営業の仕事はきつい?楽しい? | 仕事内容・平均年収・魅力
営業事務の仕事は忙しいのか
会社や時期によりますが、営業事務の仕事にはかなりの波があります。繁忙期や決算期には連日残業ということも珍しくありません。
というのも、営業事務の仕事は自社の商品やサービスに関しても受注や発注、在庫の管理といった日常業務を行いながらも、単に目の前にあるものを数えるということだけではなく、それが今後どのように動くのかということを常に予測して、変化に対応することが求められる仕事だからです。
さらにスケジュールには多々変更が加わったりすることも営業の現場では珍しいことではないため、常にクライアントのニーズにこたられるように、最大限の配慮を行わなければいけません。そこに資料作りや請求書・領収書の発行といった業務も加わってくるため、繁忙期や決算期になると、外回りの営業マンと同様か、それ以上の業務を求められることになります。
もちろん営業担当者のように接待に行くといったことはほとんどありませんが、ずっと会社の中で業務をこなさなければならないため、次々に新しい仕事が与えられるということも考えられます。
さらに営業事務の場合、会社によってその役割には大きな違いがあり、一般事務や経理事務といった仕事の一部が加わることも珍しくはありません。そのため、営業事務は会社や時期によってはかなり忙しくなることがあります。
ただし、営業事務の仕事には波がありますので、これも業界や会社によって異なりますが、ゆっくりと仕事を進める時期というのも存在しています。
営業事務の仕事の魅力
まず、営業事務の仕事の魅力として、幅広い範囲の仕事をあつかえるということが挙げられます。どのようなジャンルの商品やサービスが、どのような売れ行きを示しているのか、単に書類上の数字の動きというよりも、電話やメールの問い合わせや営業担当者の動きといった体感的な部分で、自分の勤めている会社を大きな観点から眺めることができます。
自社の商品やサービスの売れ行きなどを体感できるという部署は、他にはなかなかありません。というのも、通常営業担当者の場合には、目の前のクライアントやスケジュールをフォローしていくことで手一杯になってしまいがちです。
ですが、営業事務の場合には外出する頻度も少ないため、営業職と比べたときに、余裕を持って、より冷静な目で自分の会社のことを知ることができるといえます。
また営業事務の仕事の魅力はチームで仕事を遂行するという点にあります。営業事務自体は自分が中心になる仕事ではありませんが、縁の下としてチームの仕事を支える、営業部門にとっては不可欠な存在です。
もちろん成果はチーム全員で分け合います。それぞれの長所や能力を生かして成果を上げて、チーム全員で味わう喜びは、営業事務でなければ経験できないものです。そのため、学生時代に個人競技ではなく、チームスポーツを経験したという人にとっては非常になじみ深い感覚かもしれません。
さらに営業事務には、様々な人と接することができるという魅力もあります。事務というと、ずっと会社の中にいてコツコツと作業を進めるといったイメージが強いかもしれませんが、営業事務の場合には、社内の人だけでなく、社外の人とも電話やメールを通じたやり取りを行わなければなりません。
そのため、自社の文化だけでなく、他社の考え方やカルチャーに触れることができる貴重な経験が得られるという長所があります。
営業職の場合には、相手にするのはクライアント企業の中でもその担当者のみということがあり、相手の企業の文化やカルチャー全体を理解するのは難しいものですが、営業事務の場合には、営業職よりも多くの人との接点がある場合も珍しくなく、担当者の個性というよりも相手の企業全体を相手にしているという感覚があり、そのため営業職と比べてより俯瞰的な観点から企業そのものを見ることができます。
営業事務に必要なスキル
まず、営業関係の書類作成などを一手に担うことから、パソコンのスキルは必須といえるでしょう。文書を作成するワードやエクセルなどは当然のこと、社内で行われる会議やクライアントに提案を行うときの資料作りにはパワーポイントは欠かせません。
また会社によってはデータベースを活用していることもありますので、データベースをあつかうスキルも重要です。
特にエクセルは、スキルが高ければ高いほど扱う仕事に幅が生まれるため、可能な限り勉強をしておくとよいでしょう。その会社独自の仕事の進め方や、書類のフォームなどもあるため、入社直後にはきちんとしたレクチャーが行われることがほとんどですが、それだけでなく、独学で知識を深めるといったやる気と熱意も求められます。