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MRの仕事のイメージと現実|女性/大変さ/やりがい

更新日:2020年08月20日

MR(医薬情報担当者)は、製薬会社が販売する医薬品のさまざまな情報について、医師を始めとする医療従事者に提供する担当者をいいますが、医療従事者などから医薬品の副作用情報を収集し会社にフィードバックする重要な役割を担っています。

MRの仕事のイメージと現実

MRとは

医薬品会社の営業・販売担当者は、昔は「プロパー」と呼ばれていましたが、1993年(平成5年)医薬品の適正使用を推進するため、日本製薬工業界(製薬協)が自主規制ルールを作成し、MR(医薬情報担当者)と呼称が変更されました。

MR制度が発足して20年経った2013年(平成25年)には、MRの有資格者は6万5千人に達していますが、その内の約1割が女性MRによって占められています。ちなみに、MR資格者の専攻分野で見ると、文系が約5割で理系が約3割となっていていますが、薬剤師資格者が占める割合が約1割に達しています。

仕事がきつい

新卒の新入社員が直ぐに会社を辞めてしまうのは、必ずしも製薬会社に特異的な事象ではありません。しかし、製薬会社によっても異なりますが、特に「MR資格」を目指す新入社員にとっては、MR教育の研修や試験勉強などに費やす時間が膨大で、心身の負担がかなり大きいと言えます。

めでたくMR資格を取得した新入社員の多くは、一斉に全国各地の支店や営業所に配属され、配属先の上司や先輩MRの指導を受けながら実践経験を積み重ねていきます。つまり、どこの業界でも同じような光景が見られますので、なにも製薬業界に限ったことではありません。

強いていえば、実践経験が浅い新人MRが「お医者さん」を相手に、高度に専門的な医薬品情報を伝えなければならないので、大変な緊張を強いられます。また、帰社すると上司への報告や先輩MRからの指導・忠告などがあり、ストレスが溜らないはずがありません。

仕事が楽しい

どこの製薬会社でもMRの約50%は、文系の出身者によって占められています。つまり、製薬会社の入社志望者の中には、文系の出身でありながら端からMRを目指して入社している人がいます。MRの仕事の内容といえば、自社医薬品の情報提供を行うものですから、いわば理系の人の方が合っていそうといえます。

しかし、薬学を含む理系の出身者より文系の出身者の方が、人との対応に関する適応能力が総じて高いと言えます。また、医療関係者の中には体育系の出身者に憧れを持つ人がいますので、その意味ではスポーツ選手として活躍していたMRはがあります。

仕事が楽

MRは、部屋の中で缶詰状態に縛られずあるいは上司に監視されず、自由に動き回れる仕事の環境はある意味でとても楽なことです。その反面、仕事中は全て自分の裁量で判断し行動しなければならないので、確かにストレスが多いのも間違いありません。

ただ、効率よく医療機関の訪問計画が進捗すると、食事をのんびりしたり休憩をゆっくり取るなど、また偶には社有車の中での昼寝もOKです。

とにかく、ほとんど自分一人で仕事の計画を立て、上司や同僚に気兼ねなく仕事を進められるので、同期の内勤職と比べると仕事が楽なのは否めません。

女性にMRの仕事はか?

製薬会社のMRの中で、女性が占める割合は10%くらいといわれています。一般論でいうと、色々な職種がある中で女性の占有率が10%というのは、かなり低いといえます。しかし、本当にMRは、女性の職業として適合しないのでしょうか。

あまり声高に言うのは憚られますが、社会の現実として「女性だから」得するとか損するという話は、何もMRに限ったことではありません。社内的な状況はともかく、医療関係者(特に医者)から見ると、以下ようなことが考えられます。

大事なことは、女性MRといえども自覚と責任を持ち、毅然とした女性らしい態度を貫けば、きっと信頼されるMRに成長していくと確信して仕事を継続することです。

女性MRのメリット

医者の世界もMRの世界も、人数の面からすると圧倒的に男性優位社会ですから、面会者が女性であれば嫌がられることは少ないと考えられます。そのため、お医者さん質問や疑問に的確に応えることができると、男性以上に「できるMR」と評価される面があります。また、人柄が良いお医者さんなら、優しく親切に色々な情報を提供されることがありそうです。

女性MRのデメリット

まずは、相手が男性の医者なら「セクハラ」の対象になる恐れが否定できません。仮に、女性のお医者さんなら、いわれのない「パワハラ」の対象になるかも知れません。また、女性MRがしっかり仕事に対応すればするほど、意味もなく「疎(うと)まれる」場合や、ほんの少し仕事の約束時間に遅刻しただけで「叱責される」場合も考えられます。

MRの年収・給料

製薬業界の給料は、過去10年くらいの平均年収のトレンドでは、概ね700万円前後となっています。会社によって年齢構成があるので一概に言えませんが、他産業と比べて決して低い金額ではありません。ちなみに、高い会社では1,100万円超の会社もあります。

なお、MR職の平均年収で見ると、20~24歳では年収が390万円(月給25万円、ボーナス98万円)となっていますが、年収が500万円を超えるのは入社10年後となっています。これは、飽くまでも平均年収ですから、高い会社では新卒者のMRでも500万超もあります。

MRの仕事の大変さ

MRに限らずどんな職業を選んでも、その仕事に特有の「大変さ」があるのは当然ですが、MRの仕事に就くためには、MRの資格認定を受けなければなりません。

MR資格認定

MR試験は、毎年12月に東京都大阪の2カ所で実施されています。試験科目については、「疾病と治療」「薬理学」「薬剤学」「医薬概論」「PMS(市販後調査)」「添付文書」の6科目です。ちなみに、合格率は、概ね8割くらいになっています。

ただ、この試験を受ける前には、あらかじめ社内または社外の教育研修期間で約6ヶ月間の導入教育を受け、受験資格を取得する必要があります。そのため、MRを目指す人は、企業に入社してから社内の研修教育を受け、給料を貰いながら受験資格を取得するケースが多いといえます。

なお、MR資格は5年ごとに更新しなければなりません。また、どんどん新しい医薬品が出てきますので、MRの仕事を続ける間は、日々勉強し続けなければなりません。

初回公開日:2017年12月06日

記載されている内容は2017年12月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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