「ありました」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月11日
「ありますか」で充分丁寧
多くの場合、「ありましたでしょうか」を使うのは、丁寧に相手にものを尋ねたいと感じているような場面です。
「あったですか」「なかったですか」、「あったです」「なかったです」などが不自然な表現なのと同じように、「ありましたでしょうか」も不自然な表現になります。
「ありますか」は充分に丁寧な表現です。丁寧な言葉を使いたいという場合は「ありますか」を使いましょう。
「ございますか」でも正解
「ございますか」は「あったか」の丁寧語です。「××はあったか」「××はあるか」と相手に効く場合は「ございますか」を使うこともできます。
「灰皿はありますか」は「灰皿はございますか」に言い換えることができます。「ポイントカードはありますか」は「ポイントカードはございますか」に言い換えられます。
「ありますか」「ございますか」はどちらも「あったか」の丁寧語です。一般的に「ございますか」の方がより丁寧な表現だとされています。
「ありすか」をより丁寧に言いたいという場合は「ありましたでしょうか」ではなく、「ございますか」を使いましょう。
「ございますでしょうか」「ございましたでしょうか」も正しい敬語ではありません。「ございますですか」が不自然なのと同じで、「ございましたでしょうか」も不自然な表現です。「ございますか」を使うようにしましょう。
「ありませんでした」の敬語表現
「ありませんでした」は「なかった」の敬語表現です。丁寧語にあたります。
「なかった」を丁寧語にするときに「なかったです」という場合があります。しかし、これは間違いです。「あったです」が不自然なのと同じように「なかったです」も不自然な言葉遣いです。
「ポイントカードは見つかりましたか」「なかったです」などはよく使う表現ですが、言葉遣いとしては間違いになります。「ありませんでした」と答えた方が丁寧です。
「ございませんでした」も同じ意味
「ございませんでした」は「ありませんでした」と同じ意味です。「××はありましたか」と聞かれて「なかった」と敬語で答える場面では「ありませんでした」か「ございませんでした」と答えるようにしましょう。
「ポイントカードはございましたか」「ありませんでした」「傘は見つかりましたか」「ございませんでした」などの使い方をします。
「ありました」と「ございました」の敬語の違い
「あった」の敬語表現には「ありました」と「ございました」があります。どちらも丁寧語です。
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があり、「尊敬語」「謙譲語」は「丁寧語」よりも丁寧な表現だとされています。「ありました」「ございました」は基本的に、どちらがより丁寧ということはありません。
しかし、「ございました」の方を丁寧だと感じる人が多い傾向があります。そのため接客などでは「ございました」が使われることが多いです。「お探しの資料がありました」、「お探しの資料がございました」はどちらも同じ意味で同じ程度に丁寧な表現ですが、どちらかといえば後者の方がよく使われます。
敬語の種類
「ありました」「ございました」はどちらも「あった」の丁寧語です。「ある」の敬語表現である「あります」「ございます」も丁寧語にあたります。
どちらがより丁寧なのか
「ポイントカードはございますか」「お手洗いはこちらにございます」「お探しの傘がございました」などは「お手洗いはこちらにあります」などの表現に言い換えても意味は同じです。
「ありました」も「ございました」の丁寧語ですので、どちらも同じ程度に丁寧な表現だと言えます。しかし、「ございました」の方がより丁寧だという印象を持つ人が多いです。
「ございました」は上司に使っても大丈夫?
「ありました」「ございました」は上司に使っても問題ありません。これらは丁寧語です。目上の人に敬語を使う場合は使用できる場面では「謙譲語」や「尊敬語」を使う必要があります。しかし、「あった」は、状況を示す言葉であるため謙譲語や尊敬語にすることはできません。
「言う」であれば、相手が言う場合は尊敬語の「おっしゃる」、自分が言う場合は謙譲語の「申す」にします。しかし、「ある」という状況を尊敬したりへりくだったりする必要性はありません。
「ありました」の敬語表現を使いこなそう!
初回公開日:2018年02月28日
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