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敬語として「お大事にしてください」は正しい?使い方や例文・類語も紹介

更新日:2024年07月12日

ビジネスシーンで誰かに気遣いを見せなくてならない場面に立ち会うことは多いです。この記事ではそんな場面で活躍する「お大事にしてください」を様々なパターンでの活用法を紹介します。より良いコミュニケーションの実戦にお役立てください。

相手から気遣いの言葉をいただいた時には、心を込めて返事をしましょう。他人からの気持ちを無下に扱うのはビジネスシーンでは不快に思われてしまいます。

その言葉に込められた意味を知ることで、より気持ちの込めた返事ができます。適切な返事ができるようになるための一例を紹介します。

「お気遣いいただきありがとうございます」

相手の気遣いに対する感謝の言葉です。目上の人や敬意を表したい相手に対して使います。日常、ビジネスのどちらでも使える言葉です。

お気遣いは配慮・心遣い・懸念を意味する「気遣い」に、尊敬を意味する「お」がついたもの。いただくは「食べる」「もらう」の謙譲語で相手から物を貰った時に使うものです。相手からの配慮に対してとても丁寧な返事になります。

また「お心遣い」とは異なる表現なので混同しないように気をつけましょう。

「お心遣いに心から感謝いたします」

「心遣い」には気配りや思いやりと同じ意味があります。相手が自分や自分に関連しているものに何かをしてくれたことに対する感謝の言葉です。

心遣いには温かい思いやりともうひとつ、お金という意味もあります。

結婚式や葬儀の際にはお金を包んで渡す場面があります。お金を心という言い回しは相手の気持ちを含んだ適切な表現です。

「ありがとうございます。ご迷惑をおかけします」

「ご迷惑をおかけします」は謝罪やお詫びに使う言葉です。あらかじめ迷惑をかけてしまう時に謝罪・お詫びをすることができます。しかし深い謝罪には不適切なのでそういった場合は「誠に申し訳ございません」と一言添えて使いましょう。

1文に3つの敬語が使われていますが、丁寧語と2つの謙譲語が別の語句に掛かっているため、2重敬語にはなっていません。

類語に「お手数をおかけします」という言葉もあります。

「お大事にしてください」を使う際の注意点

上述した中にもありますが「お大事にしてください」は使う相手や、場面によってはそのまま使うことがおかしいと思われてしまう場合があります。

正しい使い方ができるように注意点を確認しておきましょう。

目上の方に使う場合は表現に注意する

「お大事にしてください」は目上の人に使うことができますが、「する」を尊敬語に変えた「なさる」「される」を使った「お大事になさってください」「お大事にされてください」がより丁寧な表現です。

また「お大事にしてくださいませ」「お大事にしてくださいね」という女性語を使った表現もあります。

「お大事にしてくださいませ」はより丁寧な印象で使うことができますが、「お大事にしてくださいね」は砕けた印象が少しあるので、親しい目上の相手以外には使わない方がいいでしょう。

相手によっては使わない方が良いこともある

「お大事になさってください」は風邪や一時の体調不良のような比較的軽症の相手に対して使う言葉です。命に関わるような重篤な症状の相手に使うのは不適切です。

「養生なさってください」などのより適切な表現を使いましょう。

「お大事にしてください」の類語

日本語は同じ意味でも全く違った言葉で表現をすることができます。「お大事にしてください」も同様です。

しかし、同じ意味でも使う場面によってより適切な表現をすることはビジネスシーンで求められるスキルの一つです。

より適切な言い回しが場面に応じてできるように類語を紹介します。

「回復をお祈りしております」

具合を気遣う敬語表現の1つです。早く治って欲しいという気持ちを「お大事に」よりも率直に伝えることができます。

尊敬語の「ご」を加えて「ご回復」と伝えるのが適切なので、「ご」を省略しないように気をつけましょう。

「お大事に」と一緒に使っても過剰な敬語表現にならないので、添える一言として使うことができます。

「おいといください」

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初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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