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【業界研究】クレジットカード業界の現状・動向・課題について

学生の皆さんの中にもクレジットカードを使っている方はたくさんいると思います。いろいろな会社のクレジットカードがあるのですが、それらの会社が構成しているのがクレジットカード業界です。では、クレジットカード業界の過去の推移を見てみましょう。

営業利益は2657億円。クレジットカード業界におけるシェアの割合は16,7%。「三菱」「UFJ」という絶大的な知名度が好調な業績に結びついています。その勢いはクレジットカード業界のに躍り出るくらいのもので、業界内でもその動向が注目されています。

また、消費者の間でも「三菱」「UFJ」という言葉が信頼感の醸成につながり、多くの人が「クレジットカードを作るなら三菱UFJニコスがいい」と話しています。業界研究をする上で、絶対にマークしておきたい企業です。

営業利益は2475億円。業界シェア15.5%を誇る会社です。歴史のある会社として知られており、老若男女を問わず多くの消費者からクレジットカードを作るときの選択肢として挙げられています。

しかし、業界3位とはいいながらも、4位であるオリエントコーポレーションとの差はわずかなものです。これからは過去の実績や知名度にとらわれることなく、クレジットカード業界に新しい風を起こすような戦略が必要になるでしょう。

現状3:平均年収上位3位

平均年収は743万円。日立グループの金融パートナーとして知られる日立キャピタル。クレジットカードに限らず保険、資産管理、保証など様々な事業展開することで盤石の経営基盤を確立しています。

待遇・福利厚生については目立ったものはありませんが、完全週休2日制、年間休日120日以上など、基本的なポイントはしっかり押さえています。

平均年収は736万円。イオングループ各社で構成されているグループ会社になります。会社によっては年間休日125日。福利厚生についても健康保険組合、イオングットライフクラブと言われる総合共済会、確定拠出年金、団体生命保険、買物割引制度など、他社にはない独自の制度を多数確立しています。

研修制度も充実しており、新入社員研修や資格階層別研修など多数の研修制度が社員の成長をサポートしています。

平均年収は694万円。待遇・福利厚生の面でも、年次有給休暇は14日〜20日、ボランティア休暇を設定しているなど、ワークライフバランスを大切にしている会社として知られています。

また、産前産後の出産休暇や育児・介護休業、育児・介護勤務、職場復帰プログラムなど、働くことを望む女性がずっとイキイキと頑張れる制度を整えています。

業界の動向

クレジットカード業界の業界規模は、平成17年~平成19年にかけて、右肩上がりで成長しています。しかし、平成20年にわずかに減少した後は、減少傾向が続き、平成23年には、その落ち込みはピークに。平成22年6月に施行された「正貸金業法」と、米国の金融危機の影響による消費不況が、大きな原因と考えられます。

平成24年になると、回復傾向に転じます。景気や消費の回復が影響したと見られており、クレジットカード業界は景気の影響を受けやすい業界であることが、よく分かりますね。

また、クレジットカードの新たな利用者をいかに増やしていけるのかも、業界全体の成長を考えた上で、重要な課題となりそうです。上記の課題でもご紹介しましたが、日本におけるクレジットカード決済は、比率としてはかなり低いもの。

その原因として、クレジットカードのイメージの悪さや、安全性への疑問が挙げられます。これらを解消し、設備や機能としてもより便利で安全性の高いものをいかに取り入れていけるかによって、クレジットカード業界の今後の成長は大きく左右されるでしょう。

動向1:市場動向

近年の話を申し上げますと、消費税の増税や物価の高騰などの影響があり、「得するクレジットカード」という話題がよく出るようになってきました。各社ともにポイントを利用したサービスを展開するなど、クレジットカード業界の中でどのような存在価値を発揮するか模索している最中です。

しかし、現実の数字を見てみると、クレジットカード決済の比率は、実は、日本においてはそこまで高くありません。国の比較で挙げると、アメリカは個人消費に占めるクレジットカード決済の比率は24〜25%です。また韓国では60パーセントを超えています。しかし日本では12〜14%にとどまっています。

これからクレジットカード業界全体として、どのように利用者を増やすか。また、どうやって業界の活性化を図るか。様々な打ち手をする必要があるでしょう。

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