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「取り次ぐ」の敬語表現・取り次ぐの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年01月20日

ビジネスの場面でよく使われる「取り次ぐ」という表現。正しい敬語は難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。この記事では「取り次ぐ」の敬語表現について解説していきます。「取り次ぐ」の敬語表現について知りたいという方はぜひ読んでみてください。

「取り次ぐ」の敬語表現

例えば電話をかけたときに自分が話したい人と違う人が電話に出ました。自分が話したい人に電話を代わってもらいたいときに使う言葉に「取り次ぐ」という表現があります。親しい間柄なら「○○さんに電話を代わって」と言えばいいですが、ビジネスで使うとき、目上の人に使うとき、知らない人に使うときはきちんとした敬語を使わなければいけません。

「取り次ぐ」とは簡単に言うと仲立ちをしてもらうことや人と人の間に入ってもらうことを指します。電話で使われることが多い表現ではありますが、電話だけでなく直接人と人の仲立ちや間に入るときにも使うことができます。

ビジネスや日常生活で敬語で話さないといけない場面で出てくる「取り次ぐ」という表現を正しく使いこなせるようになるためにまずは「取り次ぐ」の敬語表現についてご紹介していきます。

丁寧語

「取り次ぐ」の丁寧語は「取り次ぎます」です。丁寧語は「です、ます、ございます」を用いた敬語表現なので「取り次ぐ」に丁寧語の語尾「ます」をつけて「取り次ぎます」となります。

「取り次ぐ」の丁寧語「取り次ぎます」という敬語表現を用いた例文をいくつか挙げていきます。

「○○さんに取り次ぎましょうか。」
「受付係が不在だったので代わりに取り次ぎました。」
「先ほどのA社からの電話は○○さんに取り次ぎました。」

尊敬語

「取り次ぐ」の尊敬語は「お取次ぎくださる」です。

敬語表現をする際に「お」や「ご」をつけて丁寧さを出すことがあります。たとえば「ご連絡」、「ご了承」、「お引越し」などのように「お」や「ご」をつけて丁寧な敬語表現になる言葉はたくさんありますが「取り次ぐ」にも「お」をつけて「お取次ぎ」とすることでより丁寧な敬語表現になります。

尊敬語は動作を行う人に対して敬意を示す敬語表現になるので「お取次ぎ」を行う人が敬意をはらう対象人物になります。尊敬語の敬語表現「くださる」をつけて「お取次ぎくださる」とすることで尊敬語になります。

「取り次ぐ」の敬語表現「お取次ぎくださる」を用いた例文を挙げます。

「課長が私にお取次ぎくださいました。」
「○○さんから連絡があれば会長が私にお取次ぎくださるそうです。」
「A社から電話がございましたら○○までお取次ぎください。」

謙譲語

「取り次ぐ」の謙譲語は「お取次ぎいたします」です。尊敬語の敬語表現と同じように「取り次ぐ」に「お」をつけて「お取次ぎ」とすることで丁寧さを出します。

謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す敬語表現であるため「取り次ぐ」という動作を行うのは自分自身になります。「取り次ぐ」を謙譲語にするには謙譲語の敬語表現「いたす」をつけて「お取次ぎいたします」とすることで謙譲語にすることができます。

「取り次ぐ」の謙譲語「お取次ぎいたします」を用いた例文を挙げていきます。

「もしよろしければこのままお電話をお取次ぎいたしましょうか。」
「お取次ぎいたしますので少々お待ちください。」
「社長にお取次ぎいたします。」

「取り次ぐ」の敬語での使い方

「取り次ぐ」の敬語は具体的にどのように使われるのでしょうか。ここでは敬語の種類について簡単にまとめ、使い方の具体例を挙げながら「取り次ぐ」のメールでの使い方についてご紹介していきます。

敬語の種類

「取り次ぐ」の敬語表現のところでも敬語のタイプ別に敬語表現を挙げたように敬語の種類には大きく分けて丁寧語、尊敬語、謙譲語の三種類があります。敬語表現をタイプ別にまとめると以下のようになります。

丁寧語は「です、ます、ございます」などを用いて話し相手に敬意を示します。

尊敬語は相手の動作に敬意を示す敬語表現です。動作主は話し相手です。

謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す表現です。動作主である自分を下げて相対的に相手を上げる敬語表現で、動作主は自分自身です。

「取り次ぐ」の使い方

「取り次ぐ」の敬語の使い方には大きく分けて二つのパターンがあります。

一つ目が自分が取り次ぐパターンです。自分が取り次ぐため敬語の種類で言うと丁寧語や謙譲語が用いられます。

二つ目が人に取り次いでもらう場合です。人に取り次いでもらうため取り次いでくれる人に敬意をはらう尊敬語や丁寧語を用いたり、人に取り次いでもらうことをお願いするような表現の仕方になります。

いずれの場合もビジネスや畏まった場面ではより強く敬意を示すことができる尊敬語か謙譲語が用いられる場合が多いです。もちろん丁寧語も敬語ではあるので使われる場面はありますが、相手との距離感や場面によって使い分ける必要があります。

メールでの使い方

電話で用いられることが多い「取り次ぐ」という表現ですが、メールではどのように「取り次ぐ」の敬語表現は用いられるのでしょうか。「取り次ぐ」の敬語表現のメールでの使い方について具体例を挙げながらご紹介していきます。

次のページ:「取り次ぐ」を敬語表現するときの例文

初回公開日:2018年02月25日

記載されている内容は2018年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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