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【業界研究】リース業界の現状・動向・課題について

リースとは、顧客企業が必要とする設備をリース会社が代わりに購入して、顧客企業に貸し出すサービスのことです。一般的に、企業は設備を所有するためではなく使用するために導入しますが、このときリースは企業に対して2つの「価値」を提供できるところに特徴があります。

業界の課題

新興国の多様なニーズへの対応を

これまでの大口ユーザーであった製造業の需要は完全な回復には至っておらず、リース業界大手各社はM&Aによる海外事業を強化しています。とくに、三菱UFJリース、オリックス、東京センチュリーリース、三井住友ファイナンス&リースはアジアに進出して攻勢を強めており、今のところ各社は、海外資産残高を1年で3割近く増加させるなど活況となっています。

ただ、アジアの新興国における言葉や文化、法規制といった問題は簡単に乗り越えられるような障壁ではありません。新興国は設備投資に占めるリースの割合が小さく、今後の経済成長とともにリース市場はさらに成長するものとみられていますが、新興国の多様なニーズにどこまで対応することができるかでリース業界の未来が変わるといっても過言ではないでしょう。

業界の今後の将来性

リース業界はさらに伸びる可能性あり

リースは、単なる賃貸借契約ではなく、金融機能とサービス機能を合わせた総合的な取引になっています。現在の日本で、リース市場が回復基調にあり、リース業界大手各社がその業績を伸ばしているのも、リースというものの優れた面が評価されている証といえます。

テクノロジーの進化とともに、社会は大きな変革の渦中にあります。そして、企業における事業手法も時代に呼応するように急速に変わろうとしています。ただ、そのような大きな変革のなかにあっても、企業にとって大切なことは基本的には変わらないはずです。

すなわち、それは企業にとっての貴重で有限な経営資源を、企業の根幹的な活動に集約させることに他なりません。

つまり、事業を営むに当たって必要な資金の調達や管理といった事務作業を、高い専門性を備えたリース会社へアウトソースすることができれば、事業の作業効率は大きく改善し、ライバルとの生存競争において有利になるということです。リースは多様化する社会の事業展開に相性の良いサービスであり、専門性を高めることによりリース業界は新たなステップに上ることが可能となるのです。

業界研究本

日本経済新聞社の記者が徹底取材をして、日本の180業界の最新動向や課題、将来の見通しを解説しています。企業間の相関図、企業・製品のシェア、業界のトレンドを示す表やグラフがビジュアライズされており、業界のことが一目でわかるようになっています。業界研究をするにはまず目を通しておきたい1冊です。

国内の全上場企業の業績予想を中心に、所在地から財務情報まで、会社のことを知るのに欠かせない情報をまとめたハンドブックです。就職活動における業界研究から、株式投資といったビジネスユースに至るまで幅広く使えるのがの理由です。

リース取引に関する入門書です。リース業界についての記述が少ないこともあり、業界研究本として使うにはいささか物足りない内容になってしまいますが、法律や税務といったリース業のわかりにくい部分を丁寧に解説してくれていますので、この業界を志望される方は目を通しておくといいでしょう。

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