「諸々」の意味・言い換えとは?使い方や例文・注意点も解説
更新日:2024年06月21日
「『諸々』って言葉をよく使うけど、使い方あってるかな?」
「『諸々』のちゃんとした意味を知りたい」
「『諸々』の別の言い方って何があるのかな?」
このように、「諸々」という言葉を普段使っていて、不安や疑問を持っていないでしょうか。
「色々」と並んで、曖昧に多くのものを表現できる単語ですから、ビジネスシーンやプライベートで同じ意味として言い換えるなど多用している方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、この「諸々」という単語の意味を始め、適切な使い方や類語との使い方の違い、注意点などについて紹介します。
記事を読むことで、「諸々」の正確な意味や多くの言い換え表現について知ることができるでしょう。ぜひ参考にしてください。
「諸々」の意味・読み方
「諸々」とは、「もろもろ」と読み、数多くのものや多種多様なものを漠然と指す言い方です。
「諸々の事情」「諸々の人」「その他諸々」等といった使い方をします。「諸」を重ねた単語で、文字を「しょ/もろ」と読み、「いろいろな」や「多くの」「共にする」といった意味の漢字です。
「多くのもの」を示す単語ですから、「諸々の○○さん」や「この諸々」といった単数に対して使うのは誤用となります。
日常会話やビジネスシーンなど、様々な場面で使える単語ですが、正しく使えているのでしょうか。
「諸々」の使い方・例文
ここでは、「諸々」という単語の使い方や例文について紹介していきます。
前述した通り、「諸々」は曖昧に多くのものを表現できる単語です。使う場面を選ばずに使える便利な単語と言えるでしょう。普段から無意識に使って、用法を間違えていた、なんてこともあるかもしれません。
様々な場面で使える単語ですから、誤った使い方をしないよう例文や言い換えについても詳しく解説していきます。
依頼や要望を受けたときに承諾する場合
・「諸々承知しました」
・「諸々の件かしこまりました」
依頼を引き受けました、という意味で使える文面です。
諸々とついているので、「あらゆる事柄を承諾しました」と、複数の事柄をまとめて受け入れたといったニュアンスになります。
依頼や要望の中に受け入れられないものがあった場合に使うと、誤解を招いてしまう恐れがある為、注意が必要です。そういった場合は「諸々」とは使わずに別の言葉「○○について承知しました」等、具体的に言い換えて伝えるようにしましょう。
その後の文章で、承知出来ない件について言葉を付け足すと、より相手にこちらの意図が伝わります。何にでも「諸々」を使うのではなく、内容に応じての言い換えが必要になるでしょう。
依頼や要望を伝える場合
・「諸々の事情をご勘案いただき、ご判断いただければと思います」
・「諸々の件につきましても、よろしくお願いいたします」
複数の事柄について先方に依頼する、要望を伝える際に使える表現です。「諸々」の前に、「○○等の」と付け加えて言い換えれば、より丁寧で伝わりやすい文章になるでしょう。
もし、依頼する事柄が単数であった場合に使ってしまうと誤用となります。相手に伝わりやすいように「○○の件につきましても~」など、具体的な文面に言い換える必要があります。
「諸々」は比較的曖昧な意味の単語になりますから、ビジネスシーンに限らずプライベートなやりとりでも、使い方に気を付ける単語です。類語も多く存在するため、適切な言い回しに言い換えながら使っていくようにしましょう。
「いろいろな」の代わりに使う場合
「諸々の件、ありがとうございます」
「諸々ご迷惑をおかけしました」
どちらも「いろいろ」と言い換えることが出来ます。
ビジネスシーンで使うならば「諸々」の方がより適している単語になりますので、「いろいろ」と使うのであれば、例えば友人同士の親しい間柄や、同僚との気楽なやりとりで使うようにするのが無難でしょう。
また、「いろいろ」ではニュアンスが変わってくる場合もある為、言い換えには注意が必要です。より適切な文面にする為にも、言葉遣いや文面には慎重に言葉を選ぶようにしましょう。
「諸々」と間違いやすい言葉との相違点
初回公開日:2022年10月03日
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