広島弁を使ったかわいいセリフが知りたい！日常的に使える方言16選

2：しとる

広島弁の語尾につく「～しとる」という表現は「～している」を意味します。「何をしているの？」と聞きたいときに、「何しとる？」というように使います。

女性の場合は、「何しとる？」というセリフを「何しとるん？」や「何しよん？」という形で使うことがあり、音がやわらかいのでかわいい印象になります。

出先で偶然、友人に会ったときに「こんなところで何してるの？」と言う代わりに、「こがぁなとこで、なんしよん？」というセリフを使うことができるのです。

3：たいたい

「たいたい」とは「魚」を意味する言葉で、幼稚園児くらいの子が使います。

小さな子が魚を指して「たいたい！」と言う様子が愛らしいので、かわいい広島弁として人気があります。

水族館などで親が子どもに魚のことを教えるとき、水槽を指さしながら言うセリフが「たいたい、えっとおるで～」です。「おさかなが、たくさんいるよ」という意味になります。

4：わや

「わや」とは「めちゃくちゃな様子」を意味する広島弁です。ひどくめちゃくちゃになっているときは「わやくちゃ」と言います。

ネガティブな印象のある「めちゃくちゃな」という言葉も、響きのやわらかい「わや」を使うと、かわいい感じになります。

「失敗して、めちゃくちゃにしてしまった」というセリフも、「失敗して、わやにしてしもうてん…」と広島弁で言うと、かわいいイメージになります。

5：はぶてる

「はぶてる」は「すねている」「むくれている」という意味合いの広島弁です。

子どもが駄々をこねている、ふくれっつらをしている、というようなニュアンスで、かわいい印象がある言葉です。

「連れていってもらえなくて、すねているんでしょう？」というセリフは、「連れてってもらえんかったけん、はぶてとるんじゃろ？」となります。

6：でべそ

「でべそ」と聞くと、「でっぱっているおへそ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、広島弁の「でべそ」は「出たがりな人」「外出が好きな人」のことを指します。また、「でしゃばり」という意味合いで使うこともあります。

「でべそ」は、広島県のうちでも山陰地方に近い北部でおもに使われる言葉です。実際、鳥取県や島根県でも使われています。

「私、外出好きだから、今度誘ってよ」というセリフは、「うち、でべそやけん、今度誘ってぇや」と言えば、かわいいセリフになります。

7：ぬくい

「ぬくい」は「あたたかい」を意味する広島弁です。「ぬくめる」にすると、「あたためる」という意味になります。

「今日はあたたかいから、散歩するのに良いね」というセリフは、「今日はぬくいけぇ、散歩するのにええねぇ」と言い換えられます。

また、「今日は冷え込むから、あたためてほしいな」というセリフは、「今日は冷えとうけん、ぬくめてぇな」と言えばかわいいセリフとして使えます。

8：ぼれさみしい

「ぼれ」は、広島弁で「とても」という強調の意味で使われます。

したがって、「ぼれ」＋「さみしい」で「とても寂しい」という意味になります。

「もう帰る時間だから、とても寂しいな」というセリフは、広島弁だと「もう帰る時間じゃけぇ、ぼれさみしいわ」というかわいいセリフになります。

9：かもうて

「かもうて」は「かもう」の命令形です。「かもう」は、「ちょっかいをかける」「からかう」という意味の広島弁です。また、「相手をする」という意味もあります。

相手をしてほしいときに「かもうて」とお願いすると、同じセリフでもかわいい印象になります。

「なぁなぁ、ぶち暇やけん、ちょっとかもうてぇやぁ」というかわいい雰囲気のセリフは、「ねぇねぇ、すごく暇だから、ちょっと相手してよ」という意味です。

10：しゃあにゃあ

「しゃあにゃあ」は「しかたない」という意味の広島弁です。「しゃ」と「にゃ」という拗音が続くので、やわらかく、かわいい印象があります。

「逢えなくて寂しいけど、仕事なら仕方ないよね」というセリフも、「逢えんのはさみしいけど、仕事なんじゃけぇ、しゃあにゃあね」と言えばかわいい感じになるのです。

11：ばり

広島弁には「ぶち」という言葉があり、「とても」「すごく」を意味します。

「ばり」は「ぶち」と同じく、「すごい」という意味合いです。もともと「ぶち」という言葉しかなかったのですが、次第に「ばり」や「ぶり」といった表現が生まれました。

「私は、あなたのこと、すごく好きだよ」というセリフは、広島弁では「うち、あんたんこと、ばり好きやけんね」というかわいいセリフに言い換えられます。