「せう」とはどんな意味?使い方や歴史的仮名遣いについても説明
更新日:2024年10月12日
「せうの意味がわからない」
「せうはどういったケースで使われていたのだろう」
「古文で見たことあるけど現代でも使われているのか知りたい」
など、古文を学ぶとたくさんの疑問が出てくるのではないでしょうか。
古文を楽しむにはせう・にほひなど歴史的仮名遣いの正しい使い方を知る必要があります。
特に、せうの意味は複数あり勉強しても疑問が解消されない人が多いようです。
また、せうは方言として現代でも使われています。方言のせうは、古文でのせうと意味が違うため混乱してしまうことも多いでしょう。
本記事では、古文で使われているせうとその意味、方言としてのせうと使い方を紹介します。
この記事を読めばせうの正しい意味と方言としてのせうの区別ができるようになるでしょう。
古文を勉強している人はぜひ参考にしてください。
古文などでよく使われている「せう」
せうは文末表現としてもよく使われるため、どんな内容の古文でも使用頻度は多くなります。
しかし、です・ますのように誰に対しても使えるわけではないため注意が必要です。
以下にせうの意味と使い方を紹介します。
意味と使い方
せうを現代の言葉に直すとしょうです。
たとえば勉強しましょう、という文は古文では勉強しませう、になります。
また、せうの後にかをつけると相手への問いかけになります。古文を勉強しませうか、は古文を勉強しませんか、になるわけです。
せうは古文における文末表現の1つなのです。
歴史的仮名遣いとしての「せう」
せうは歴史的仮名遣いの1つです。現代人にはほとんど馴染みがありません。
しかし、以前の日本では使われていました。
以下に歴史的仮名遣いの概要と現代仮名遣いの関係を紹介します。
歴史的仮名遣いとは
歴史的仮名遣いとは昔使われていた仮名遣いのことです。
仮名遣いとは書き言葉独特の仮名の使い方のことを指します。
たとえば、王様という言葉はおうさまと書きます。しかし、発音はおおさまです。また、おーさまと読んでも意味は通じます。
ただし、書き言葉でおおさま・おーさまと書くと間違いになります。仮名遣いとは、おうさまのように書き言葉での仮名の使い方を指すのです。
歴史的仮名遣いは、現代仮名遣いより大きく変化します。たとえば、せうの他にもにほひ・よろづなどが歴史的仮名遣いになります。
歴史的仮名遣いは古文では必須になるため覚えておきましょう。
歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへ
歴史的仮名遣いは現代仮名遣いに変換して読みます。
歴史的仮名遣いのままだと意味がわかりにくいため現代仮名遣いに直す必要があるのです。
たとえば、にほひはニオイ、よろづはヨロズというように変換します。
また、歴史的仮名遣いは現代と意味が違う事も多いため注意しましょう。にほひは美しいという意味で、よろづは現代で使われるあらゆるものを指すのではなく、たくさんあることを意味します。
歴史的仮名遣いのせうは目上の人に対して使います。せうはいきませう(いきましょう)勉強しませう(勉強しましょう)というように文末表現として使われているのです。
その他「せう」で使われる古語
古文のせうは文末表現以外でも使われます。
古文のせうは現代では使われないため、戸惑う人も多いでしょう。
古文で使われるせうは5つに分類されます。古文を読む際は混乱しないように注意しましょう。
以下に、せうの使い方を紹介します。
初回公開日:2022年07月27日
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