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「おかしい」の類語・意味と使い方・言い方・漢字表記|敬語

更新日:2024年03月14日

今回は「おかしい」の類語・意味と使い方・言い方・漢字表記|敬語と題して、「おかしい」という言葉の正確な意味合いや用法、またさまざまな分野で扱われる「おかしい」の用例についてご紹介します。「お役立ち情報」としてピックアップしてみてください。

先でご紹介しました「おかしいの意味合いをしっかりと踏まえた上で、今度は「実践的に覚える」という姿勢をもって「おかしい」の意味合い・用法を学びましょう。日本語に限らず各国の言葉を覚える際には、まず「その言葉や表現を実際に使って覚える・学ぶ」という姿勢が大切です。

・この論文の主旨は少しおかしいです(変です/筋がとおっていないです)。
・彼のパフォーマンスは実におかしい(面白い)。
・この子の様子が一週間前から少しおかしい(変です/いつもと違う)。
・その取り決めは少しおかしいのではないか(筋違いではないか/不合理ではないか)。

これらの用法が並びますが、どの場合も「おかしい」という言葉が持つ2種類の意味合いによって用例が示されています。

おかしいですよ

「この条約の取り決め方は少しおかしいのではないか」などの「変」や「不合理」などを示す場合の「おかしい」という言葉の用例は、現代でも日常場面の多くで使われている「相手の言動やできごとの流れへの批判」の意味合いを兼ねています。

先述しましたようにこの場合の「おかしいです」という意味合いにはまず、「相手の言動(できごと)と話者の想定とが食い違っている場合」に言われることがほとんどで、「どうしてそうなるのか」といった基本的な疑問が提示されています。

また単純に「面白い」という意味合いで使われる「おかしい」の用例の場合も、このように「おかしいです」という言い方が普通になされ、この場合はそれまでの文脈や経過の流れによって正確な「おかしい」の意味を見極めることが大切です。

おかしい人

近頃では「差別用語の使用禁止」が特に厳しくなってきているため、この「おかしい人」という言葉も場合によっては「差別用語」として見なされるマイナスイメージ的な言葉となります。

「おかしい人」と言う場合にも同じく2種類の意味合いが持たされており、「面白い人」と言う場合と「変な人・滑稽な人・不快感を与える人」などという、(日常的に見て)プラスとマイナスのイメージを想定させる用法が含まれます。

この場合もそれまでの文脈・経過のあり方によって「おかしい人」が差す正確な意味合いが変わってくるため、表現全体においてたとえば「狂っている人」や「相手にそれなりの不快感与える人」という意味合いで使った場合には、「したくてそうしているのではない」という障害などに対する差別用語となるため、その表現が回避される場合が出てきます。

敬語での「おかしい」の使い方

まず基本的に「おかしい」という言葉は敬語表現ではほとんど使われません。稀に使われる機会があったとしても、それは相手との間にある程度の信頼関係がある場合が多く、その他の場合で「おかしい」という言葉を使った際には「相手に対してそのまま失礼を働くこと」になってしまいます。

・非常に楽しませていただきました(「面白い」の意味合い)。
・この度の催しにつきましてはわたくしどもも、非常に貴重な経験をさせていただきました(「楽しい」の意味合い)。
・一風変わった様子が垣間見られます(「いつもと違う」の意味合い)。
・まったく想定外でした(「変調をきたした場合」の意味合い)

このように、「おかしい」という言葉1つでも、いろいろな言葉に置き換えられ、それぞれの場面に適した用法をもって使い分けられます。

丁寧語

丁寧語というのは主に「です・ます口調」で相手に伝えられる「当たり障りのない敬語表現」のことを指すため、「おかしい」と言う場合でも、その「当たり障りのない敬語表現」や「です・ます口調」に沿って表現されることになります。

・その表現は本当におかしいです。
・あの人のパフォーマンスはいつ見てもおかしいです。
・この国の世情のあり方や経過は、このテーマから見る場合にはおかしいです。
・この部分に白色を混ぜるのはおかしいでしょう。
・これっておかしくないですか。

このように、基本的に丁寧語というのは「です・ます」が語尾に付いていればそれだけでOKの場合がほとんで、とにかく「日常的に見られる一定の敬語表現」を示していればすべて
丁寧語表現」となります。

「おかしい」の言い方

先述しましたように「おかしい」という言葉を実際に使い分ける際には、まず「それまでの話の流れや文脈を把握しておくこと」が必要で、場違いな口調や意味合いをもって「おかしい」と言わないことが大切です。

特に会話表現で「おかしい」が使われる場合は、リアルタイムで相手もその「おかしい」という言葉を聞くことになるため、「果たして(先述しました)2種類あるうちの、どちらの意味合いで使われているのか」と疑問になることがあります。

こうした疑問を相手に感じさせないように「おかしい」という言葉を使い分けることが大切で、その場合は表情や口調、あるいは前置きに用意しておくいろいろな表現によって「おかしい」の意味合いをカバーしておくとよいでしょう。

「おかしい」の漢字表記

日本語にはほとんどの平仮名に漢字が当てられており、この「おかしい」という言葉にも相当する漢字が当てられています。日本語を学ぶ際には必ず「平仮名」と「漢字」を合わせて把握しておくことが大切で、その言葉に使われている漢字のあり方によっては、平仮名で示されている場合のその言葉の意味合いでも簡単に知ることができるようになります。

可笑しい

一般的に「おかしい」という言葉を漢字表記に直すときには、「可笑しい」という漢字が当てられます。これは読んで字のごとく「笑い」を「可能にする」といった漢字表記ならではの意味合いが見て取れ、一言で言えば「笑える」という意味合いを持つ漢字になります。

「おかしい」と「面白い」の違い

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初回公開日:2018年05月24日

記載されている内容は2018年05月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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