Search

検索したいワードを入力してください

2017年10月20日

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業という言葉は何を基準に使用されているのか。どのような企業が一流企業と呼ばれるのか。一流企業とその他の企業の相違点を紐解き、世間から一流だと差別化される理由を述べる。一流企業に入社することの難しさを述べることで社会での一流企業の立ち位置を明確化する。

一流企業を紐解く

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業という言葉は日頃から何気なく見聞きしている言葉です。一流企業へ入社することを目標に勉強している学生さんは多いです。しかし、一流企業とは何を基準にして一流なのでしょうか?また、その他一般企業とは何が違うのでしょうか?

一流企業の定義とは?

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業という明確な定義はありませんが、一般的な見方をしたときに、その企業の「組織的規模の大きさ」、「ナショナルブランド」、「知名度」、「創業年数が長い」、「企業業績がよい」、「東証一部225銘柄」、「有価証券報告書提出の義務がある」などといった項目が一定のレベルに到達している企業のことを指します。

組織の規模

一流企業とその他企業でわかりやすい違いは組織の大きさです。ほとんどの一流企業は本社を日本の首都、東京に構えて各主要な場所に支店、あるいは出張所を設けています。また、海外にも事業を拡大し現地法人として生業を成し、ナショナルブランドを打ち立てています。全体を見ると、何千、何万ともいう従業員数を抱える大所帯になっています。

知名度

一流企業は知名度も高いです。言い換えれば社会貢献度が高いとも言えます。コマーシャル効果もあることでしょうが、その企業のことを多くの人が知っていることは一流の証でもあります。知名度は生活に密着した企業であればあるほど高くなる傾向にあります。

創業年数

創業年数が長いということは、その企業が社会から必要とされている企業である証拠です。一流企業と言われている企業に旧財閥系(三井・三菱・住友)が名を連ねていることからもわかりますが、財閥が解体した現在においても御三家グループ(三井・三菱・住友)の傘下にある企業はたくさんあり、それらの企業が日本経済を牽引しているといっても過言ではありません。

一流企業は東証一部上場企業

一流企業と名を馳せている企業のほとんどは、東証一部上場企業であるといえます。一部上場していない企業も見受けられますが、新聞の株価紙面に名を連ねている企業名を見てもわかるように、日ごろ見聞きしている企業名がズラリと並んでいます。

また、株価紙面に記載のあるほとんどの企業は財務省に有価証券報告書を提出する義務があるということも、その他の企業とは一線を画している証といえます。

一流なのに一流ではない?

世界一の技術的をもつ町工場は技術面では一流とはいえますが、世間一般的に一流企業とは呼ばれません。これは技術が一流であって、企業が一流ではないためです。一流企業は会社の規模や知名度、経営状態など総合的に判断されます。

一流企業の特色

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業(大企業)は企業全体でたった0.3%しか存在しません。一流と呼ばれる0.3%の企業内部はどのようなところなのでしょうか?

CSR活動

一流企業の特色としてCSR活動があります。CSRとは、Corporate Social responsiblity の略語で、日本語訳すると企業の社会的責任という意味です。

企業は収益を求めるものですが、収益を求めるだけではなく環境整備活動や、ボランティア活動、あるいは収益部分からの寄付活動といった活動をすることで、社会の中で一企業として存在させて貰っていることへの感謝の意味も含めた社会貢献の活動をしています。

一流企業の多くが取り組んでいるCSR活動は環境保護です。内容としては企業から排出される有害な煙や汚水を減らす活動が盛んです。また、ゴミの分別には力を注いでいて環境を守るための活動に余念がありません。

このように一流企業は、自社の保身のためではなく常に社会とともにあることを念頭に入れた視野の広い企業体質をしています。

福利厚生制度

福利厚生制度は、従業員の労働環境を豊かに、快適にしてくれるとても重要性の高いものです。一流企業と呼ばれる企業はこの福利厚生制度が充実しているといえます。

福利厚生とは、企業が従業員の確保や、モチベーションの維持・向上を目的に設けている制度で、給与以外の手当の支給をはじめとし、働きやすい環境づくりや社内の一体感づくりのためにも活用されている制度です。その福利厚生制度は2種類の要素によって成り立っています。

法定福利

法定福利は法律で定められた福利厚生のことで、一定額の企業負担が必要となるものです。法定福利には大きく分けて3つの種類があります。「社会保険」、「労働保険」、「その他の法定福利」です。

「社会保険料」は厚生年金保険や健康保険、介護保険を、「労働保険」は雇用保険、労働災害保険を、「その他の法定福利」は児童手当拠出金などを指します。

「社会保険」に該当する厚生年金保険・健康保険・介護保険は企業が半分の負担、労働災害保険と児童手当拠出金は企業が全額負担、雇用保険については業界により異なりますが、一般的には企業が6割負担することが法律で定められています。

