Search

検索したいワードを入力してください

「私情」の意味と使い方・例文・類語・仕事での「私情」の例

初回公開日:2018年05月31日

更新日:2020年05月24日

記載されている内容は2018年05月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「私情」と言う言葉の意味と使い方についての記事です。「私情」と言う言葉を使うのに適切なシチュエーションについて例文を挙げながら解説し、仕事上で「私情」という言葉を使う場合に適切なケースについての例や、「私情」と言う言葉の類義語についても解説しています。

data-max-num-ads=8 data-matched-content-rows-num="2" data-matched-content-columns-num="4" data-matched-content-ui-type="image_stacked" data-ad-format="autorelaxed">

「私情」の意味と使い方・仕事での「私情」の例

町中を歩いている時や、仕事中に他の人達がやり取りしている時に「私情によりお休みをいただきます」とか「私情によりこの日は都合が付きません」などと言った言葉を見聞きすることがあります。この記事では「私情」と言う言葉の使い方について、その意味から例文、あるいは使い方について解説します。

「私情」の意味と使い方

国語辞典などによると、私情の意味として「個人としての情。個人的感情。」「私欲を遂げようとする心。」のふたつが記載されています。この記載から見ると、「私情」と言う言葉には私的な感情や私欲などが大きな割合を占めていることになりますので、公的な場において自分自身の意見を述べる時に使うには適さない言葉となります。

また、他の誰かの事を比喩する場合であっても、その人が利己的であったり自己中心的であったりしない限りは、使うことが憚れる言葉でもあります。以上の事から、「私情」と言う言葉を使う際はよく考えた上で使用した方が良いことが伺えます。

「私情」の例文

「私情」と言う言葉を使った例文にはどのようなものがあり、またどのようなシチュエーションでの使用が適しているのかについて解説します。

私情により

私的な理由、あるいは私的な事情を指して言う場合に、この「私情により」と言う言葉を使います。しかし、この「私情」と言う言葉そのものに私的な感情としての意味合いも含まれているため、公式的な形として発信する場合、例えば自分が経営している店などを休業する場合に使うと「休みたいから休みます」とも取られかねません。

相手によっては不快感を示す場合がありますので、友人など親しい相手に対し「私情により暫く不在となります。」と言った表現で考える方が妥当となります。

私情を挟む

「私情を挟む」という言葉は、一般的に「ふさわしくない私的な事情を持ち出す」ことを意味します。この言葉は主に職場やビジネスとして取引先と対峙している時、私的な事情や意見を持ち出された場合に使われることの多い言葉です。

私的な感情や意見は業務に支障をきたすばかりでなく能率や生産性を落とす原因となり、業務とは関係のないところに余計な問題を発生させ、結果組織全体に影響が及んで経済活動の停滞という事態に陥ることが考えられます。

また自分のためだけに仕事をやっているような人を企業は必要としませんし、そのような人を受け入れていたら企業組織は成り立たなくなります。

それ故に私的な感情をもって仕事をしている人材は組織の問題を生み出していることに繋がり、そのことを諫める意味としても使われることもあります。

私情を持ち込む

「私情を持ち込む」という言葉は、「私情を挟む」と言う言葉同義語になり、言葉の使われ方としてもほぼ同様の使われ方となります。どちらが正しい言い方であるとか、どちらが本来の言い方であるのかという点は曖昧ですし、実際にどちらの言葉も多く見聞きします。

ですがやはり「挟む」にしろ「持ち込む」にしろ、会社内や職場などのビジネスの場において「私情」が表に出て来ることは相応しくないとすることが一般的です。

私情を離れて

ビジネスの場だけでなく私的な近所づきあいや近隣のコミュニティーなどにおいて、どうしても「ウマの合わない人」や「そりの合わない人」のひとりやふたりが存在しいるケースがほとんどです。差し迫った状況ややむを得ない状況に置かれた場合などは、そういった「そりの合わない人」とも協力をして何かを成し遂げなくてはいけません。

人対人の好き嫌いはまさしく「個人的感情」にあたりますので、組織をまとめる立場の人などがそういった人たちをまとめる場合に「この場はみんなで協力していこう」といった具合に使われる言葉として「私情を離れて」という言葉が多く使われます。

この言葉を発した人もまた、集団や組織をまとめることに苦労していることが多いので、もしこの言葉を耳にした時は素直に協力しましょう。

私情を捨てる

公的な場で私情を持ち込むことは相応しくないとは言え、人間同士の付き合いにはどうしても「情」と言うものが付きまといがちになります。それが普段から良くしてくれる相手であったり、目に掛けている相手であったりすればなおさらです。

そういった相手からのお願いであったり希望であったりを耳にした場合は、「何とかして相手の希望に沿うようにしてあげたい」と思う事の方が多いはずです。

しかしながら、そういった相手の希望は必ずしも組織にとってプラスになることばかりとは限りません。「その希望を受け入れてしまったら組織全体に悪影響を及ぼすことが考えられる」といったこともあり得ます。

そのような場合には、「私情を捨てて決断をする」と言った具合に「私情を捨てる」といった言葉が用いられます。このような決断をしなくてはいけない時は大抵悩むことが多く、決断をした後は心苦しく感じることが多いでしょう。

烏鳥私情

「私情」と言う言葉を使った四字熟語に「烏鳥私情」と言う言葉があります。「烏鳥」とはカラスの事を指し、カラスは親鳥に口移しで餌を食べさせる習性があることから育ててもらったことを忘れない親孝行な鳥とされており、そこから転じて「親孝行をしたいという気持ち」という意味になります。

