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「執り行う」の意味と使い方・反対語・類語・敬語|葬儀/結婚式

更新日:2024年01月11日

結婚式やお葬式などで「執り行う」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。使われる場面からか、厳粛なイメージの「執り行う」ですが、正確にどのような場面で使われるか、ご存じでしょうか?「執り行う」について意味や例文をご紹介します。

「神主が祭事を執り行われました」であれば「執り行われました」は尊敬語です。しかし「祭事が執り行われました」であれば「執り行われました」は受身表現になります。

「祭事が」と「祭事を」の微妙な違いですが、全く違う表現になります。また「結婚式はつつがなく執り行われました」や「葬儀がしめやかに執り行われました」など「執り行われる」は使役表現として使われることが多いです。

尊敬語「執り行われる」は言い換えられる?

尊敬語でもあり使役でもある「執り行われる」は紛らわしく、実際は「執り行われる」は使役表現として用いられることが多いとご説明しました。では分かりやすい言い換え表現をご紹介します。

「執り行う」は「改まって儀式や行事をする」という意味なので「する」の尊敬語「される」「なさる」で言い換える事ができます。例えば「神主が祭事を執り行われました」を「神主が祭事をなさいました」に「社長が会議の進行を執り行われました」を「社長が会議の進行をされます」で言い換えると、尊敬語とわかりやすいです。

謙譲語

「執り行わせていただく」という形の謙譲語もあります。「執り行わさせていただく」ではないので、ご注意ください。案内状などに「結婚式を執り行わせていただく運びとなりました」や「授与式を執り行わせていただきます」などとして使われています。

また「~せていただく、~させていただく」には「相手から行動する許可を得て、その許可を得ることによって自身も恩恵を受ける」という意味も含まれています。このため大勢の人々の賛同や協力が必要な場面では、「執り行わせていただく」という表現はよく用いられます。

「執り行う」は場面の見極めが大切

「執り行う」について意味や例文をご紹介してきました。日本語には「執り行う」のような「改まった場面で」と使用すべき場面を限定してくる言葉がたくさんあります。「執り行う」も含めてそのような言葉は、日常会話から多用して良い言葉ではありません。それぞれの言葉の意味を理解し、しかるべき時にそう言った言葉をきちんと使えるようにしましょう。

初回公開日:2018年05月29日

記載されている内容は2018年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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