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「甲斐がある」の意味と使い方・例文・類語・敬語・由来

更新日:2024年03月02日

「甲斐がある」という表現が存在しますが、意味や使い方について考えたことはありますか?日常でも使うことが多いので、改めて学んでおくのも良いかもしれません。ここでは「甲斐がある」の意味・使い方・例文・類語・敬語での使い方・由来・漢字の意味をご紹介しています!

「甲斐がある」という表現は、目上の人に使用しても問題はないのでしょうか。目上の人と接する時には言葉遣いに気を付けたいので、「甲斐がある」の敬語における使い方も確認しておきましょう。

目上の人への使い方

「甲斐がある」は平語(日常語=日常で使う言葉)ですが、目上の人に対しても使用することはできます。通常の言葉として相手の立場を問わず使用に際して特に問題はありませんが、「甲斐がある」に敬語表現を付け足す必要はあります。

たとえば、「甲斐があります」「甲斐のあることです」「甲斐ある結果となりました」などのようにです。「甲斐がある」全体を敬語表現にするというよりは、「ある」の部分を敬語表現にする感じになります。

より丁寧にするなら、「◯◯を行った甲斐がございます」といったように「ある」を「ございます」の表現にすることもできます。「ございます」は「あります」と同様に丁寧語の類ですが、扱いとしては尊敬語のような感じであり、「あります」よりも丁寧な印象が強くなると言われています。

「甲斐がある」の由来は?

「甲斐がある」の「甲斐」は、古語で言う「かひ」に当たります。

この「かひ」の意味は「行動に対する効果」や「価値・値打ち」で、更に「有意義なことをした心の満足感」というのも派生した意味として存在しています。「かひ」が後に「甲斐(かい)」となり、そこに存在を示す「ある」と、「甲斐」と「ある」をつなげる接続詞の「が」を組み合わせて誕生した表現が「甲斐がある」です。

「甲斐がある」の漢字の意味は?

「甲斐がある」の漢字と言えば、「甲斐」の部分です。この「甲斐」は「甲」と「斐」で成り立っていますが、これら漢字の意味は何でしょうか。

これから漢字の意味をご紹介していきますが、はじめに言っておきたいことは「甲斐」は当て字だと言われていることです。つまり、「甲」と「斐」の意味は「甲斐」が持つ意味との関係性が見えにくいということです。その点を踏まえて、見ていきましょう。

「甲」には、 8つの意味があります。まず、1つ目の意味は「きのえ」です。これは方位などを表す時の意味で、状況に応じて「十干の一・東(方位)・木(五行)・午後8時および午後8時前後2時間」のいずれかになります。

2つ目の意味は「鎧」や「鎧を着た兵士」で、3つ目の意味は「甲羅・亀の甲羅」や「殻」です。現代では、「甲羅」のイメージが強いとされます。4つ目の意味は「物事の1番目」で、これは1つ目の意味にあった「十干の一」から派生したと考えられます。

5つ目の意味は「爪」で、「手足の爪」や「琴などの爪」を表す時に用います。6つ目は「種子の外皮」や「種子の皮に付く芽生え」で、「鎧」や「甲羅」と同じく「硬い物に包まれた」意味が含まれています。7つ目の意味は「優れる・第1になる・最高者・頭」で、8つ目は「不定の人を呼ぶ語」です。

「斐」の意味は、4つあります。1つ目は「(模様の)綾があって美しいさま」で、2つ目は「明らかなさま」の意味です。3つ目の意味は「軽いさま」、4つ目の意味は「風や水の勢いと同じ方向へ揺らめくように動く(なびく)」となっています。

「甲」と「斐」、どちらの意味にも「甲斐」の意味に関係しているようなものはありません。そのため、「甲斐の漢字はなぜ甲に斐なのか?」と考えたところで答えは出にくいと言えます。

「甲斐がある」を正しく使おう!

「甲斐がある」の意味は「取り組んだ分に相応する結果を得る」であり、「力や時間などを費やした分だけ満足感ある効果・対価を得ることができた様子」を表す時に使用します。「甲斐」は当て字だと言われていますが、正しい意味・正しい表記・正しい使い方で用いましょう。

初回公開日:2018年06月13日

記載されている内容は2018年06月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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