法定外福利

法律の定めのない福利厚生が「法定外福利」です。法定外福利には企業のカラーが顕著に表れます。一流企業と呼ばれる企業はこの法定外福利が充実しています。

代表的なものは「通勤手当」、「住宅手当」、「結婚手当」、「扶養手当」、「家賃補助」、「社宅」、「社員食堂」、「食事手当」、「資格所得制度」、「出張手当」、「地域手当」、「健康診断」などです。

一流企業にはこれらの代表的な手当とは別にその他の別格な福利厚生があります。「リフレッシュ休暇」、「人間ドック受診手当」、「レジャー施設の入場割引」、「育児休暇」、「保養所や会員制リゾートホテルの格安利用」、「アニバーサリー休暇」など、プラスアルファとなる福利厚生がとても充実しています。

このように、一流企業は従業員が働きやすい環境づくりに力をいれることのできる企業体質であることがわかります。それは、一流企業が資金面で体力があるからこそ成せる術です。

労働組合

一流企業は多くの大企業の中でも特に労働組合の影響力が強いといえます。労働者は憲法28条によって、労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)が保障されています。

テレビのニュースで春闘のトピックスが放送されますが、まさしくそれが会社との賃金交渉場面といえるでしょう。春闘のときに使用しているのぼり旗の企業名は一流企業といわれているところばかりです。そのことからも、一流企業=労働組合といえます。

労働組合は労働者が主体となって団結し、経営者(使用者)と実質的に対等な立場に立って労働条件の維持、改善その他経済的地位の向上を図る目的で交渉するためにつくられたもので、労働組合対会社として交渉できるため、個人ではなかなか会社と交渉しにくいことも解決へと導いてくれ、労働者の権利や暮らしを守ってくれる強い味方です。世間一般では、労働組合がある会社のことを一流企業と呼ぶ風潮があります。

ランキング一覧は?

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

先に述べたように、一流企業という明確な定義はありません。なので、一流企業イコール大企業といわれる理由から、一流企業は大企業でかつ売上高の高い企業ということにスポットをあてて、ランキングにします。

ベスト 5 日本電信電話(株)(NTT)

【売上高 11,391,016(百万円)】
国営企業でしたが、民営化され株式会社になった日本の通信事業最大手であるNTTグループの持ち株会社です。規模的にも技術的にも優れた世界屈指の研究所を保有していて、TOPIX Core30の構成銘柄の1つでもあります。国際電気通信連合のセクターメンバーにもなっている日本のみならず、世界に誇れる日本の通信事業会社です。

ベスト4 日産自動車(株)

【売上高 11,720,041(百万円)】
低迷していた経営状態をカルロス・ゴーン氏(フランスの自動車会社ルノーの会長及びCEO(PDG))が社長に就任し経営基盤を見直した結果、経営状態は回復し現在に至っています。カルロス・ゴーン氏は現在、日産自動車会長に就任されています。

ベスト3 日本郵政(株)

【売上高 13,326,534(百万円)】
国営企業でしたが民営化され株式会社になっていますが、総務省所管の特殊な会社です。日本郵政グループ(日本郵便(株)、(株)ゆうちょ銀行、(株)かんぽ生命保険)の持ち株会社で、郵便、銀行、保険の事業規模はいずれも他の民間企業を大きく引き離す日本最大級のグループ会社です。銀行業と保険業の2事業が売上の大半を占めています。

ベスト2 ホンダ

【売上高 13,999,200(百万円)】
輸送機器及び、機械工業メーカーです。四輪車の販売台数は世界第7位、二輪車は販売台数、売上規模ともに世界首位を誇っており、船外機においては販売台数、世界第4位と、グローバルな企業経営をしています。

ベスト1 トヨタ自動車(株)

【売上高 27,597,193(百万円)】
日本が誇る日本最大の企業であり、世界トップの自動車メーカーです。2位のホンダに約2倍の開きをつけた売上高をみてもわかるように名実ともに世界のトヨタといえます。トヨタ自動車の本社は愛知県豊田市1番地です。世界のトヨタといわれても地元に根ずく経営方針が、一流企業の呼び声をさらに高くしているのでしょう。

年収はいかほど?

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業と聞くと、どうしても気になるのが年収です。東証一部上場企業はまさしく一流企業と呼ぶに相応しい企業ばかりなので、リサーチしてみましょう。以下のデータは2016年12月の各企業の有価証券報告書に基づいたものです。

東証一部上場企業年収

東証一部上場企業の最高年収額は2,140万円、GCAという日本と米国と欧州を中心に活動するグローバルM&Aアドバイザリー企業です。2位は年収額1,905万円のグローバルな企業展開をしているM&Aです。3位の企業は独創的なCMが印象的なキーエンスで年収額は1,862万円です。

nikkei225

よく耳にする大手企業225社(nikkei225)銘柄の2016年度最高年収額は1,571万円、最低年収額は520万円と1,000万円の開きがあり、大手企業の中にも2極化現象が顕著に表れていることがわかります。

