「一理ある」の意味と使い方・類語・語源・一利あるとの違い
更新日:2024年08月22日
「一理ある」とは
「一理ある」という言葉は多くの場面で使われる慣用句表現として認められますが、この「一理ある」という言葉の基本的な意味合いをご存知でしょうか。まず「一理ある」という言葉の「理」という言葉には「とりあえずの道理・理屈がとおっている」という意味合いで、「自分や相手の論理について評価する際に言葉」としてあります。
「一理ある」が使われるタイミング
「一理ある」という言葉が使われる多くの場面・タイミングは、特に「何らかのテーマについて論述・ディベートしている場面」で使われることが多く、その際でも先述のように「自分や相手の意見や考え方に対する一定の評価」を表する際に使われることが非常に多く見受けられます。
論術の基本
先述でも少し触れましたが、「一理ある」という言葉の内に含まれている「理」という言葉は「道理や理屈」、さらには「論理」という意味合いが持たされて使われている場合が非常に多く、基本的には「自分や相手の意見や考え方に、話題としているテーマに対する道理が間違いなくとおっていること」を評価する言葉として認められます。
この「一理ある」という評価を示す言葉は主に「論述」で用いられることが非常に多いため、ディベートや討論の場だけではなく、筆記に際して仕上げられる「論文作成時」にも普通に使われる場合が見られます。
会話表現での「一理ある」
先述で「論文作成時に使われる場合の一理あるという言葉」としてご紹介しましたが、それでもどちらかと言えば「一理ある」という言い方は主に「会話表現で使用される慣用句表現」として認められます。
「その道理には一理ある」や「君の言うことにも一理ある」などと、「そのことやテーマについてあらかじめ考えていなかった場合でも、それでも自分や相手の言った内容に核心部分がある」と言う場合に使われる「一定の評価を示す言葉」として認められ、その場合の「一理ある」という言い方には多くの場合「相手の言い分を認める」という認識になります。
文語表現での「一理ある」
先で「会話表現で使用される慣用句表現」として「一理ある」という言葉の使われ方をご紹介しましたが、やはり「文語表現」の場合では「一理ある」という言い方がそのまま使われる場合は稀となります。
特にドキュメント記事などにしても「言文一致体」で執筆されている「会話表現形式」で語られる場合は普通に使われますが、公式な書類として扱われる論文などにおいては、「道理がある」や「こうした考え方にも正解があるだろう」などと、「一理ある」という言い方が多少変えられて使用される場合が多くなります。
「一理ある」の「理」は道理の意味
「一理ある」という言葉に含まれている「理」という言葉の意味合いは、多くの場合「道理」を直接示す形で用いられており、「道理」というのは「物事の筋道が正しいこと」や「人として行なうべき行動のあり方」などを指すため、「正確な理解のあり方」や「正しい物事の捉え方」、また「正解を言っている場合の評価」などが含まれてきます。
「一理ある」と「一利ある」の違い
「一理ある」と「一利ある」の違いについてですが、これは「一理ある」と「一利ある」というそれぞれの言葉の明確な違いを把握することで解決が付きます。まず「一利ある」という言葉の場合は基本的に「1つの利益がある」や「ひととおりの利点がある」などと言う場合に使われ、「一理ある」という「正しい道理」を示す意味合いとは違ってきます。
・その試みは国際経済において一利ある。(利益がある)
・君の考え方には、このテーマを考える際に一理ある。(正解がある)
この上記の文意にすでに「一理ある」と「一利ある」の明確な違いが見受けられており、それぞれの言葉の利用法はまったく違ったものとして見受けられます。
「一理ある」の意味と使い方
先述しましたように「一理ある」という言葉を使用する際には「正解を言い当てている」と言う評価を下す場合や、「自分では考え付かなかったテーマや正論・考え方を、相手が言い当てた・考え付いていた場合」などに示す言葉となり、主に「その言動についての一定の評価」を下す場合に使う言葉として認められます。
・あなたの考え方には一理あるように認められます。
・その反動にはすべての環境において一理あります。
・こうした考え方をする際にも、科学的発展から見れば一理あります。
・論文作成時にその参考書を開くことも一理あるでしょう。
・その意見がすべて正解とは言いがたいが、基本的な考え方には一理あります。
確かに
初回公開日:2018年05月24日
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