「よろしくご査収ください」の意味や敬語表現は?ビジネス現場での使用例も紹介
更新日:2024年11月08日
ビジネスにおいて、社内、社外を問わず相手にお願いをしたい時に、敬語などの言葉遣いで悩んだ経験は誰にもあるものです。
特にメールなどの文書は感情やニュアンスが伝わりにくいため、書くのが苦手という方も多いのではないでしょうか。加えてビジネス文書が難しい理由は、日常生活では馴染みの少ないビジネス用語が多用される点にもあります。
今回取り上げる「よろしくご査収ください」は、まさにその一つです。しかし、これは幅広い場面に適した便利な言い回しであり、積極的に使いこなしたいビジネス用語もでもあります。
本記事では、「よろしくご査収ください」の意味や、場面に応じた言い換えなどの活用法を解説します。この記事で「よろしくご査収ください」の正しい使い方をマスターすれば、日々のスムーズな業務連絡に役立てられるでしょう。
失礼のないビジネス文書が作成できるよう、ぜひこの記事を参考にしてください。
「よろしくご査収ください」の意味は?
「よろしくご査収ください」は、ビジネスにおいて相手に便宜を図ってほしい時などに用いられる表現です。
ここで用いられている「査収(さしゅう)」とは、渡されたものや書類、メールなどの内容を十分確認して受け取ることです。
この「査収」を丁寧な表現の「ご査収」にし、さらに「よろしく」という言葉をつけることで「内容をよく確認したうえで、物事を良い方向に進めてほしい」というニュアンスが加わります。
ビジネス文書ではよく目にする表現ですので、使い方を覚えておきましょう。
「ご査収」を使う場面
「ご査収」は、メールや提出物を確実に確認し、受け取ってほしい時に、敬意を込めてお願いする言葉として使えます。
「査収」という言葉は、「確認する」意味の「査」、「受け取る」意味の「収」が組み合わさった熟語です。
そして、「ご査収」は「査収」に尊敬を表す接頭辞「ご」がついた尊敬語のため、「よくご確認の上お受け取りください」という意味合いになります。
「ご査収」を使わない場面
自発的な企画書を上司に見てもらう時や、特に確認する必要のない参考程度の資料などの場合に、「ご査収」を使うのは誤りです。
「ご査収」は、相手の確認が必要な場合にのみ使われる言葉です。そのため、ただ目を通しておいて欲しいだけの書類やカタログ、サンプルなどの添付文書には使えません。
また、自分を主語にして「査収する」という表現はできませんので、正しい用法で使えるようにしておきましょう。
「ください」は目上の人に使ってもよい表現?
一般的に、ビジネスで「~ください」という表現を使うことに問題はありませんが、目上の相手に対して使う場合は注意が必要です。
「ください」は「くださる」という言葉の命令形のため、目上の相手に対して使い方を間違うと、「上から目線」と受け取られる可能性もあるからです。
そのようなことを避けるためにも、相手によって言い換えられるような語彙を増やしておきましょう。
取引先や上司には使えない場合もある
命令調の「~してください」は避けた方が無難ですが、「ご査収ください」のように尊敬語の接頭辞「ご」がある場合の「~ください」は丁寧な表現とされ、広く使えます。
文書を送る相手が社外の目上の方や、上司でも重役クラスや社長宛の場合は、より強く敬意を表するために言い換え表現を使っても良いでしょう。
以下にいくつかの言い回しを挙げますので、参考にしてください。
敬意を表現するときの言い回しは?
初回公開日:2022年08月03日
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