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【業界研究】鉄道業界の現状・動向・課題について

日本の鉄道の歴史は、1872年(明治5年)新橋〜横浜間の開通から始まり、83年(明治16年)に民営の日本鉄道が設立されたことが契機になったといわれています。その後87年(明治20年)に私鉄条例が公布され、各地で民鉄の設立が相次ぎ、官民での鉄道整備が進められました。

JR九州は2017年3月から熊本〜人吉間に「かわせみ やませみ」を投入し、観光列車のラインナップを充実させています。「かわせみ やませみ」は内装に沿線のヒノキや杉をふんだんに使用しており、車内は木の香りに包まれた落ち着いた雰囲気になっています。

土日祝日には地域住民が手掛けた弁当や「球磨焼酎」も車内販売される予定で、同社は人吉球磨エリアへの観光客を増やし、熊本地震からの復興に役立てたい意向を持っています。

また、JR四国は「四国まんなか千年ものがたり」の運行を開始し、JR東日本も小海線で新しい観光列車を導入する予定となっています。私鉄では、伊豆急行が横浜〜伊豆急下田間に「ザ・ロイヤル・エクスプレス」を、東武鉄道は鬼怒川線にSL「大樹」を走らせることになっています。

豪華寝台列車が登場

JR東日本とJR西日本は2017年に相次いで豪華寝台列車を投入する予定となっています。

JR東日本の「トランスイート四季島」は5月からの運行予定で、上野〜熱海〜房総半島を巡る「1泊2日コース」や上野〜酒田〜花巻〜那須塩原を巡る「2泊3日コース」等、その季節ならではの旬を楽しむことができるコースを用意しています。

また、JR西日本も「トワイライトエクスプレス瑞風」を6月から運行開始予定となっており、大阪・京都〜下関間を山陽周りや山陰周りで走る1泊2日または2泊3日のコースが準備されています。

これで、JR九州の「ななつ星 in 九州」と合わせて、日本国内に3つの豪華寝台列車が生まれることになりました。

市場動向

鉄道業界は北陸新幹線と訪日外国人効果で増収増益傾向

国土交通省によると、2015年度の鉄道の旅客輸送量は242億8,870万人で前年比2.9%の増加となりました。

国内の景気が回復基調にあることと北陸新幹線の開業効果が旅客数増加の要因になったとみられています。また、訪日外国人客数の増加も堅調な業績に寄与しています。

業界の課題

鉄道業界は規制業種である

鉄道業界は、公共性の高さから国の監督・規制を受ける規制業種となっています。ですので、バリアフリー化や他社路線との乗換向上等、自社の利益に直結しない施策についても取り組まなければなりません。

近年、大手私鉄16社は、混雑の緩和を目的とした新線乗入れ、複線化、停車場改良等の輸送力の強化に巨費をつぎこんできました。また、輸送力の強化以上に安全対策への投資も積極的に行ってきました。

安全対策の具体例としては、ホームドア・ホーム柵の設置、踏切の高架化・地下化等があげられますが、輸送力の強化策も安全対策もともに巨額な投資が必要であり、それらの支出が鉄道会社の経営を圧迫するようになっています。

少子高齢化の影響

鉄道業界の最大の顧客は就労者・就学者になりますが、少子高齢化の影響から国内の就労者・就学者人口の大幅な増加は見込めない状況となっています。各社ともにコストのコントロールや業務のさらなる効率化を図ることによって対応していく必要があります。

業界の今後の将来性

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