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「負けず嫌い」をアピールしたい時の自己PRの書き方・例文

就活において「負けず嫌いな性格」をアピールしていこうという就活生は少なくないでしょう。では、エントリーシートで「負けず嫌い」を有効にアピールする方法とはどのようなものでしょうか。

私は幼少時から負けず嫌いな性格です。運動会の徒競走や学校の小テストなど何かを人と競うとなると負けるのが悔しくて全力で取り組んできました。大学在学中の現在もその性格は変わっておらず、大学時代の学校の試験や部活で常に人よりも良い成績を出そうと励みました。私の科目の成績評価は試験の配分がほとんどを占める科目が多かったため試験の成績が科目の成績に直結します。成績優秀者は毎学期掲示板に載るため、私は各科目毎回必ず3以内に入るように努めました。部活とアルバイトもやっていたため、空いた時間を有効に使うために効率よく勉強を進める必要がありました。大学の講義の90分間を完全に集中して、試験の対象になりそうな項目は講義中にチェックしておきました。また、通学中には暗記するべき内容を録音して聞くなどして、各時間の中で出来ることをひたすら積み上げていくようにしました。自分よりも高い点数を取った友人の取り組みを見て自分も真似してみたり、試験ごとに取り組みの仕方を変えてみたりもしました。勉強に励む中で尊敬できるライバルたちとも仲良くなり多くのことを学ぶことができました。

私は負けず嫌いな性格で、大学時代は特に部活動で周囲に負けないように励みました。私は部活は高校時代から引き続き陸上部に入ったのですが、自分よりも優れている同期が多かったのでレギュラーの座を取るには苦労しました。ただ、皆と同じ練習をやっていては超えることができませんから、プロ向けの指導書を元に普段の生活の中でウェイトを付けて負荷に体を慣らしてみたり、上半身を鍛えたりしました。体の故障に気を付けつつ、他の部員の1.5倍の練習量を目標に励んだ結果、2年次にはレギュラーに食い込むことができるようになりました。

中学以来、勉強は得意だったのでそこまで苦労はしませんでしたが、肉体的には陸上部としてはそこまで筋肉が無い体質であったため長い間成績不振に悩んできました。走ることが好きだったため止めずにに大学まで続けてきましたが、周囲に比べて劣っている自分が嫌だったためとにかく大学時代に克服しようとしました。

自分が他の選手に比べて何が決定的に劣っているかを分析し、その対策を考え、実行する、という単純な作業ですが毎日継続することの大切さに気づきました。自分が周囲と競える立場になった時にライバルたちも葛藤、苦闘していることを知り彼らとますます絆を深めることができたと思っています。

私は昔から自分で決めた目標において他の人に負けることが許せない性格でした。高校時代までの成績は試験一辺倒のものですが、大学の成績評価にはレポート、論文といった新たなものが加わります。自分の考えを形にすることができるこれらのものに私はすっかり夢中になり、講義でレポート課題が出題されるたびに傑作を書き上げよう、最高評価を取ろうと意気込んでいました。大抵のレポートで私は最高評価のAAだったのですが私のほかにもう1人常に同じ評価を取っていた人がいました。やがてゼミ配属となり卒業論文の制作となるのですが私の脳裏には常にその同級生の存在があり、「彼よりも凄い出来の論文を仕上げてやる」と決意しました。彼とはあまり話したことはなかったのですが、優秀なレポートが公開されるときなどに彼のレポートを読んでいると私よりもしっかりした論の展開をしていることが度々ありました。彼のレポートと読み比べることで自分の未熟な部分を知ることができました。最高の卒業論文を作るべく、文献収集や教授・専門家への質問も丹念に行いました。念願かなってか卒論で私は学部最優秀賞を手にすることができました。私のライバルは2で表彰されましたが彼の論文も優れていると思いました。3年間、彼とレポート・論文を通じて競争してきましたがそのおかげで情報収集や文章構成などのスキル以外にも、人間的に大きく成長することができました。

