「待ち遠しい」の意味と使い方・同義語・四字熟語・例文・古語
更新日:2024年08月19日
「待ち遠しい」と同じような意味合いを持つ四字熟語に「一日千秋」という言葉があります。一日千秋の「千秋」は千年を意味し、一日が千年に思えるほど強く、ある事柄や望む相手に来て欲しいという意味合いを持ちます。読み方は「いちじつせんしゅう」と読みます。例文としては次のようなものが上げられます。
「止むを得ない理由で離ればなれになってしまった恋人と、再び会えることを一日千秋の思いでいる。」
このように非常に強く、ある事柄や望む相手に会うことを望むような場面で使う四字熟語になります。
延頸鶴望
「待ち遠しい」と同じような意味合いを持つ四字熟語に「延頸鶴望」という言葉があります。読み方は「えんけいかくぼう」と読みます。「延頸鶴望」の「延頸」は首を長く伸ばすことを意味します。鶴の長い首のように、首を長くのばして待ち望んでいることを意味します。三国志の蜀志張飛伝に記され由来として持ちます。例文としては次のようなものが上げられます。
「長年の苦労が実ることを延頸鶴望して待っている。」
このように強く期待した状態で使うことが多い四字熟語です。
大旱慈雨
「待ち遠しい」と同じような意味合いを持つ四字熟語に「大旱慈雨」という言葉があります。読み方は「たいかんじう」と読みます。「大旱慈雨」の「大旱」は晴れの日が長く続き雨が降らないことを意味し「慈雨」は雨雲を意味します。日照りが続いたことで水不足になった時に雨が降ることを期待して待つことを意味します。
中国の書物である孟子の梁恵王の下に記され由来として持ちます。例文としては次のようなものが挙げられます。
「技術力はあっても資金のない企業に、銀行が融資してくれたのは大旱慈雨だった。」
非常に強く期待した状態で使うことが多い四字熟語です。
「待ち遠しい」の例文
ここまでで「待ち遠しい」の意味合いや使い方などについて紹介してきました。次からは具体的な使い方について例文を紹介します。
出産
「待ち遠しい」を使う場面として、親しい相手の出産について使う場合があります。この場合はタイミングを考え、出産祝いや妊娠祝いなどに合わせて送ることが多いです。したがって、不安を煽ったり不吉なことを連想させないよう、言葉遣いに気を付ける必要があります。そうした出産において「待ち遠しい」を使った例文が次のようになります。
「この度はご懐妊おめでとうございます。新しいご家族とお会いできることが待ち遠しいです。」
新築
「待ち遠しい」を使う場面として、新築の際に使われることがあります。これは建物を新築する時に上棟式などを行う際に、施主として挨拶することがあるからです。このような時に「待ち遠しい」を使った例文としては次のようなものがあります。
「皆さま、本日はお集まりくださりありがとうございます。皆さまの助力により予定日に完成することを今から待ち遠しくおもっています。どうかよろしくお願いします。」
結婚指輪
「待ち遠しい」を使う場面として、結婚指輪を送る際のメッセージカードに沿える文章で使われることがあります。結婚相手に対して、自分の思いを伝える時などに使います。このような時に「待ち遠しい」を使った例文としては次のようなものがあります。
「貴方と結婚できる時を待ち遠しくおもっています。」
「待ち遠しい」の古語
「待ち遠しい」という言葉は、前述していますが近代以降の言葉とされています。ですのでそれ以前は異なる言葉が使われていました。現代では古語となるその言葉について次から紹介します。
おぼつかなし
「待ち遠しい」の古語のひとつが「おぼつかなし」になります。漢字で書くと「覚束なし」になります。ぼんやりとしてはっきりしないようすや気がかりで不安な気持ちを表す時にも使われていましたが、待ち遠しいという意味合いでも使われていました。平安時代中期に書かれた源氏物語の中でも使われています。
現代では「おぼつかなし」は「待ち遠しい」という意味合いで使われることはまずありません。ぼんやりとしてはっきりとしないようすや気がかりで不安な気持ちを表す言葉として使われます。
こころもとなし
初回公開日:2018年05月29日
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