35歳ごろにしておくとよい貯金額|独身・夫婦や男女別での平均や中央値
更新日:2024年11月04日
さまざまなライフイベントに備えた貯金額の目安
晩婚化が進んできたことにより、結婚や出産を30代で経験する方が増えてきています。35歳からもさまざまなライフイベントがあります。
また、既婚者なら、住宅購入費用や子供の養育費など大きな出費が重なるタイミングでもあります。ここでは、これから起こるライフイベントを6つ紹介し35歳ごろにしておくとよい貯金額について紹介いたします。
結婚の費用
招待客の人数や料理・引き出物などの質・量、衣装や小物などによって値段の変動はありますが、結納・婚約~新婚旅行までにかかる費用は約400万円と言われています
一方で、結婚式でもらうご祝儀の総額は平均が180万円程度と言われています。家族から援助を受けられる人もいるかもしれません。35歳から結婚を考えている方は、自分たちである程度の貯蓄をしておくことが必要と言えるでしょう。
妊娠・出産の費用
35歳ごろにはすでに妊娠・出産を経験される方もいらっしゃると思います。正常分娩の場合、分娩から退院までには、分娩料や入院料のほか新生児管理保育料や検査・薬剤料、処置・手当料など、さまざまな費用がかかります。
出産する地域や産院、出産方法によって変動はありますが、正常分娩の場合にかかる出産費用は、50万円前後と考えてよいでしょう。
子供の教育費用
幼稚園から大学まですべて公立に通う場合、1,000万円以上の資金が必要になります。もし私立に通うとなると約2~3倍の費用がかかることとなります。
大学になり、実家から離れた場所で一人暮らしをする場合は、引越し代や敷金・礼金、光熱費、食費が必要となり、一度に大きな額の出費が発生することとなります。
そのため、子供1人につき、大学入学までに250万円程度は貯蓄しておくとよいでしょう。
35歳でお子様がいらっしゃる場合、幼稚園入園ごろのタイミングの方が多いのではないでしょうか。これから教育費用がかかることが多いので、しっかり考えておきましょう。
車の購入費用
35歳になると家族も増え、クルマを購入される方も多いのではないでしょうか。
軽自動車やコンパクトカー、セダン、ミニバンなど、車種によって本体価格は異なりますが、新車の平均購入費用は100万円~300万円です。ETC車載器やドライブレコーダーなどのオプションを付けると、さらに高くなります。
また、車検や車のメンテナンス費用といった維持費が必要になります。そのため、自分の身の丈にあった車を購入することをおすすめします。具体的には、購入費用は年収の50%までが目安です。
また、購入費用を抑えたいなら中古車を検討してみるのもよいでしょう。ただし、購入後に修理費がかかり新車よりも高くつく可能性も考えておきましょう。
住宅購入費用
35歳になると持家を購入された方もいらっしゃるのではないでしょうか。 住宅購入費用の全額を貯金で賄うことは難しいですが、頭金として一定の金額が必要になります。
老後のためのお金
主な老後資金としては、退職金と年金が挙げられます。
まず、退職金についてですが、中小企業の定年退職時の退職金平均額は約1,400万円、大手企業の退職金平均額は約2,300万円です。
次に、年金についてですが、「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」があります。「老齢基礎年金」とは国民年金から支給される年金で、「老齢厚生年金」とは厚生年金から支給される年金です。上記の年金の平均年収は約360万円です。
35歳の方の場合、退職金や年金は30年先の話ですが、考慮する必要があります。
35歳を目処に貯金しておくとよい金額
35歳で備えておきたい貯金額は、年収や結婚しているかどうかによっても異なりますが、一人あたり「年齢×10万円~20万円」を目標にしてみるのはいかがでしょうか。
貯金額は「統計の平均資産があればよい」という訳ではなく、ライフスタイルや、ライフイベントによって、平均より多い額を貯めておいた方が安心です。
例えば35歳単身の方であれば、350万円~700万円、35歳の2人世帯であれば、700万円~1400万円ぐらいを目指してみてはいかがでしょう。
貯金額は先ほど紹介した様々なライフイベントによって変動します。35歳は徐々にライフスタイルが定まる年齢です。ご自身に合う余裕を持たせた貯金計画を立てることがポイントです。
上手な貯金方法
初回公開日:2022年09月01日
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