要領を得ない人の教育方法・付き合い方・改善方法|職場/上司
更新日:2024年08月02日
「要領を得ない人」は前置きが長い傾向にあります。本題の質問を投げかける前に「質問するに至った経緯」などの前置きが先に来ます。そのため、質問を聞く側はそもそも質問なのか単なる雑談なのかすら判断できないことがあります。
また、「要領を得ない人」は質問の前に言い訳をすることがあります。特にミスが起きた際、状況の連絡や対処法の相談より先に、自分の失態では無いことを強調します。これも前置きの長さに影響します。
主語が抜けている
「要領を得ない人」の質問は、主語が抜けていることが多くあります。何に対しての質問なのか、何をどうしたのか、が明確ではありません。
主語が抜けた質問とは、「そういえば終わらせておきました。そっちの棚にいれておけばいいですか」といった質問です。この質問には、「何を終わらせたのか」「何を棚に入れるのか」「どこの棚なのか」といった具体的な情報がごっそり抜けています。
話が脱線する
「要領を得ない人」の質問は、途中から話が脱線します。質問に辿りつくまでに、話が何度も行ったり来たりします。
これは、しゃべりながら結論を出そうとすることが原因です。疑問点をまとめないまま質問しようとするので、支離滅裂な会話になります。この場合、質問者の本人にも「わからない箇所がわからない」「質問の仕方がわからない」という事態が起きている恐れがあります。
要領を得ない人の教育方法
「要領を得ない人」を部下に持った場合、一体どう対応すればいいのでしょうか。まず、感情的にならないことが重要です。「要領を得ない人」の話を聞いていると、歯切れの悪さにストレスを感じることがあります。しかし、激しく問い詰めるのは逆効果です。
頭ごなしに怒らない
「要領を得ない人」に対しては、頭ごなしに怒ったり、詰問したりしないようにしましょう。怒鳴りつけると「要領を得ない人」は委縮してしまい、余計に言い訳をするようになります。最悪の場合、質問をすること自体を諦めてしまい、大きなミスを引き起こす恐れがあります。落ちついて対応しましょう。
問題の要点を確認する
「要領を得ない人」と話す際は、常に話の要点を確認することを意識しましょう。本人にも現状を把握させることができます。問題の本質さえ発見できれば、教育もしやすくなります。
相手の話の意図がわかりにくい時は、こちらから具体的な質問をしましょう。質問は、YESかNOで答えられる問にすることで「要領を得ない人」も答えやすくなります。
直接現場を見に行く
「要領を得ない人」がミスを起こしたときは、実際に問題が起きている現場を見に行くのも有効です。目の前に資料や実物がある状態での会話は、口頭で話を聞くだけの場合より、現状を理解しやすくなります。時間に余裕があるときや、重要なプロジェクトの場合、億劫がらずに自分の目で確認することも意識してみましょう。
要領を得ない人との付き合い方
「要領を得ない人」と付き合うときは、「聞き上手」になることがポイントです。話の主導権をこちらが握りましょう。聞き手側から積極的に話題を導くことで、話の脱線を防ぎます。
職場では具体的な質問を投げかけよう
「要領を得ない人」には、具体的な質問をするのが効果的です。「はい」か「いいえ」で答えられる質問か明確な答えが出せる質問をしましょう。
例えば、「予算に問題があったのですか」「会議は午後三時からでよろしいですか」「筆記用具は必要ですか」などです。話を聞く中で、いったい相手が何を言いたいのか、こちらからも仮説を立て、それを質問にします。
上司に対してはメモを取ろう
初回公開日:2018年03月25日
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