負けず嫌いをアピールしたい時に注意すべき点

「負けず嫌い」をアピールする際には以下の4点に気を付けるようにしましょう。

ただ「誰かに負けるのが嫌だ」「常に1でいたい」と書くのではなくその思いを叶えるために「努力したこと」を書くようにしましょう。「努力」がない「負けず嫌い」は単なるプライドの高さ、器の小ささと受けとられてしまいます。

自分の努力について書くときは「何に負けるのが嫌で」「どう頑張ったのか」を具体的に書くようにしましょう。具体的な対象、成績、競争相手、結果を書くことで面接官により強烈にアピールすることができます。

また「負けず嫌い」という言葉を使わずに「人よりも劣っていることを許せない」「常に先頭に立っていたい」などと違った言い回しをすることでインパクトをつけることができます。

いくら「負けず嫌い」がエネルギッシュで好ましいとはいえ、だからと言って「ライバルを蹴落とすことに喜びを感じる」とか「ライバルとは口も利かずに敵愾心を高めて勝負に臨む」などといったやりすぎだと受け取られかねないことは書かないようにしましょう。

企業はチームワークで業務をこなしていきますから、周囲との協調性を欠いた「負けず嫌い」は必要ないのです。競争相手を尊重して、切磋琢磨しあうような「負けず嫌い」エピソードを書くよう心がけましょう。

「負けるのが嫌だから自分よりも優れているひとのアイディアをもらって先に提出し高評価をもらった」「競争相手を追い落とすためにレギュラー争いの際にズルをした」などといったアプローチの仕方をを間違った「負けず嫌い」エピソードを書いてはいけません。あくまで正々堂々とした「負けず嫌い」について書くようにしましょう。

また、「横断歩道で誰かに追い抜かれるのも嫌だ」「その場にいる誰よりもおしゃれじゃないと気が済まない」といったエピソードはあなたの人としての器を小さく見せてしまいますし、周囲との協調性を欠いているとも判断されかねません。「負けず嫌い」を発揮する場面は学校の成績や部活の大会など社会的にも評価されるようなものを対象にするべきです。

自身が一番頑張ったエピソードで「負けず嫌い」をアピールしようとしたとき、残念ながら結果が芳しくない場合もあるでしょう。そういう時には「その結果から何を学んだか」を書くことで、「負けず嫌い」だから全力で物事に取り組むし、失敗してもそこから何かを得ることができ次に活かせる人材であるとアピールしましょう。

負けず嫌いをアピールしたい時に書くべきこと

先述したように負けず嫌いをアピールする際のフレームワークは以下のようなものでした。このフレームワークを詳細に見てみます。

1.自分は負けず嫌いの性格だ、他人に負けるのは悔しい

2.課題達成のためには努力を怠らず全力で臨む、障害があるならそれを克服するために工夫もする

3.失敗して成果を上げられなかったり、競争相手に負けた時にはフィードバックをしっかり行う

4.競争相手とは尊重しあい、切磋琢磨する関係でいたい

1については「負けず嫌い」という言葉を直接使わずに(「人より劣っているのが嫌だ」など)表現して、より「負けず嫌い」さを際立たせることもできます。自身のこれまで「負けず嫌い」を発揮してきたことなどを書いてみてもいいでしょう。
2では勝つためにどう取り組んだかを具体的に書きましょう。成績や表彰など目に見える形の成果であればそれを書き、自分の「負けず嫌い」が現実に反映させることができるものであることをアピールします。
もし取り組んだものの失敗した場合には3でそこから何を学ぶことができたのかを書き、負けてもただ悔しがるだけではないことを見せましょう。
4は書けるならば、書いていきましょう。

入社後の主な競争相手は同僚になりますから、むやみやたらと競争して場をかき乱す人間と思われてはいけません。「同僚と切磋琢磨しながらも、成果を上げることにひたすらこだわる」という人格像を打ち出していけると良いでしょう。

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