【職種別】鉄道業界への志望動機の書き方と例文紹介|注意点など
上のダメな志望動機を例に、鉄道業界の志望動機の注意点を解説していきます。
①応募先企業の志望理由を明確にする
上の例の場合、鉄道業界への志望理由はあるのですが、肝心の応募先企業の志望理由がありません。
鉄道業界は沿線が被っていたり、他の交通機関と競合せざるを得ない業界なので単に「旅客の役に立ちたい」「◯◯市民の役に立つ仕事がしたい」といった理由では応募先企業を志願する固有性を見出せません。
他の鉄道会社や交通機関ではなく応募先企業を志望する理由であるかまずはチェックしましょう。
②自身の性格・長所・特技がどう役立つかを具体的に
「貴社の業務をする上できっと役に立つと思います」これはよく見られる悪い例です。自身の性格・長所・特技が具体的にどの現場でどのように役立つのか、ここを具体的に書くことで説得力のあるPRとなり、ライバルに差をつけることが出来ます。
③将来のビジョンも具体的に
入社への意気込みを示すためにも将来のビジョンは具体的に書きましょう。具体的に書くことで応募先企業への志望が本物であるとアピール出来ます。この時、他の鉄道会社ではなく応募先企業固有の将来像だと一目で分かると好感度はさらに高くなります。
鉄道会社に採用をもらうためにすべきこと
今まで、鉄道業界の志望動機の書き方をご紹介してきましたが書き方のテクニック以外でも、採用をもらえるようにするべきことがないか考えてみましょう。
志望動機を書く前の段階ですが、業界研究、企業研究、OB訪問はしっかりやっておくようにしましょう。それらで得た知見はエントリーシート、履歴書を書く時だけでなく後の面接試験でも役立ちます。
まず鉄道業界全体の現状がどんなものであるのか、数値やグラフのデータに触れましょう。次に応募先企業やそこと競合関係にある鉄道会社や他の交通機関の概要を調べます。
応募先企業だけでなく、他の企業についても研究し比較することで応募先企業単体を見た時よりも深い考察を生み出すことが出来ます。
自動車が各家庭に必ず1台はあるレベルで普及し、航空業界が鉄道運賃よりも安いLCCを出したことで鉄道業界は近年苦境に立たされていると言ってもよい状態です。
この状態でどのような取り組みをしている企業が利益を上げているか、旅客は鉄道に何を求めているか、海外ではどういった状態にあるのか、ここまで踏み込んだ考察が出来れば高い評価を得られるでしょう。
業界研究、企業研究以外に内定を後押しするものは資格です。客観的に就活生の取り組みをアピールしてくれるものですので、頼りになる武器です。
鉄道業界で評価される、就活生でも取れる資格は①ビジネススキルに関する資格②技術的な資格③専門スキルの資格④語学系の資格、に大別出来ます。
①ビジネススキルに関する資格は、日商簿記検定(1〜3級)や秘書技能検定といった事務系のものやMOSといったパソコン系の資格です。
②技術的な資格は、主に整備部門を志望する場合に有利になるものです。危険物取扱者、フォークリフト運転者、ガス溶接作業者などがこれにあたります。