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「執り行う」の意味と使い方・反対語・類語・敬語|葬儀/結婚式

更新日:2024年06月24日

結婚式やお葬式などで「執り行う」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。使われる場面からか、厳粛なイメージの「執り行う」ですが、正確にどのような場面で使われるか、ご存じでしょうか?「執り行う」について意味や例文をご紹介します。

「執り行う」の意味や使い方、例文について

「執り行う」の意味は「儀式や行事、祭などを改めて実施する、執行する」の意味です。「行う」を使う場合より、改まった場面で使われる言葉です。「執り行う」の「とり」は接頭語で、「強調」の意味を持ちます。「執り行う」も「行う」が強調されて「改めて実行する」という意味となりました。

ほかにも「強調」の「とり」を接頭語に持つ言葉として「取り扱う」「取り決める」「取り出す」「取り仕切る」などがあります。次は「執り行う」の意味をふまえて場面ごとの「執り行う」の使われ方を見ていきましょう。

葬儀・告別式での「執り行う」の使い方は?

「葬儀を執り行います」や「告別式を執り行います」などはよく使われる表現です。葬儀・告別式は、厳粛な場面ですので、執り行うという言葉がふさわしい場面です。葬儀・告別式に関しては「執り行う」のほかに「営む」もよく使われます。「営む」には「儀式・仏事を行う」という意味もあるため「葬儀を営みます」「告別式を営みます」はよく見られる表現です。

結婚式での「執り行う」の使い方は?

「結婚式を執り行います」「結婚式を執り行う運びとなりました」などとして使われます。結婚式は改まって行うものなので「執り行う」はよく使われます。

「執り行う」のほかにも、結婚式であれば「挙式する」という言葉もよく使われます。「挙式する」の意味は「式を挙げる」ですが、ほかにも「特に結婚式を挙げる」という意味もあり「挙式します」だけで「結婚式を挙げる」という意味になります。

表彰式での「執り行う」の使い方は?

「表彰式を執り行います」もよく使われます。表彰式だけでなく入社式、入学式などにも使われます。表彰式などの開始の際に、「表彰式を今から執り行います」と「執り行う」と「開始する」が混同されて使われていることがあります。「執り行う」は「開始から終了まで行う」という意味で、「開始する」の意味はありません。もし「開始・終了」という時点を意識した挨拶をしたいのであれば、「開式します」や「閉式します」が良いでしょう。

会議での「執り行う」の使い方は?

会議に関しても「会議を執り行う」として使われます。重要な会議や議決、採決をとる会議であれば、「執り行う」が良いです。そこまで格式張った会議でなければ、「会議を行う」「会議をする」などでも問題ありません。

「執り行う」と一緒によく使われる表現は?

「執り行う」と一緒によく使われる表現があります。上記の例文にもありましたが「執り行う運びとなりました」、そのほかに「しめやかに執り行われる」「滞りなく執り行われる」があります。これらの表現を詳しく見ていきましょう。

執り行う運びとなりました

結婚式や法要の案内状などでよく目にする表現です。この場合の「運び」とは「物事が進行して、ある段階に至ること」です。「合併の運びとなる」などです。

例えば「卒業式を執り行うことになりました」や「卒業式を執り行います」でも良いのですが、「卒業式を執り行う運びとなりました」の方がよりやわらかな印象となります。

しめやかに執り行われる

「しめやかに」とは「しめやかだ」という形容動詞で意味は「物静かに、気分が沈み、もの悲しげに、ひっそりと」などの意味を持ちます。「しめやかに通夜が執り行われました」など、不祝儀の際によく使われます。

滞りなく執り行われる

「滞りなく」についてですが、「滞り」とは「物事が順調に進まない様、さしつかえること、さしさわり」という意味です。「滞りなく」とはこの「滞り」がない状態、つまり「スムーズに、時間や行程なども予定どおりに」という意味になります。「結婚式はおかげさまで滞りなく執り行われました」などとあれば「結婚式はスムーズに行われました」の意味です。

「執り行う」の反対語について

次のページ:「執り行う」の類語について

初回公開日:2018年05月29日

記載されている内容は2018年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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