「罹る」の意味と使い方・例文・類語・読み方・敬語・常用漢字か
更新日:2024年07月09日
「常用漢字」とは?
簡単に言うと、社会生活において一般的に使われる漢字の目安となるもので、2136種類の漢字が該当します。
日本には、何万もの漢字が存在しており、それら全てを駆使して文章を書くと、読める人、読めない人が当然出てきます。しかし、新聞や公文書などをそのような漢字ばかりを用いて書いてしまうと、大事な内容が書かれてあるのに多くの人が読めない、理解できないという事態になりかねません。
したがって、これらの新聞や公文書などに使って良いとされる漢字の目安が「常用漢字」になります。この常用漢字である2136種類の漢字は小学校と中学校の9年間で習うものなので、特段難しいものではありません。
「罹る」の熟語は?
「罹る」を用いた熟語をご紹介します。「罹病」「罹患」「罹患率」「罹災」「罹災証明書」などが挙げられます。
「罹病」や「罹患」は病気にかかることで、「罹患率」はその病気の発症確率を表すものです。一方、「罹災」「罹災証明書」は、それぞれ「災害に罹る」「災害に遭ったことを証明するもの」の意味になります。
これらの熟語は、動詞「罹る」と同じような意味を持ち、「病気にかかる」「災害にかかる」の意として熟語に使われていることが分かります。
「病気に罹る」と「病気になる」の違いは?
「病気に罹る」と「病気になる」は同じような意味として使われますが、若干ニュアンスが異なります。
「病気に罹る」とは、これまで説明してきたとおり、ウイルスなどの敵が外部から侵入して発症する病気に使われる言葉です。インフルエンザや水ぼうそうなどのウイルスがこれに当たります。
一方の「病気になる」は、自分の体の中から起きたものの病気に使われる言葉です。悪性腫瘍や脳卒中、動脈硬化などがこれに当たります。極端な言い方になりますが、(不摂生などが原因となり)なるべくしてなった病気とも解釈できます。
このように、どちらも同じような意味ではありますが、「罹る」は外部からの侵入が原因で発症する時に使う言葉、「病気になる」は自分の体の中のものが病変する時に使う言葉として、この両者は少しだけ性質が違います。
病気や災害に遭った場合に「罹る」!
これまで説明してきたように、病気や災害にかかった場合に「罹る」の漢字を用いて表現します。ただ、常用漢字ではないため、日常生活において、この漢字を使えなくても問題はありません。漢字検定1級レベルなので、かなり難しい字とも言えます。
ですが、それに甘んじているのではなく、まだまだあなたの知らない漢字は世の中に溢れていることでしょう。新しい漢字、単語、熟語など、さまざまな知識に触れてみてください。その新しい知識は、いつかきっとどこかで役立つ時が来るでしょう。
初回公開日:2018年06月11日
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