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契約書の製本|基本ルール・製本方法・製本テープ・袋とじ・両面印刷

更新日:2024年06月14日

法律や会社の総務関係の仕事に就いていると、頻繁に契約書作成や押印の機会があります。今回は契約書の作成や押印に関わる「製本」のルールや作成方法について説明します。間違えやすいポイントや製本の為に必要な道具なども参考にしてください。

契約書の紙を大きくすれば製本の必要はないの?

契約書のページ数が1枚で済む場合は、契印が必要ないので製本の必要はありません。よって、契約事項を大きい紙1枚にまとめてしまえば契印や製本の必要はなくなります。

例えばA4サイズ2枚組の契約書は、A3サイズ1枚の契約書としてまとめることも可能ですし、B5の原稿2枚をB4用紙1枚に印刷した契約書もよく見られます。

製本の際、両面印刷はOKなの?

契約書は基本的に両面印刷しても問題はありませんし、もちろん片面印刷をした書類を山折りして製本することもOKです。ただ、片面印刷だと契約書が分厚くなってしまい紙を多く消費してしまうので、そういう観点では両面印刷の方が良いといえます。

2枚組の契約書類であれば、両面印刷をすれば契印や製本の必要はありません。職場によっては「契約書は片面印刷」と決めている所もあるかもしれませんが、必ずしもそうである必要はないので注意して下さい。

甲乙どちらが契約書を製本するの?

契約書の製本は、甲乙どちらが行っても問題はありません。

海外では「取引の立場上強い当事者が契約書を作成する」という考えがあるようですが、日本では一般的ではありません。むしろ商品やサービスの売り手(営業側)が契約書を作成し、買い手(購買側)に押印を依頼するケースが多く見られます。よって、甲乙という当事者間の契約書は、製本も含め乙が行う場合が多いというわけです。

ただ、海外の取引先との契約では、海外と国内のどちらで契約書を作成するかによって印紙が不要になる場合もありますので注意が必要です。

その他、気をつけるポイントはある?

契約書を製本する際に気を付けるポイントは次の通りです。

・スティックのりを使う
袋とじ用紙を貼り付ける際はスティックのりを使うのがです。水のりは紙がふやけやすく、見た目が悪くなってしまいます。

・製本テープの場合も「耳」をつける
市販の製本テープは契約書以外の用途でもよく使われるので、商品のパッケージには耳を作らない使用法が書かれている場合があります。契約書の場合は背表紙の上下も封じる必要があるため、耳を作るようにしてください。

・押印しやすい様に製本する
書類のホッチキス留めは印面が押される付近を避けて行いましょう。ホッチキスの針の上から押印すると印影が綺麗に出ず、無理に押すと印鑑が傷つくおそれもあります。製本した当事者はホッチキスの場所が分かっていても、他の当事者に契約書が渡った際にトラブルになりますので気をつけて下さい。製本テープに上下2つ契印を行う場合は、上下の端と中央をホッチキス留めするようにします。

また、契約書の押印欄が製本によって開きにくくなってしまうと押印に支障が出ますので気をつけましょう。

契約書の製本ルールを押さえて間違いのない取引を!

契約書の製本に関わるルールや製本方法についてまとめましたが、いかがでしたか?

契約書の書類枚数が増えた際には偽造やすり替え防止のため「契印」が必要です。「契印」は原則ページ毎に必要ですが、製本をすることで表と裏のみの契印で良くなります。

契約書の製本には2つのやり方とルールがありますので、今回紹介した方法を参考に、間違いのない手続きを行いましょう。

初回公開日:2017年07月18日

記載されている内容は2017年07月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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