と似た言葉に関してここまで見てきましたが、一方で反対の意味を持つ言葉にはどういったものがあるでしょうか。順に見てみましょう。

用意周到

全てにわたって準備が整い、少しも手抜かりのないことを表します。


・用意周到な実施計画

この言葉はよくある中国語源の四字熟語ではなく、明治期における日本独自の造語であると言われています。

よく似た言葉に「用意万端(よういばんたん)」や「用心堅固(ようじんけんご)」という表現がありますが、「用意万端」は準備全般を表し、「用心堅固」はきわめて注意深いことを表す言葉です。

用心深い

「用心」とは先に挙げた「用心堅固」という言葉にもあるように、心配りや気遣いあるいは万一に備えて注意や警戒を怠らないことを表す語です。つまり「用心深い」という語は、十分に注意して警戒する様子を表す言葉です。


・登下校の様子を用心深く見守る

慎重

「慎重」という語も「不用意」の対義語の一つです。「慎重」とは、注意深くて物事を軽々しくは行わない様子を表します。


・勝敗は見えているが慎重な態度を崩さなかった

このように、「不用意」と反対の意味を持つ言葉は、意味合いから考えると他にも数多くあります。


・手堅い
・危な気ない
・手回しがよい
・手はずを整える

似た意味の言葉に関しても同様ですが、それぞれの言葉の持つニュアンスの違いをある程度把握しておくと、手持ちの語彙がぐっと増え、言葉を使い分ける技術が格段にレベルアップします。言葉の使い分けは、円滑なコミュニケーションの基本です。あまり難しく考えず、語彙を少しずつ増やしましょう。

不用意な発言をなくすには?

「不用意な発言」というと、前段で見てきたように「言わなくてもいいことを言ってしまう」場合と、「しっかりと下準備をしないままに言ってしまう」場合があります。

いずれの場合も発言者本人にはあまり悪気がないことが多いのですが、状況によっては相手を手ひどく傷付けてしまったり、反対に怒らせてしまったりと、修復不可能な関係に陥ってしまう危険性をはらみます。

そこで、次にそうした「不用意な発言」をなくすためには、どうすればいいかということについて考えてみましょう。

場の空気をしっかり読むこと

「不用意な発言」をなくす対策の一つは、「その場の空気をしっかり読むこと」です。相手が何を望んでいるのかということを見きわめ、相手の表情や声音、身ぶりといった全体的なことに気を配りながら会話を続けるよう心がけると、「不用意な発言」をある程度防ぐことができます。

できるだけ事前準備をすること

一方、事前の準備が不足しているため「不用意な発言」となってしまう場合は、まずは下準備をしっかり行う余裕を持つことが必要です。相手に関する情報収集をしたり、話す内容をあらかじめシュミレーションしておくと、必要以上に緊張したり遠慮したりせずに発言することができ、「不用意な発言」を防ぐことができます。

また、可能であれば会話の主導権を他の人に譲ったり、発言する機会を先に延ばすことで、事前準備の時間を作り出すことも、「不用意な発言」を避ける手だてとなります。

いずれの場合も、勢い任せで場当たり的に自分の考えを主張したりせず、相手や周りの反応に常に気を配りながら発言するよう心がけることが大切です。

「不用意」にならないよう備えを十分に

ここまで「不用意」という言葉に関していろいろな面から見てきました。人は誰でも「不用意な発言」や「不用意な行動」をしてしまう可能性があり、実際にそのために相手の気分を害してしまったといったことは多くの人が経験しているのではないでしょうか。

人が生きていく上で、他の誰かと関わるということは欠かせません。コミュニケーションが苦手だという話もよく聞きますが、そういう人も全ての人に対して苦手感を持っているわけではないでしょう。

コミュニケーションの基本は相手に対する思いやりです。そして、百パーセントうまくいく必要はないといった、気持ちの上での余裕を持つことが肝心です。自分に余裕が生まれると、落ち着いて周りを見渡すこともできるようになります。相手の気持ちに寄り添いながら、自信を持ってチャレンジしていきましょう。

初回公開日:2018年04月22日

記載されている内容は2018年04月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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