TOPIX Core30

大手企業(TOPIX Core30)銘柄とは東証上場企業のうち時価総額、流動性の特に高い30銘柄で構成された株価指数のことです。Core30での最高年収額は1,862万円、最低年収額は710万円と、ここでも1,000万円の開きが見られ、さらに2極化現象を裏付けることができます。

TOPIX 100

大手企業100社(TOPIX 100)はTOPIX Core30を構成する30社にさらに70社を加えた100銘柄で構成される株価指数のことです。TOPIX 100での最高年収額は1,862万円、最低年収額は596万円と、ここでは約1,300万円の開きがあります。

年収が1,000万円以上の企業数

上場企業3079社のうち年収が1,000万円以上の企業数は60社あり、放送局、金融、商社、製薬など一流企業と呼ばれる大手企業が目立ちます。日本経済をけん引している自動車業界の年収トップは、トヨタ自動車の852万円で、次いで日産自動車795万円、本田技研工業773万円となっています。

日本の平均年収額との比較

上場企業3079社の平均年収金額は605万7,000円で、日本の平均年収額は420万円ですので約200万円の開きがあることがわかります。年収最高額2,140万円と、平均年収額420万円とでは年収額に約5倍もの差があります。この結果が年収面からみた一流企業といわれる所以を物語っています。

一流企業に就職する方法と難易度は?

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業は高条件要素を兼ね備えています。その一流企業に就職したいと思う人は多いです。しかし、一流企業だけに入社を勝ち取ることは並大抵のことではありません。

一流企業に就職するには?

先に述べたように、一流企業(大企業)といわれる企業の割合は全企業のわずか0.3%です。好業績や人手不足を受け企業の採用意欲は高く、学生優位の売り手市場にはなっています。しかし、一流企業といわれる従業員数5000人以上の大企業においては、求人倍率が1倍を割っておりこの狭き門をくぐり抜け入社へのステップを踏むことができる人はごくごく少数ということになります。

採用までの道のり

一般的な採用までの道のりであれば、まずは「希望する企業の新卒採用サイトへエントリーシート送付」から始まります。無事に「エントリーシートが通過」すれば、ここからは企業によって採用までの流れは変わります。

よく行われるのは「1次面接と筆記試験を同時に実施」です。これらを合格すれば、2次、3次、4次と面接が行われていきます。最近ではWEBテストを実施しているところも多く、面接も集団面接やグループワークなど、形式がいろいろあります。

一流企業では求められるハードルも高く、採用では非常に多くの希望者と争うことになります。さらに、採用が進むにつれて、優秀な人材と争うことになります。

難易度はどうなの?

一流企業に就職することは、一流大学に入学することよりも難しいと言われています。そのことは、募集人数を比較してみると一目瞭然です。大学の入学募集は何百単位に対して、かたや何人と一桁台の募集人数です。難易度はかなりの確率で高いといえます。

また、東大・京大・旧帝大・東工大・慶応・早稲田といった一流大学だから必ずしも一流企業に就職できるわけではありません。

一流企業に就職できるエリートとは?

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業に勤めることを目標にする人は多いです。しかし、一流企業には誰しもが就職できるわけではなく、選び抜かれたエリート中のエリートしか就職できません。

エリートは頭脳明晰であることは必須条件ですが、人間的資質も兼ね備えた人物であることも条件の一つです。事実、一流企業勤務の一流企業人は常に企業名を背負っているという自覚ある行動をしています。その行動は世間から高く評価を受け、さらに一流企業が一流企業と呼ばれるプラスの効果を生んでいます。

一流企業を目指す

一流企業人になるには、難関を突破できる強い精神力と、人並みはずれた頭脳力、広い視野で物事を捉えそれを実行に移せる行動力の3つが必要不可欠でしょう。この3つを兼ね備えた人物こそが一流企業=エリート集団の仲間入りを果たせます。

一流企業は一般人にとっては憧れの存在ですが、憧れは努力することで手に入れることができます。一流企業を目指すには日々精進あるのみです。

一流企業が良いとも限らない

一流企業の定義とランキング|一流企業に就職する方法と難易度

一流企業に就職することを目指して就職活動を頑張る学生は多いです。確かに、中小企業と比べると給料が多かったり、福利厚生がしっかりしていて働きやすい環境が整っています。しかし、今では働くということの価値観が変わってきています。必ずしも一流企業に就職することが正解ではなくなっています。

先に述べた通り、中小企業でも世界一の技術を持っている会社っもあります。このような場所で自分が作りたいものを作るという、やりがいを重要視する人もいます。また、就職せずにいきなり企業する人もいれば、学生のうちから企業する人までいます。こちらも自分でやりたいことを仕事にするというやりがいを重要視しています。

いくら仕事の環境が整っていても、自分に合った仕事でなければ意味がありません。一流企業だから就職したいという理由であれば、もう一度、自分にとってこれから仕事をするということの意味を見つめ直してみましょう。

Related