一例として「忙しくて中々故郷へ帰れない。烏鳥私情の気持ちはあるんだけど、親はまだ元気なようなので勘弁してもらっている。」といった具合の使い方になります。

「私情」の類義語

「私情」と言う言葉の意味を考えた場合、その類義語は数多く存在します。「個人としての情や個人的感情」を指す同義語には「私意」や「私心」、あるいは少し耳慣れない言葉でしたら「情実」などと言う言葉が該当します。

また「自分が持つ私的な考え」を指す同義語には「私見」あるいは「自分の意見」といった言葉が該当し、また前述と同じように「私意」や「私心」といった言葉も該当します。

「私欲を遂げようとする心」と言う意味から見た場合ですと「我欲」や「私欲」、あるいは「エゴ(エゴイズム)」、「利己心」などと言った言葉が該当し、同じように「私意」や「私心」といった言葉もここに該当します。

「私情」と全く同義語に該当する同義語には「私意」や「私心」という二つの言葉が該当することになりますので、この2語に関しては「私情」と言う言葉と全く同じ使い方をしてもおかしくはないことになります。

仕事での「私情」の例

仕事の場で使うのに適した言葉であるのかどうかについての疑問はさておき、実際にこの「私情」と言う言葉を仕事で使う場合について適したシチュエーションなどについて解説していきます。

私情を制して

「私情を制して」と言う言葉は私的な事情を制して何かをする、あるいは何かをやってもらう場合に使う言葉になります。「私情を制してまで健気に出勤している彼のようには中々できるものではない」といった使い方が一例となります。

私情を挟まざるを得ない

日本に限らずビジネス社会では仕事に私情を挟むことをタブーとしていますが、必ずしもその文言どおりに凌げるとは限りません。取引先やお客様、あるいは会社の立場を理解した上で出てくるような私情の存在も考えられます。

お客様の立場に立つ場合「自分がそのお客様の立場だったらどう感じるだろうか」という疑問から始まりますので、「私的な意見」という言葉の意味を考えるとそれは私情から派生する考えとなります。その反面、相手の立場に立った意見と言うものは決して「利己的な意見」とは言い切れません。

そういった意見を会社の会議で述べる場合は「私情を挟まざるを得ないのですが」と前置きしてから述べると良いでしょう。ただし、その意見は決して「利己的」であってはいけないことを忘れないようにしましょう。

私情から申しても

仕事において相手の言動が目に余りどうしようもなくなった状態の時に相手を諭すときに使う表現として「私情から申しても」という言葉が便利です。

この場合、自分だけでなく多くの人がその相手の言動に対して目に余る、あるいは腹に据えかねている感情を抱いていて、なおかつ誰も中々そのことを注意できずにいる状況で、自分が代表して意見をする時に話の途中でこの言葉を交えて使う形となります。

このようなシチュエーションになることはあまりありませんが、可能な限り使いたくない言い回しですし、また自分自身もこの言葉を言われないように日々の言動を慎みたいところです。

「私情」の対義語

「私情」と言う言葉が私的な意見や感情を指すものであると捉えた場合、世間一般的な意見や世間一般的な理論、あるいは多くの人が同調する意見を指す言葉が対義語となります。代表的なものとして「世論」や「世情」、あるいは「一般論」などといった言葉が該当します。

また、私欲を遂げようとする心を指すものであると捉えた場合、人のために動くことや自分の利益よりもまず他人のためにといった意味合いになります。

「私情」と「私事」の違い

「私事」と言う言葉には「一身・一家に関係した事柄」と言う意味や、「他人に知られたくない私的な事柄」といった意味があります。言葉の意味から考えた場合「私情と言う言葉の中には自分の意見や考え、あるいは欲といったものを外部へと発信する性質が存在します。

しかし「私事」は自分のことに関連した事柄であってもあまり他人に発したくない事柄であることが伺えます。
そのもっともたる使用例が退職願や退職届の文面で、一身上の都合により退職をする場合には、「私事」と言う言葉から書き始めることが大筋のマナーとなっています。

「私情」と書き出した一身上の都合による退職願(または退職届)ですと、「辞めたいと思ったから辞めます」と言ったような意味になりますので「私事」と書き出した一身上の都合による退職願(あるいは退職届)のほうが適切です。

「私情」の敬語

日本語では多くの言葉に「敬語表現」が存在します。ここでは上司や先輩など、目上の人に対して私情を説明する場合の表現について解説します。

自分の都合がつかない

例えば相手から何処かへの同行を誘われ都合が悪くて行けない時に「私情により」と言ってしまうと、前述のように「行きたくないから行かない」と言っているようにも取られ兼ねません。

この場合「自分の都合が付きませんので」とか、あるいはさらに丁寧な表現で「自分の都合がつきかねます」といった言い方が良いでしょう。

勝手を言って申し訳ございません

私情で何かを断る場合のお詫びの表現として「勝手を言って申し訳ございません」と言う表現も覚えておくと良いでしょう。目上の人からの誘いを断る場合や、急な出勤を指示されたもののどうしても外すことのできない私用のために出勤できないことを断る場合など、幅広い場面で使える言い回しになります。

TPOをわきまえて使いたい「私情」という言葉

「私情」と言う言葉そのものの意味には「私的な考えや個人的感情」あるいは「利己的」などといった、フォーマルな場面で使うにはふさわしくないものがある反面、お客様など誰かの事を考えた上で「私情を挟まざるを得ない場合」や、離れて暮らす親の事を思った「烏鳥私情」などのような使い方をすれば効果的なこともあります。

皆さんも意味や使い方を十分に踏まえ、「私情」と言う言葉の使い方に挑戦してみましょう。

Latests