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振り返りの書き方のポイントとは?基本理論や具体的手法を解説

更新日:2024年10月29日

成果を出すためにはどうすればいいのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事では、効果的な振り返りにつながるフレームワークをご紹介します。プロジェクトでより良い結果を出したい方や成長につながる振り返りの書き方を知りたい方は、是非チェックしてみてください。

4行日記では、その日1日について「事実」「発見」「教訓」「宣言」に分けて書くことによって、その日の振り返りができるだけでなく、自分の癖や強み、考え方の特徴や自分でも気づいていなかったありたい姿を認識することができるようになります。

まず、「事実」はその日あった出来事の中で印象に残っていることについて書きましょう。たとえば、行動が気になっていた人に問いかけをした、というように、1つの出来事を短く書きます。

「事実」に書くことは自分の関心や優先順位の高いものになる傾向があるため、「事実」を書き出すだけで自分の癖や考え方を確認することができます。

つぎに、「発見」は事実に対して自分がどのように考えるのかを記します。たとえば、相手の行動の理由が分かり、対応方法が見えた、のように、得られた気づきに対する直感的な書き方にしましょう。

さらに、「教訓」では自分が学んだことを書きます。たとえば、問いかけによって解決方法が見えることがある、といった書き方で、学んだことを抽象化しましょう。

最後に、「宣言」では自分がありたい姿について、現在進行形で「なっている」と言い切る書き方にしましょう。なぜなら、潜在意識下ですでにありたい姿になっていると描くことによって、目標に近づくことができるからです。

たとえば、対人関係の問題を解決することができている、といったに書き方をすることによって、潜在意識の中でありたい姿を達成できているイメージを構築しましょう。

振り返り類語と相違点

振り返りには似た表現がいくつかありますが、意味が異なることがあるため、注意が必要です。

ここからは、振り返りの類語を3つご紹介します。それぞれの内容と相違点について確認しましょう。

リフレクション(内省)

リフレクションとは日本語で「内省」を示す言葉で、つまり、自分の考え方や行動を客観的に確認し、そこから得られた気づきを次の行動につなげることです。

振り返りとリフレクションの違いは過去の行動を振り返るときの立ち位置で、主観を交えず、より客観的な目線から見つめ直すのがリフレクションです。

反省

反省とは、過去の経験から自分の行動や考え方の良くなかった点を振り返り、同じ失敗をしないようにすることです。

振り返りと反省の違いは、確認するときの対象で、反省が失敗や間違った考え方に対して行うのに対し、振り返りは成功からも失敗からも気づきを発見します。

また、反省では責任の所在がどこにあったのかを確認するケースもありますが、振り返りは責任の追及はせず、より良い結果を出すために行います。

感想 

感想とは、行動や結果に対して思ったことや感じたことをまとめることです。

振り返りと感想の違いは、次の行動につながる改善策が含まれているかどうかです。

たとえば、「いい結果が出なくて残念だった」「あれだけやったのにうまくいかず悲しかった」は感想で、自分の思ったことや感じたことをまとめて終わっていますが、「成約になったのが1件だけだったため、次は商談件数を増やすためにテレアポの件数を10件増やそう」は振り返りで、次につながる改善策まで考えています。

したがって、振り返りの方がより良い結果を出すにはどうすればいいかを検討する思考であると言えます。

振り返りができる人・できない人の違い

振り返りができる人とできない人で差が出るのは、思考の違いによるものです。

ここでは、それぞれの思考の特徴をご紹介します。

振り返りができる人の特徴

振り返りができる人は、自分のことを常に客観的に見ている人です。

なぜなら、自分のことを常に客観的に見る人は、自分が置かれた状況で求められる期待値や現状とのギャップを考えることで、今何が足りないのか、どうすれば求められる水準に届くのかを見据えているからです。

たとえば、本来自分に期待されているのはどのような成果なのか、期待値に対して現状はどの程度離れているのか、現状と期待値の差を埋めるにはどうすればいいのか、といったことを常に考えています。

そのため、振り返りができる人とは常に自分のことを客観視し、現状に対する改善策を考え続けている人であると言えます。

振り返りができない人の特徴

振り返りができない人は、失敗や成果の出なかったことから次の行動につながる気づきや改善点を考えられない人です。

なぜなら、うまくいかない原因を見つめ直すことがなく、言い訳や失敗に対する責任の所在ばかりに気を取られてしまい、次はどうすればうまくいくのかを検証しないからです。

たとえば、失敗やトラブルの責任が誰にあるのか、起こった事象に対し自分は悪くないと常に考えており、一時的な謝罪をするだけで終わってしまい次の改善には向かいません。

したがって、振り返りができない人とは、考えが現状で終始してしまい、未来に向かいにくい人であると言えます。

振り返りの書き方をマスターして次回につながる取組みをしよう

効果的な振り返りを行うためには、次のアクションにつながる気づきを抽出し、実際に行動していくことが大切です。

そのためには、まず振り返りの書き方を習得する必要があります。

フレームワークを使い、継続的にサイクルを回すことによって、次回につながる取組みをしましょう。

改善点を検証し、実践することによって、自分やチームの成長が実感できるようになり、より良い結果を出すことができるようになるでしょう。

初回公開日:2022年08月24日

記載されている内容は2022年08月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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