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「おいとまする」の意味と使い方・類語・ビジネスでの使い方

初回公開日:2018年05月25日

更新日:2020年02月27日

記載されている内容は2018年05月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「おいとまする」とは訪問した家や会社から帰る時、相手に失礼にならないように使う言葉です。使うタイミングは非常に難しく、相手のことを理解しなければなりません。自分から席を立つ勇気と、タイミングを見計らう力を身につけ、「おいとまする」を使いこなしましょう。

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「おいとまする」の意味と使い方

社会人であれば「おいとまする」という言葉を少なからず聞いたことはあるでしょう。逆に学生や子供には聞きなれない言葉であることも事実です。「おいとまする」という言葉は日常的に使われる言葉でなく、ある特定のシチュエーションでのみ使われます。では「おいとまする」の意味はどのようなものなのでしょうか。

「おいとまする」の意味

「おいとまする」とは訪問した部屋や会社などから帰ること、去ることを示す言葉です。

「帰ります」とはっきり言うことがはばかられる場合において、「おいとまする」という表現はとても重宝します。特に話が盛り上がっている時など帰り辛い時には、「おいとまする」という言葉を使うことで、相手に対して失礼にあたることなくその場を後にすることができます。

また仕事を辞める時にもしばしば「おいとまする」という言葉が使われます。「おいとま」という言葉に「辞去」という意味が込められているので、「おいとまをいただく」という表現をする時もあります。ストレートに「辞めます」と伝えにくい時に、「おいとまする」という言葉を使うことで柔らかく辞意を示すことができます。

「おいとまするの使い方」

「おいとまする」の使い方には細心の注意が必要です。そもそも訪問した家や会社から自分から帰ると言い出すことは失礼に当たります。そのため「おいとまする」の使い方を間違えてしまうと、相手に不快な思いをさせてしまい最悪の場合怒らせてしまう可能性もあります。では「おいとまする」の正しい使い方はどのようなものなのでしょうか。

時期など

「おいとまする」と切り出すタイミングは非常に難しいのも事実です。明確に「訪問して何十分経ったら」などということも定められていません。その時の訪問先の状況や自分の現状、その後の流れなども考慮して、シチュエーションにあったタイミングで切り出さなくてはいけません。おいとまするのが苦手だと感じる人も少なくないでしょう。

「おいとまする」と切り出す時はその理由を明確にしなければなりません。「つまらないから。かえりたいから」という本音はあるでしょうが、その本音を隠し相手に失礼がない理由付けをする必要があります。例えば「予定がありまして」「長くいるとご迷惑でしょうから」などと理由をつけるのが一般的です。

裏技

また裏技として自分以外の人が帰るタイミングで自分もおいとまする方法があります。「おいとまする」のが苦手な人の中には、いつまでたっても言い出せず、結局その後の約束に遅れてしまうという人もいます。

「おいとまする」の類語

「おいとまする」にはどういった類語が存在するのでしょうか。「おいとまする」の類語としては「暇乞いする」「暇を告げる」「別れを告げる」「辞去する」などを挙げることができます。しかしこれらの言葉が持つ意味は同じですが、「おいとまする」と同様の使い方ができる言葉は、正確には存在しないでしょう。

失礼する

実際に家や会社に訪問している時は、どのような類語を使えばいいでしょうか。もっとも意味合いの近い言葉を挙げるとするならば「失礼する」がよいでしょう。「失礼する」には先に席を立ってしまうことの謝罪の意味が込められています。したがって、「おいとまする」の代わりに使っても問題ないと言えます。

「失礼する」は「おいとまする」より、形式的な挨拶です。「失礼する」は会社でも取引先など重要な関係性である時に使います。「おいとまする」はある程度面識があり、今後も会う可能性がある会社などでよく使われます。

「おいとまする」のビジネスでの使い方

「おいとまする」はビジネスの場面でも使うことができますが、すべてのシチュエーションで使えるというわけではありません。まず第一に、大事な商談の際には絶対に「おいとまする」ことはやめましょう。自分から席を立つと、商談を破棄しているようなイメージを持たれてしまう危険性もあります。

「おいとまする」という言葉を使えるのは、相手に招かれた時であったり、顔合わせを兼ねた挨拶であったりする時です。メールや電話でコミュニケーションをとることが多くなった現代においても、対面してコミュニケーションを深めることはとても多いです。途中でおいとますることが前提であっても、積極的に訪問したほうがよいでしょう。

メールなど

「帰る」という意味の「おいとまする」という言葉はメールでは一般に使われません。対面してまさに帰る時に使う言葉です。メールで「おいとまする」という言葉を使う時は、「やめさせていただく」「お別れを申し上げる」といった意味で使われます。お世話になった人に対して会いに行けない人に向けたメールで使われることが多いです。

