「お世話になりました」と挨拶する時の正しい敬語表現・例文5つ
更新日:2020年05月22日
「お世話になりました」と挨拶する時
普段はあまり意識せずに「お世話になりました」という表現を使っています。どのような状況の時に「お世話になりました」と使うのかを考えてみましょう。
ビジネスシーンにおいては、自分または取引先の担当者が転勤・異動・退職などの変化があった時や、自分が行き詰ったときにアドバイスをもらってその仕事がうまくいった時などのように「お礼」として「お世話になりました」という表現を使うことがあります。
「お世話」の意味
「お世話になりました」の「お世話」とは、面倒を見る・尽力する・間に入って斡旋する・取り持つなどの意味があります。
「お世話になりました」は、自分が相手から「面倒をみて」もらったり「尽力」してもらった場合や、取引先との間で便宜を図ってもらったり「斡旋」してもらった場合に使う表現です。
「お世話になりました」の正しい敬語表現
あまり付き合いがない取引先の担当者に対して担当替えなどのあいさつをする場合は、「お世話になりました」と言うのが正しい敬語表現です。
しかし、とても良く面倒を見て頂いた取引先にお別れのあいさつをする場合は「お引き立て頂き感謝しております」のように、より直接的に感謝の気持ちをあらわしたり、「今までお世話になりありがとうございました」と一言付け加えたりすることで、味わい深い表現にすることができます。
「お世話になりました」の間違った使い方
「お世話になりました」の間違った使い方として、「お世話になります」という表現があります。
「お世話になります」を「お世話になりました」のような意味で使用したいときは「いつも」を付けないと、こちらの気持ちが相手に正しく伝わりません。
「お世話になりました」の例文4つ
「お世話になりました」という表現は、お礼を述べたり感謝の意を伝えるときに使う敬語です。
いろいろなシーンで使うことのできる表現ですが、使いやすい便利な言葉であるとはいえ安易に使うのではなく、その場の状況に合わせて使い分けていく必要があるといえるでしょう。
「お世話になりました」の例文を4つ挙げておきます。「お世話になりました」を使用する際の参考にしてください。
例文1「大変お世話になりました」
「大変お世話になりました」は、過去に取引があった先へのあいさつなどに使用すると、丁寧な印象を与えることができる表現です。
「その節は大変お世話になりました」などとよく使われています。
例文2「短い間でしたがお世話になりました」
「短い間でしたがお世話になりました」は、短期間だけお世話になった人へ向けて使うフレーズです。
「短い間でしたがお世話になりました。もっと○○さんと一緒にお仕事をしたかったのですが、残念です」などと表現します。
例文3「今までお世話になりました」
「今までお世話になりました」は、取引先の上司や目上の方へよく使われる言い回しです。
「この度3月31日付で東京支店へ異動となりました。今まで本当にお世話になりました。心より御礼申し上げます」
形式的な文面ですが、上司や取引先の方に「自分がどのようにお世話になったのか」「今後もそれを活かしていきたい」という内容を入れると、相手により感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
例文4「本当にお世話になりました」
「本当にお世話になりました」は、取引先で同世代や親しい間柄の方が転勤する場合などによく使われる表現です。
「本当にお世話になりました。今後のご活躍を心からお祈り申し上げます」
親しい間柄であっても、今までの感謝の気持ちや祝意を伝えるとよいでしょう。これまでの思い出や「一緒に頑張ってきた」ことなどを盛り込むと親近感も増し、これまでの「絆」をより感じることができるでしょう。
初回公開日:2017年08月29日
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