「使命感にかられる」の意味と使い方とは?類語についても紹介
更新日:2024年06月13日
先に述べたように、使命感と責任感はどちらも意味が似ている言葉です。しかし、これらにはニュアンスの違いがあります。
責任感という語には、「たとえ結果次第では非難・批判されることもあっても、この状況に自らが責任を持つ」という悲壮な覚悟の含みがあります。
これに対して使命感は、「結果を度外視して、いかなる苦難をも乗り越える」という精神的な強さにフォーカスしています。
例えば、「責任感によるプレッシャーに悩まされている」という表現はありますが、「使命感によるプレッシャーに悩まされている」とは一般的に言いません。なぜなら、プレッシャーすら容易く乗り越えて結果を出すという強い意志が、この使命感という語自体にあるためです。
「使命感にかられる」の意味と使い方を理解しよう
この記事を読む前は、使命感にかられるという言葉を聞いたことはあるけれど、意味については何となくしか知らないという方のほうが多かったかもしれません。
使命感の根幹には、まず使命と言えるだけの重大な仕事・務めがあります。さらに、これを実行する上で困難な状況に直面しています。だからこそ務めを必ずやり遂げようと、よりいっそう強く感情を高ぶらせている様子が、使命感にかられるでした。
かなり限定的な状況を指していて、少し珍しい言い方でもあるようです。しかし、使命感という語から様々な表現への広がりや関わりがあることを考えると、日本語の話者として知っておきたい言葉のひとつだと言えるでしょう。
さて、使命、誇り、気概、責任。本記事の説明で用いた言葉です。いずれも気品にあふれたカッコいい日本語ですね。私たちも社会人としての使命感にかられながら、この4つを胸に社会生活を送っていきたいものです。
初回公開日:2022年09月22日
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