Search

検索したいワードを入力してください

2018年07月02日

レポートや論文での「出典」の書き方|図やWebからの引用の場合

出典を正しく書くことは、レポートや論文を書く上でも基本になります。正しく出典を記載できてなければ、盗作や剽窃が疑われるでしょう。ここでは、正しい出典の書き方について、レポートや論文、英語の場合など多くの例を交えて紹介します。

よくわかる!出典の書き方とその例について

昨今のインターネットの発達によって、たくさんの情報が簡単に手に入るようになり、簡単に世界に発信できるようになりました。しかしながら、嘘の情報や信用できない情報も同時に多く蔓延することから、情報の正しさを判断する能力が求められる時代となりました。

また情報を発信する側にも、情報の正しさを担保する義務が生まれており、情報の根拠を示す必要性も増えてきました。出典を明記することは、情報の正しさを担保する上での証明になるだけではなく、その情報が盗作でも剽窃でもないという証明にもなることから、重要視されています。今回は、出典の書き方について種類別に紹介します。

そもそも引用の定義は?

そもそも自身の文章と引用の違いとは何なのでしょうか。引用の定義に関して本邦では著作権法32条により定められています。著作権法32条の内容を整理すると、引用は報道や批評、研究の範囲内なら行うことができるといえます、また国の白書などの報告書についても、禁止の旨がなければ引用可能であるといえます。

一般的に引用は、
①.引用の必要性があるもの
②. 引用の文章が自身の文章より上回らない程度
③. 引用元の文章を改変しない
④. 引用元がわかるように明記すること

これらの条件を満たす必要があるといわれています。引用が多い文章は他者の意見ばかりになりがちでとてもオリジナルな文章とは言えなくなります。あくまでも引用は自身の意見を述べるためのサブ的な役割であるということを認識した書き方を心掛けましょう。

絶対にダメ!盗作と剽窃

この手の執筆作業やクリエイティブな作業を行う上で絶対にしてはいけないのは、盗作(もしくは剽窃)です。以下にその定義についてまず説明します。

他人の作品の全部または一部を、そのまま自分のものとして無断で使うこと。また、その作品。剽窃(ひょうせつ)。

出典: https://kotobank.jp/word/%E7%9B%97%E4%BD%9C-580263 |

盗作は特に研究者や学生の信用を失墜させる悪質な行いですので絶対に行ってはいけません。いわゆる「パクリ」や「コピペ」が盗作に当たるでしょう。

レポートや論文を執筆している間に調べ事を行うことがありますが、この時に盗作や剽窃が発生しやすいといえます。なぜなら、いろいろ調べている中で、どこが自身の意見か出典元の内容なのかが分からなくなってくるからです。こういった原因から意図せずとも盗作となってしまうことがあるため、十分注意して執筆作業を行いましょう。

意図しない盗作を防ぐためには、執筆を行う前に収集した情報の整理が必要です。段落ごとに述べるべき内容を決めて、必要最低限の引用を行いましょう。必要以上の引用を行うと、自身の意見が薄くなるだけではなく、まとまりのないレポートや論文になるので注意しましょう。

出典の明記が必要な場面とは

情報公開の方法には多くの方法があります。例えば書籍や研究論文、自身のwebサイト、レポートなどが挙げられます。これらの方法の違いによって、出典の記載方法は異なります。また本文中の引用もしくは図表の引用かによって方法が異なります。ここではまず、本文中における引用と図表における引用における出典の書き方について簡単に説明します。

本文中の出典の書き方

本文中における出典の引用の書き方としては、しっかりと引用元の文章そのままを記載し、そのうえで出典を加えるようにしましょう。以下に、文章中で引用する場合の下記の例を紹介します。

例①. 「○○らによれば、××であるといわれている。」
例②. ○○らは、××について「△△」であると定義した。
例③. ○○は、××である(△△ら, 2017)。

これを実際に文章にすると書き方としては以下になります(一例)。
これまでの研究では○○について多くのことが明らかにされている。例えば○○の△△について検討した□□らによれば、○○は●●であるといわれている。これらの研究から○○らは◎◎について、「××」であると定義され、現在までその定義が用いられている。

図表の出典の書き方

特に書籍や論文、webサイトを作製する際に、図表を加える場合は多々あります。多くの図表は他の引用文献や統計データを参考に作製することが一般的です。当然図表の場合にも引用した場合には出典を記載する必要があります。

図表の引用の際における出典の書き方としては、図表の近く(多くは右下)に括弧を付けて、著者と年号を記載します。以下の図表の書き方の例を紹介します。

例① . (○○, 他, 2017)
例②. (○○, et al. 2017) ※英語論文の場合

これで解決!各シチュエーション別の出典の書き方

引用元の出典を記載することは多くの場面であります。Wikipediaでさえも常に要出典と記載され出典を求めています。出典方法の書き方にはある程度のフォーマットが決まっています。基本的な所さえ理解できれば恐れることはありません。前述の引用の定義と併せてそれぞれ確認していきましょう。

①. レポートの場合

高校や大学、大学院の授業では、レポート課題が課される場面が多く存在します。レポート課題における引用元としては、書籍や論文、webサイトがメインになります。本文中や図表中で引用する場合は先述の説明を参照ください。レポート課題で引用した場合には、必ずレポートの最後に出典元を記載します。

