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「敬具」の位置と「拝啓」「謹啓」の位置|縦書き/手紙/メール

更新日:2024年04月01日

現代では使用する機会の少ない、「敬具」という言葉。そのため、いざ使うタイミングがきたときに、「敬具」をどの位置に書いたらいいのか迷う人も多いでしょう。ここでは、「敬具」の位置について解説します。「敬具」の意味や、ほかの言葉の位置などもあわせて押さえましょう。

パターン1)最後の次の行

横書きの文書においては、「敬具」の位置は、最後の次の行に置くのがもっとも一般的です。結びのあいさつを書いたら改行をし、右寄せで「敬具」と書きます。その際、縦書きの場合と同じく、「敬具」のうしろは一文字分スペースを空けるようにしましょう。

「敬具」の位置を最後の次の行にする場合、時候の挨拶は、頭語である「拝啓」の隣に続けて書くのが一般的です。「拝啓」のあとに改行をしても構いませんが、横書きの文書の場合、あまりこまめに改行をしてすると読みにくい印象になってしまいます。「拝啓」の位置は、文書全体のバランスを見ながら判断しましょう。

パターン2)最後の行

「敬具」の位置は、結びのあいさつと同じ行にしても構いません。その場合も、「敬具」は右寄せで書き、「敬具」のうしろは一文字分スペースを空けましょう。

ただし、横書きの文書の場合、基本的にはPCで作成することになります。したがって、最後の行に「敬具」を入れると、位置の調整やスペース空けがしづらいという問題もあります。文書が完成したら、「敬具」の位置にズレが生じていないか、必ず最終チェックをしましょう。

「敬具」の位置を最後の行にする場合も、時候の挨拶は、頭語である「拝啓」の隣に続けて書くのが一般的です。しかし、「拝啓」のあとに改行をするという書き方も間違いではありません。文書全体のバランスを見ながら、「拝啓」の位置を決めてください。

手紙での「敬具」の位置

横書きの便箋はカジュアルシーン向けなので、頭語・結語を使うかしこまった手紙には向きません。頭語・結語を使う手紙には、縦書きの便箋を使用しましょう。

手紙での「敬具」の位置は、最後の次の行に置くのが一般的です。結びのあいさつを書いたら改行し、一番下に「敬具」を書きます。「敬具」の下には、忘れずに一文字分のスペースを空けましょう。

なお、この場合の「拝啓」の位置は、時候の挨拶と同じ行でも、一行前でも構いません。どちらの場合でも、「拝啓」の頭にはスペースが不要なので注意してください。

お礼状での「敬具」の位置

お礼状は、縦書きの便箋に書くのが基本です。「敬具」の位置は最後の次の行が一般的ですが、最後の行の一番下に書いても構いません。お礼状全体のバランスや、残りの行数を見てから決めても良いでしょう。ただし、どちらも場合でも、「敬具」のあとに一文字分スペースを空けることを意識してください。

「拝啓」の位置は、時候の挨拶と同じ行、もしくは時候の挨拶の一行前です。どちらの場合でも、「拝啓」の頭にはスペースを空けないよう気をつけましょう。

送り状での「敬具」の位置

送り状は、基本的には横書きの文書になります。送り状での「敬具」の位置は、本文の一行下が一般的です。右寄せにし、「敬具」のあとに全角スペースをひとつ入れましょう。

本文が短い場合などは、改行をせずに、最後の行に「敬具」を書いても構いません。ただし、改行をせずに「敬具」を入れると、本文が増えたり減ったりした際に「敬具」の位置がズレやすいという問題があります。文書が完成したら、「敬具」の位置にズレが生じていないか、必ず最終チェックをしましょう。

メールで「敬具」を使うことはある?

「敬具」は、「謹んで申し上げました」という意味の言葉です。敬意を感じられる言葉なので、「メールでも使いたい」と感じる人もいるのではないでしょうか。

しかし、「敬具」や「拝啓」は、メールでの使用は控えるべき言葉です。「敬具」や「拝啓」は、あくまで手紙やお礼状など、文書上でのみ使われます。

気持ちをこめて書き、じっくり読まれる手紙などとは違い、メールに求められるのは簡潔さと迅速さです。「拝啓 〇〇の候~」から始めてしまっては、メールに求められる条件から大きく逸れてしまいます。

メールで敬意を表したいときには、「いつもお世話になっております」など、メールのマナーに沿った言葉を使いましょう。

「敬具」以外の言葉の位置

拝啓

「敬具」とセットで使う頭語である、「拝啓」。「拝啓」を使うにあたって、もっとも難しいのが、「拝啓」を書き始める位置です。「拝啓」は文章の頭に書く言葉ですが、言葉の前に一文字分のスペースが必要ありません。しかし、次の行からは、改行するごとにスペースが必要になるため注意しましょう。

「拝啓」の位置とともに迷いがちなのが、「拝啓」のあとに続く時候の挨拶の位置です。時候の挨拶の位置には2とおりのパターンがあります。

パターン1)「拝啓」の下

時候の挨拶の位置でもっとも一般的なのは、「拝啓」の下です。縦書き・横書き問わず、この位置に書くことができます。「拝啓」と時候の挨拶の間には、一文字分のスペースが必須になるため気をつけましょう。

パターン2)「拝啓」の次の行

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初回公開日:2017年12月22日

記載されている内容は2017年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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