例文

「この度一身上の都合により会社をおいとまさせていただくことになりました。鈴木様には多大なご愛顧を賜りました。まことにありがとうございました。貴社のますますのご清栄をお祈りしております。」などとメールで書けば、失礼にも当たらず今後も仕事以外で有効な関係を築くことができる可能性があります。

「おいとまする」の漢字

「おいとまする」という言葉は対面している時に使うことがほとんどのため、文字として書くことは滅多にありません。そのため「おいとまする」という言葉をどういった漢字で書くか知らない人も少なくないでしょう。

お暇

「おいとまする」は漢字では「お暇する」または「御暇する」と書きます。つまり「いとま」とは「暇」のことを指す言葉です。「御暇する」と書くのはあまり一般的ではないため、メールで「おいとまする」と書いても失礼には当たらないでしょう。相手が「おいとまする」と知らなかった場合、「おひまする」と読まれてしまう可能性もあります。

「おいとまする」の語源

「おいとまする」の漢字から、その語源を考えることができます。「おいとまする」はもともと「お暇を頂戴する」「お暇をいただく」といった表現でした。文字に書いたまま、暇をいただくということから時間をいただくというように転じ、休ませていただくという意味になりました。そこからさらに転じて「帰らせていただく」という意味になりました。

「いとまがないほど」

「いとま」という言葉が使われる他の表現として「いとまがないほどたくさん」などの使い方があります。これは「数える時間がないほどたくさん」といった意味で使われます。「枚挙に暇がない」という表現は、時間の余裕がなく手の開くことがない様を示しています。

「おいとまする」の敬語

「おいとまする」という言葉は、「帰る」という言葉の婉曲表現として謙譲語的に用いられます。自分がへりくだって相手を立てる言葉であるので、すでに尊敬語として使うことが可能です。さらに敬意を払った言い方をするのであれば「お暇させていただきます」「お暇をいただきます」「お暇を頂戴します」などの表現があります。

また、「おいとまする」前後に言葉をつけることでより敬意を示すことができます。「まだお話を伺いたいのは山々なのですが、おいとまさせていただきます」「これ以上興味を惹かれると夜になってしまいますので、おいとまさせていただきます」などとつければ、相手に不快な思いをさせることはないでしょう。

口語表現

では気の知れた相手に対してはどのように伝えれば良いのでしょうか。気の利いた相手であれば「おいとまする」という丁寧な表現を使ってしまうと、かえって不審に思われてしまう可能性もあります。例えばグループの先輩の家に招待された時、いざ帰る時にはどのように言えば良いのでしょうか。

気の知れた相手に対しては「帰ります」「失礼します」といったフランクな会話で良いでしょう。その代わり「夜から用事があるので」「長居するのも失礼なので」と前につけると良いでしょう。また訪問した場所に複数人残っている場合は、その全員に向けて「帰ります」と伝えることが重要です。

英語表現

英語で正確に「おいとまする」と同じニュアンスの表現はありません。「帰ります」という意味の表現であれば「I must say good‐bye now.」「I think I should be running along now.」などを使うと良いでしょう。「leaving」という単語を使うこともできます。

「おいとまする」に含まれる先に席を立つことを謝罪する気持ちを英語で表現することはとても難しいです。そういった意味では「おいとまする」という文化は日本独自の文化であると考えることもできます。去る時でさえ相手に敬意を払う、相手を敬う気持ちを忘れないようにしなければなりません。

「おいとまする」の方言

「おいとまする」は標準語ですが、方言による違いはあるのでしょうか。「おいとまする」は丁寧語のため方言は存在しません。しかし「帰る」という意味では、いろいろな表現が存在します。

山梨あたりでは「けぇる」、九州では「かえっど」「もどっど」、日本各地で「いぬ」など、「帰る」という言葉には方言がたくさんあります。どれも口語として使われる言葉で、ビジネスの場面や敬語を使う場面で使われる言葉ではありません。

親戚

「おいとまする」という言葉をよく聞く場面として親戚の家に行った時が挙げられます。お正月やお盆に親戚の家を訪れた時は、話が弾んでしまい帰るタイミングを逃してしまうこともよくあります。そんなシチュエーションにこそ「おいとまする」という言葉は使うべきです。

「夕飯の支度に間に合わなくなるから、おいとまします」「他に挨拶に行かなければいけないので、おいとまします」「電車がなくなるので、おいとまします」など、理由はいろいろです。そして、親戚という切っても切り離せない関係の相手に対して、失礼を与えないように席を立つ時に「おいとまする」ということがはとても重宝します。

「おいとまする」を使いこなす

前に述べたように、「おいとまする」という言葉を使うタイミングは非常に難しいです。慣れるためにはある程度の経験と、そして自分から切り出す勇気が必要となります。それはどちらも現代の日本人に足りていないものと言っても過言ではありません。

「おいとまする」という言葉を使いこなせれば、それは相手とのコミュニケーションや間の取り方を完璧に把握できたということに他なりません。苦手だからと避けるのではなく、積極的に「おいとまする」経験を積んでみてはいかがでしょうか。

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