「ご承諾」の意味と使い方とは?例文や言い換え表現の違いも紹介
更新日:2024年09月27日
しょう‐にん【承認】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%89%BF%E8%AA%8D/#jn-... |
[名](スル)
1 そのことが正当または事実であると認めること。「相手の所有権を―する」
2 よしとして、認め許すこと。聞き入れること。「知事の―を得て認可される」
3 国家・政府・交戦団体などの国際法上の地位を認めること。「国連に―された国」
「ご許諾」
「許諾(きょだく)」は、「許」という字が入っていることから、相手の要望を聞き入れて許すことという意味があります。
対して、「承諾」の意味は、「人の意見を受け入れて返事をする」ですので、要望を引き受けるという意味です。
つまり、「ご許諾」は、相手の要望に対し、許すという意味がある言葉で、「ご承諾」は、相手の要望に対し、引き受けるという意味がある言葉です。
「ご許諾」と「ご承諾」の意味は似ていますが、違いがあることが分かりましたでしょうか。
こちらからの要望に対して、許してほしい場合は、「ご許諾」を使い、引き受けてほしい場合は、「ご承諾」を使うと良いでしょう。
きょ‐だく【許諾】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A8%B1%E8%AB%BE/#jn-... |
[名](スル)相手の希望や願いを聞き入れて許すこと。「―を得る」「申し入れを―する」
「お取り決め」
「取り決め(とりきめ)」とは、話し合いで決められる約束事という意味があります。「申し合わせ」の類語としても使われる言葉です。しかし、「取り決め」の方が、拘束力が強い言葉として使われます。
(例文1)「国家間の取り決めにより、本条例は定めている。」
「取り決め」は「申し合わせ」の類語ではありますが、「お取決めいただきますように」のように使うことはせず、例文のように、文中に「取り決め」と使うことが多い言葉です。
「ご承諾」はお願いをする言葉ですので、言い換えとして使わず、「取り決め」と合わせて使うと良いでしょう。
とり‐きめ【取(り)決め/取り▽極め】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%8F%96%E6%B1%BA%E3%8... |
取り決めること。また、その内容。決定。約束。契約。「―を守る」「支払期日の―をする」
「ご約定」
「約定(やくじょう)」は、約束して決める契約のことです。
また、金融機関の株や債券などの取引で、売買成立のことを指す言葉でもあります。そのため、取引が成立した日のことを「約定日(やくじょうび)」といいます。
そして、承諾して契約する意味で、「約諾(やくだく)」という言葉があります。「金融機関と融資の件について約諾した」のように使われる言葉です。
「ご承諾」は契約や取引を引き受けるという意味の言葉です。「約定」は金融機関における契約に関して使われることが多い言葉です。
「ご承諾」と意味が似ているところがありますが、意味を理解した上で、使ってみましょう。
やく‐じょう〔‐ヂヤウ〕【約定】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%B4%84%E5%AE%9A_%28%... |
[名](スル)約束してきめること。とりきめを交わすこと。契約。「共同開発を―する」
「ご承知」
「承知(しょうち)」は、事情を知ることや聞くという意味があります。また、目上の人は「了承(りょうしょう)」すると使いますが、「承知」は目下の人が使う言葉です。
(例文1)「ご承知おきください。」
例文1は、よく耳にしますが、目上の人や取引相手には不適切な文章です。しかし、社内などの事務的な文章には使いますので、使い方に注意しましょう。
「ご承知」は、知ることや聞くという意味がありますが、「ご承諾」は、知ることや聞くという意味以外にも、「引き受ける」という意味があります。
「知ってほしい、聞いてほしい」ときには、「ご承知」を使い、「知ってほしい、聞いてほしい」内容を「引き受けてほしい」ときは、「ご承諾」を使うようにしましょう。
しょう‐ち【承知】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%89%BF%E7%9F%A5/#jn-... |
[名](スル)
1 事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること。「無理を―でお願いする」「君の言うことなど百も―だ」「事の経緯を―しておきたい」
2 依頼・要求などを聞き入れること。承諾。「申し出の件、確かに―した」
3 相手の事情などを理解して許すこと。多く下に打消しの語を伴って用いる。「この次からは―しないぞ」
「ご契約」
「ご契約(ごけいやく)」は、相手との取引で、契約について話し合う中でよく耳にする言葉です。
「契約」は、「約束を交わすこと」という意味があります。「ご承諾」は、契約や取引を引き受けるという意味がありますので、言い換えて使うよりも組み合わせて使う方が良いでしょう。
(例文1)「契約内容を確認していただき、ご承諾いただきますと幸いです。」
(例文2)「この度は、ご契約いただきまして、誠にありがとうございます。」
「ご契約内容にご承諾いただきますと」だと敬語が回りくどくなってしまいますので、「契約内容にご承諾いただきますと」という風にすると自然な表現になるでしょう。
けい‐やく【契約】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%A5%91%E7%B4%84/#jn-... |
[名](スル)
1 二人以上の当事者の意思表示の合致によって成立する法律行為。売買・交換・贈与・貸借・雇用・請負・委任・寄託など。「―を結ぶ」「三年間の貸借を―する」→単独行為 →合同行為
2 約束を取り交わすこと。また、その約束。
「ご承諾」の丁寧表現
「ご承諾」を使った表現で、より丁寧に相手に伝える方法があります。
方法として、「です。ます。」といった助動詞を付けることで、より丁寧な表現になります。
ここでは、丁寧な文章で「ご承諾」を使った表現の仕方をお伝えします。
ビジネスシーンで使い分けてみましょう。
「ご承諾賜りありがとうございます」
初回公開日:2018年04月09日
記載されている内容は2018年04月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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