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「ありがたい」の敬語・ビジネスや目上の人への正しい使い方

初回公開日:2017年10月25日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年10月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

人に何かをお願いしたり感謝の気持ちを伝えるとき、「ありがたいです」と言ってしまいがちですが、この「ありがたいです」は敬語ではありません。目上の人やビジネスシーンで上手に感謝の気持ちを伝えて、仕事や人間関係がうまくいくように正しい敬語を使えるようになりましょう。

「ありがたいです」は敬語ではない!

皆さんは普段、正しく敬語が使えていますか。特に、人から何かしてもらったときや目上の人から褒めてもらったとき、感謝の気持ちをきちんと敬語で伝えられていますか。

とっさに「ありがたいです」と言ってしまいがちですが、ビジネスマナーとして「ありがたいです」を使うことは、失礼にあたります。

今日は、「ありがたい」の意味を改めて理解し、目上の人に敬いの気持ちを込めて、正しい敬語で感謝の気持ちを伝えられるようになりましょう。

そもそも「ありがたい」の意味とは?

まずは「ありがたい」の語源や意味の理解を深めましょう。

「ありがたい」の意味

まずはじめに、「ありがたい」の意味をあらためて復習しましょう。

現在私たちは、上記4つの「感謝」「うれしい」などの感情を「ありがたい」と思うことがほとんどです。難しい、困難なシチュエーションでは、「ありがたい」と感じる方は多くいらっしゃらないでしょう。昔は、そのような困難を表す場面でも「ありがたい」が使われていた歴史が残っています。

1 人の好意などに対して、めったにないことと感謝するさま。「―・い助言」「―・く頂戴する」
2 都合よく事が進んでうれしく思うさま。「―・いことに雨がやんだ」「社にとっては―・くない状況だ」
3 またとないくらい尊い。もったいない。「―・い仏様」「―・いお言葉」
4 存在しがたい。珍しい。めったにない。「―・きもの、舅にほめらるる婿」〈枕・七五〉
5 むずかしい。困難だ。「前車の轍 (てつ) を見る事は誠に―・き習ひなりけむかし」〈神皇正統記・後醍醐〉
6 世に生きることがむずかしい。生活しにくい。「世の中は―・く、むつかしげなるものかな」〈源・東屋〉

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/jn/7465/meaning/m0u/ |

「ありがたい」の漢字

「ありがたい」を漢字で書くと、
・有り難い
・在り難い
・難有い
などと表記されます。

上記2つはよく目にしますが、「難有い」は少し古い表現です。夏目漱石が書いた「坊ちゃん」でも使われているなど、昔の小説ではよく見かけます。

「ありがたい」のに難が有る?

上記の漢字を見てもわかるように、難が有る(在る)と表記するのはなぜでしょうか。実は、「ありがたい」という言葉は、仏教に由来するといわれています。

お釈迦様が説いたお説教の中に、「盲亀浮木」というお話があります。

「百年に一度だけ、海の底から海上へ浮かびあがる目の見えない亀がいました。その大海原に一本の浮き木があり、その亀が浮き木の穴の中に頭を突っ込むよりも、人間として生まれたことは、ありえないほどに在り難いこと」という教えです。

このような言い伝えから、存在することが難しい、在る事が稀という意味から、有り難い(在り難い)という言葉が生まれたと言われています。

「ありがたい」を英語で書くと Thankful!!

ちなみに英語で「ありがたい」と表現するならば、「Thankful」「Greatful」「Kind」少し丁寧な言い方をするなら「Gracious」などがあります。英語で感謝を示すときにはぜひ使ってみてください。

正しい敬語で感謝の気持ちを伝えよう

目上の人はもちろん、同僚や友人にも感謝の気持ちを伝えることはとても大切なことです。人から何かしてもらったり、何かお願いごとをするとき、「ありがたいです」と言う人をよく見かけます。しかし、この「ありがたいです」は、実は敬語ではありません。

それでは、ありがたい気持ちを相手に敬語で伝えるとき、どのような言葉を使えばよいのでしょう。ここからは、シチュエーション別に文例をご紹介します。

「ありがたい」は形容詞

「ありがたい」は、形容詞に分類されます。「形容詞+です」と使うよりも、「形容詞(ありがたい)+名詞」と文章を構成するのが正しい使い方です。

例えば

「ありがたいお言葉」
「ありがたいお品」

など、「ありがたい」の後に何がありがたいのかを付け加えることで、正しい使い方になります。

感謝を伝える言葉は他にもたくさんある

「ありがたいです」は前出のように、敬語ではありません。「~です」を使っているので、丁寧な言い方に聞こえがちですが、目上の人には失礼にあたります。気持ちや感謝を伝える時に「ありがたいです」と言うのではなく、別の言葉に言い換えて正しく敬語を使いましょう。

友人や後輩に伝える時

友人や後輩からなにかしてもらったとき、「ありがたいよ」と言ってしまうことがあります。フランクに使える表現ですが、「ありがたい」は形容詞なので、そのあとに名詞を付けなければ正しい日本語になりません。

気の許して合っている間柄であれば、「わぁ。すごくありがたい」などと言っても許してもらえるでしょう。しかし、本来敬いのニュアンスが含まれていない表現なので、友人でも相手をたてる言い換えをするほうが丁寧でしょう。

また、人間という生き物は、はじめは「おかしいな」と思っていても、慣れてくるとそれが普通に感じるようになってしまいます。

友人同士でも、普段から正しい日本語を使うように心がけ、目上の人と話すときには正しい敬語で話せるようになりましょう。

友人同士での感謝の気持ちを伝える文例

友人や同僚に、「ありがたい」という言葉だけで感謝の気持ちを伝えるのではなく、違う言葉に置き換えることで、より丁寧にお願いすることができます。

「この書類を水曜日までに確認していただけないかな。ありがとう」

「この飲み会、かわいい女の子来るらしいから、どう」
「ありがたいお話ありがとう。でもその日は別件があって参加できないんだ」

「ありがたいです」ではなく、素直な「ありがとう」で感謝の気持ちを伝えたり、「ありがたい話」など名詞を付け加えることで、正しい日本語を話せます。

「それをしてもらってすごく助かったよ。ありがとう」
「お土産を買ってきてくれてありがとう。とてもおいしかったよ。」

「ありがたい」という言葉は、本来敬語ではありません。親しい間柄では問題ない場合もありますが、違う言葉に置き換えるか、「ありがたい」のあとにほかの言葉を付け加えると、より丁寧に感謝の気持ちが伝わるでしょう。

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