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「じゃないですか」はいつ使う?ビジネスシーンでの言い換えも解説

更新日:2023年12月14日

会社の人と話すときに「じゃないですか」という言葉遣いをしていないでしょうか。本記事では「じゃないですか」が日本語として正しい表現なのか、ビジネスシーンではどう使えばよいのかを解説しています。ビジネスシーンで正しい言葉を使えるように、使い方を覚えておきましょう。

「〇〇さんがそういったじゃないですか」と先輩や上司にくってかかったことはありませんか。「~ですか」と丁寧な言葉を使っているつもりだとしたら、それは大きな間違いです。「じゃないですか」は丁寧語になっているものの、ビジネスで目上の人に使える言葉ではありません。

本記事では、「じゃないですか」の使い方を解説しています。記事を一読すれば、正しい日本語として使えるのか、使う相手や場面を選ばなければいけないのかを理解できます。言葉の位置づけをきちんと理解したうえで、適切なタイミングで使うよう心がけましょう。

ビジネスシーンでどうしても「じゃないですか」といいたくなったときには、「じゃないですか」の類語を使って言い換えることができるよう、日本語と英語の類語表現についても学んでおきましょう。

「じゃないですか」を使う場面とは?

「じゃないですか」はいつ使う?ビジネスシーンでの言い換えも解説

普段、「じゃないですか」をどのような場面で使っていますか。「じゃないですか」は「~だ」や「~です」を使って断定したくないけれど、控えめに答えたいというときに使うことが可能です。相手に確認を求めるときにも使えます。

「今回の議事録はどなたでしょう」と聞かれたときのことを考えてみましょう。柔らかく疑問形で「鈴木さんじゃないですか」と答えれば控えめな回答になり、強い調子で言い放てば周知の事実だと思われていることをあらためて確認する意味合いになります。

「じゃないですか」は正しい日本語?

「じゃないですか」は、本来の日本語には存在しない言葉遣いです。若者言葉とも呼ばれていましたが、今では広く使われています。

「じゃないですか」は「じゃない」と「ですか」から構成されており、「ですか」については、疑問形の丁寧語として正しい日本語です。「じゃない」を否定形の言葉として認識している人も多いでしょう。この「じゃない」が本来の日本語には存在しない表現です。

ここでは、さらに「じゃない」の日本語としての構成や意味を掘り下げて見ていきましょう。

「じゃないですか」は不適切な表現

「じゃないですか」は、正しい日本語として存在していない表現であるため、ビジネスシーンや目上の人を相手とした対話のなかでは使うべきではありません。日本語として正しくないため、スラングのような扱いだと理解しておくとよいでしょう。

友人や同僚との軽い会話のなかで使う程度であれば、お互いに言葉の意味がなんとなく分かればそれでよいでしょう。正式な場では、正しい日本語を使えるように「じゃないですか」で伝えたい内容を表現できる正しい日本語を覚えておきましょう。

「じゃ」は不適切・正しくは「では」

「じゃないですか」は「じゃない」と「ですか」で構成されています。「じゃない」は「ではない」のくだけた言葉遣いです。「じゃ」は「では」を略した形で使っており、目上の人に使える言葉ではありません。

「じゃ」ではなく「では」で言い換えて「ではないですか」としても、まだ日本語として正しい形にならないため、やはりビジネスシーンや目上の人に対して使うことは避けましょう。

「ないです」は不適切な表現

「じゃないですか」の中間部分「ないです」について文法を見てみましょう。「それで問題ないです」「とんでもないです」など、「ないです」を使ったことがある方は多いでしょう。「ないです」は文法誤りとまではいわれませんが、幼稚な表現だとされています。

とりあえず「です」をつけておけば丁寧な表現になるという簡単な敬語であり、口語表現としてのみ使われ、書き言葉では使いません。

「じゃないですか」に限らず「ないです」という表現を多用している方は、正しい敬語を使えるように、敬語学習が必要です。

ビジネスシーンでは使えない

日本語として正しい表現ではないとされる「じゃないですか」は、若者言葉ともいわれますが、若者だけでなくさまざまな世代の人に使われています。多くの人が使い慣れていることもあり、ビジネスシーンでもつい口をついて出てしまうこともあるでしょう。

しかし、「じゃないですか」は、ビジネスシーンで容認された言葉にはなっていません。耳にした人が不快な思いをすることもあります。ビジネスシーンで誤った言葉を使わないように、ビジネスにふさわしい言葉をしっかり覚えておくことが大切です。

「じゃないですか」の使い方

「じゃないですか」は正しい日本語として認められていませんが、使ってはいけない、あるいは誤用になる、というわけではありません。親しい仲で会話するときには、使われることも多く、お互いに言葉の意味を理解できていれば、言葉として有効だといえるでしょう。

「じゃないですか」は、疑問形を使うことで意見を述べるときの調子を和らげる効果があります。疑問形として末尾の抑揚をあげると控えめな表現になりますが、断定するように強い語調で使うと、言外に「あなたも知っている通り」という意味を含み、嫌味ないい方になります。

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初回公開日:2022年08月12日

記載されている内容は2022年08月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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