「まんず」とはどんな意味の方言?秋田弁の特徴についても紹介
更新日:2024年06月21日
「まんずって食材?」
「まんずはご当地グルメ?」
まんずという単語を耳にしたことはあるでしょうか。初めて聞く方もいるのではないでしょうか。なんとなく、ご当地の食材やグルメ、地名を想像しませんか?
実はまんずは、方言として複数の地域で使用されています。
この記事では、秋田弁でも使用されているまんずの意味を紹介していきます。また、まんず以外にも複数の秋田で使われる方言についても紹介します。
東北は一括りになまりが強いイメージを持っている方も多いと思いますが、方言は地域によって特徴があります。
今までどこの方言も同じに聞こえていても、記事を読み意味を知るだけでも、聞こえ方が変わってくるでしょう。
秋田に行く際は是非チェックしてみてください。
「まんず」とはどんな意味の方言?
「まんず」と聞いてはじめにどんな言葉を想像しますか。
まんずは多くの地域で利用されている他、同じ地域でも多くの意味を持ちます。
ちなみに漢字では、「先ず」と書きます。
発音は、最初の「ま」を一番強く言い、「ず」はなまりがある音のイメージです。
では肝心な意味ですが、まんずは主に「とても・本当に・すごい」という意味で使われます。
この後、具体的な使い方や、その他の意味についても紹介していきます。
「まんず」の意味と使い方
よく利用されるのは「本当に」「とても」といった感嘆の意を表す表現です。
その他にも「まぁ」「とりあえず」など暫定的に対応する場合などにも使用されることがあります。
それ以外には、別れ際のあいさつとしても使用されていて、秋田弁だけでも多くの意味合いがあるようです。
その中でも代表的な使い方を紹介していきます。
・「まんず、東北来てたんしぇ」
意味:とりあえず、東北にきて
・「へば、まんず」
意味:それじゃあ、またね
また、まんずを繰り返すことで意味のある言葉になることもあります。
・「あの映画、まんずまんず」
意味:あの映画、まあまあだね
その他にも喜びを表現するときに「まんずまんずまんずまんず」と繰り返すこともあります。
「まんず」を秋田県民が使用することがかなり多く、会話の流れやシチュエーションによって自然と使い分けており、言葉の意味も変わってくるようです。
「まんず」は秋田で使われる方言
秋田では「まんず」は日常的に使用されます。
秋田以外の東北地方でも使用されていますが、秋田ではより多く使用されているのではないでしょうか。
秋田弁の特徴について
秋田弁は大きく分けて3つ、北部方言、中央方言、南部方言に分類されます。
・北部方言:鹿角・大館北秋田・能代山本
・中央方言:秋田・男鹿・潟上南秋田
・南部方言:大仙仙北・横手・湯沢雄勝・本荘由利
そこからさらに5つ、鹿角方言、県北方言、中央方言、由利方言、県南方言に分類されます。
聞きなれない人からすると違いが分かりにくいですが、県内の人はその違いがわかるそうです。
そんな秋田弁の具体的な特徴を紹介していきます。
母音の発音の区別がはっきりしていない
秋田弁は標準語と比べて口の開きが狭い傾向にあるとされています。
その為、母音の発音の区別がつきにくいです。
代表的な例でいうと「し」と「す」、「ち」と「つ」などです。
例文としては「四季(しき)」が「好き(すき)」と聞こえてしまったり、「土(つち)」が「筒(つつ)」や、「父(ちち)」と勘違いされたりしてしまいます。
初回公開日:2022年10月03日
記載されている内容は2022年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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