「のとおりです」の意味・使い方とは|漢字表記や例文も紹介
更新日:2024年11月08日
文章の最後を「のとおりです」と締めることがあります。会話でも「~のとおりです」と答えることもありますが、この「とおり」にはどのような意味があるのでしょうか。普段何気なく使用しているけれど、詳しい意味はわからないという人も多いでしょう。
この記事では「のとおりです」の意味や使い方を詳しく解説し、漢字表記や丁寧な言い回しなども紹介しています。
この記事を読むことで、ビジネスシーンで「~のとおりです」を使う際の丁寧な言い回しを使い分けられるだけでなく、メールや文書で記載する場合の注意点も理解できます。目上の人に丁寧に伝えたつもりが、失礼な言い回しになってしまったというような失敗も防げるでしょう。
「のとおりです」という表現は工夫して使うと、文章が分かりやすくなったりコミュニケーションがスムーズに取れるようになったりします。上手く使いこなせるように、この記事を参考にしてみてください。
「のとおりです」の意味・使い方
「とおり」は漢字で書くと「通り」となり、道路や往来、流通などを意味しますが、他にも「同じ状態・方法であること」という意味もあります。「のとおりです」で使われている「とおり」は後者の意味で使われていると考えられます。
「のとおりです」というフレーズは、誰かが発言した内容や前の文章を肯定する意味を持つ言葉です。相手に同調したり、間違っていませんよと伝えたりしたいときに使います。
直前の文書・言葉を肯定したいときに使う
「のとおりです」は、必ず直前に文章などの内容が入ります。
「お察しのとおりです」や「ご指摘のとおりです」というように、何らかの文書や言葉のあとに続けることで、その内容を肯定することができる言い回しなのです。脈絡もなく「のとおりです」だけでは使用できません。
また、文章だけでなく「そのとおりです」と使うこともできます。「その」が指す内容は間違いではありませんという言い回しになります。
内容をわかりやすく整理したいときに使う
「のとおりです」という言い回しは、言葉のまとまりを整理できるため、正しく使うことで文章の内容が分かりやすくなります。
例えば、「○○については、以下のとおりです」という一文の下に伝えたい内容を箇条書きにすると、スマートで分かりやすい文章になります。
「のとおりです」はビジネスシーンでの使用頻度が多いため、相手とスムーズにコミュニケーションが取れるように上手く活用すると良いでしょう。
他の言葉と組み合わせて使うのが一般的
「のとおりです」は単独では使用しないため、「○○のとおりです」というように他の言葉と組み合わせて使います。
「○○のとおりです」の「の」は助詞のため、「○○」には必ず名詞が入ります。先ほどの「お察しのとおりです」も「察する」という動詞を名詞形にした組み合わせです。
他にも「仰せのとおりです」というフレーズもありますが、動詞の「仰る」を使う場合は「仰るとおりです」となり、「の」は使用しません。
「名詞+のとおりです」の用法で覚えておきましょう。
「のとおりです」の漢字表記
「のとおりです」の意味でも解説しましたが、「同じ状態・方法であること」を意味する「通り」を使用していますので、漢字表記は「の通りです」になります。そのため、メールや文書に記載する際は「のとうりです」と書かないように注意してください。
「のとおりです」は漢字表記と平仮名表記、それぞれで使用されています。どのような理由から使い分けているのか確認していきましょう。
公用文で使う場合
公用文で使う場合は平仮名表記の「のとおりです」を使用します。
国が作成する公用文などの文書にはルールが存在し、「のとおりです」の「とおり」は平仮名で表記すると定められているからです。
漢字ばかりの文章は読み辛くなってしまいます。そのため、行政機関が作成する文書に関する漢字使用のルールが定められ、あえて平仮名表記にすることで読みやすい文章にしているのです。
ビジネス・日常生活で使う場合
初回公開日:2022年08月19日
記載されている内容は2022年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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