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中国の官僚登用試験「科挙」の難易度・難易度が高い理由

更新日:2024年07月14日

はるか昔に行われていた科挙。その難易度はどれくらいのものだったのでしょうか。今回は科挙試験の難易度をさまざまな角度からみていき、その難しさを分かりやすく解説してみました。興味のある方は是非ともご一読ください。きっとその難易度に驚くことでしょう。

科挙と現存の試験・資格との難易度比較

ここまで、散々科挙の難易度や倍率について、お話をしてきました。しかし、実際に受験していない私達からすると、いったいどれくらいの難易度なのか、今一つ実感できないのが現状です。数字で表現しても数が大きすぎてピンときません。そこで実際に現代でも行われている試験と比較して、どれくらいの難易度なのか実感してもらいましょう。

東大受験と比較する

世間一般で難しいとされている東京大学の入学試験と科挙を比較してみましょう。東京大学の試験の中でも最も倍率が高いのは理科三類です。過去の入試状況から、理科三類の倍率が一番高かったのは、2011年でした。この時は募集人員100人に対して、1次試験合格者401人、2次試験合格者392人でした。最終的には565人の志望者で、合格者100人。倍率は約5.7倍とのことでした。

司法試験と比較する

今度は司法試験について、みてみましょう。難しい試験の代名詞とも言える司法試験ですが、2016年の受験者数は6899人、合格者は1583人で合格率22.9%、倍率にすると4.3倍でした。

また、過去にさかのぼってみると、2004年の合格率が2.6%と低い値でした。もちろんとてもとても難易度が高くて、私には想像しただけで頭がクラクラする数字ですが、科挙と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。やはり科挙は倍率が異常に高すぎると言えます。

科挙はすごい、けど・・・

さて、ここまで科挙の難易度について、内容から現代との比較まで行ってきました。倍率だけみると確かに凄い試験です。しかしこれは難易度が高いということをとおり越して過酷と言わざるを得ません。実際に死亡者や人生を棒に振ってしまった人もいたと記録にも残っています。

難関を合格した人の努力はすさまじいものがありますが、ありますが死んでしまっては元も子もありません。つまり、科挙は凄かったと認めるとして、今の私達には試験勉強はほどほどに頑張ってくださいという歴史の教訓と捉えるのがちょうどいいでしょう。

初回公開日:2018年03月20日

記載されている内容は2018年03月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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