出典元の文献を引用した順番に並べて引用番号を振りましょう。なお本文中で引用した箇所には、対応する引用番号を記載するようにしましょう、引用番号のフォーマットについては、一般的には括弧を用いて記載するのが一般的でしょう。以下に出典の書き方の例を紹介します。

例:
(本文中の場合)○○については○○であると定義されている1)。
(レポート文末:書籍の場合)

1). ○○(著者①), ○○(著者②), ○○(著者), 他:本タイトル名, 出版場所, 出版社, 刊行年, 該当ページ

②. 卒論の場合

卒業論文執筆の場合には、研究背景や考察を記載する上で、出典を書く必要がある場面は多くあります。基本的な出典の書き方については、レポート課題と大きく変わりはありません。当然レポート課題の時よりも、文章量が多くなるため、多くに出典が必要になることが予測されます。本文中の書き方としては、まず自身の意見を述べた上で、引用文献を紹介する書き方が良いでしょう。以下に書き方の例を紹介します。

例:
本研究の結果から○○であることが推察される。先行研究では、○○らによると、△△は××であることが示されている。本研究結果は□□らの先行研究を支持しており、■■であるとことが明らかになった。

また研究背景などの紹介にあたって、先行研究の図表を用いることがあるでしょう。こちらの基本的な書き方については、前述に記した出典の図表の書き方の項を参考に記載すれば問題ないでしょう。

例:
本邦における○○は深刻な一途をたどっており、対策は急務だといえる。××の調査では△△について□□であることが示された。1)(図1)。
※1)の部分は引用番号

③. 論文の場合

当然、論文を作成する際にも、引用元の出典を記載することは必須となります。基本的な書き方は、卒論やレポートの書き方を参考にすれば問題ないでしょう。

論文で特に大事になるのは、出典の書き方が適切に投稿ジャーナルの投稿規定に則っているかが重要になります。多くのジャーナルでは、データファイルの体裁、論文の構成や図表の扱い、倫理の書き方、投稿料、出典の書き方が投稿規定として集約されています。投稿規定は基本的には、ジャーナルの巻末や公式サイトに掲載されているため、執筆前に投稿規定を確認した上で書き始めましょう。

なぜ投稿規定の確認が必要かというと、ジャーナルによって微妙に書き方が違いことがあるからです。具体的には、①引用番号の書き方、②著者の書き方(書くべき共同執筆者の人数)、③ピリオド、カンマ、コロンの位置や適用、④出典の書き方の順番などが異なることが多いでしょう。

例えば、著者名を全員記載するジャーナルもあれば、3名のみを記載し残りを「他」として書き方を指定するジャーナルもあります。また、出典元の引用番号の体裁についても、ジャーナルによって異なります。一般的には、)や[]、括弧を用いないことが多いでしょう。ジャーナルに合わせて適切に用いましょう。

例:(書籍の場合)
1). ○○(著者①), ○○(著者②), ○○(著者), 他:本タイトル名, 出版場所, 出版社, 刊行年, 該当ページ

[1]. ○○(著者①), ○○(著者②), ○○(著者), 他:本タイトル名, 出版場所, 出版社, 刊行年, 該当ページ

webサイトの関する出典の書き方

weサイトの記事を記載する際においても、書籍やレポート、論文と同じく出典の記載が必要です。出典の記載方法については、論文などと同じく記事の最後に引用リストを添付してもよいでしょう。また他のwebサイトからの引用の場合には、web サイト名、URL、アクセス日を記載する他に、リンクを張っておくのも良いでしょう。

他のwebサイトからの引用をする際に注意しなければならないのは、引用元のwebサイトが転載を許可しているについてです。一部のサイトでは、「無断転載禁止」と書かれている場合があるため、掲載に当たっては十分に注意するよう心掛けましょう。

種類別に見た出典の書き方

大まかな出典の書き方については、前述の項目にならえば問題ないでしょう。しかしながらレポートや卒論、研究論文などの場合に書籍のみを引用することは少ないでしょう。多くの場合は政府機関のwebサイトからの情報や原著論文などから引用し、出典を記載します。この項では、書籍、原著論文、webサイトについての出典の書き方の一般的な例について紹介します。

①. 書籍の出典の書き方の例
1). 著者名①, 著者名②, 著者名③. 他: 書籍タイトル. 出版場所, 出版社, 刊行年, 該当ページ

②. 原著論文の出典の書き方の例
1). 著者名①, 著者名②, 著者名③. 他: 書籍タイトル. ジャーナル名. 巻号: 該当ページ, 出版年

③. webサイトの出典の書き方の例
1). 掲載元(内閣府など). ページタイトル, URL, アクセス日時

なおこれらの例については、あくまでも一般的な書き方になります。実際の執筆の際には、投稿規定を十分に確認しましょう。

必見!英語論文の出典の書き方

大学の学部学生や大学院生では英語で論文を書くことがあるでしょう。英語の出典の書き方は基本的には基本的には変わりません。出典元の文献が英語になるくらいですから、臆することはありません。こちらでは、英語論文における出典の書き方の特徴について説明します。

英語論文と日本語論文との共通点

前述で述べたように、出典の書き方の注意点はほとんど共通しています。英語論文についても当然投稿規定があり、出典の書き方におけるフォーマットが決まっています。一般的には、「Instruction for authors」、「Information for Authors」といった名称が使用されることが多いでしょう。これらの情報は、ジャーナルのHPや雑誌の巻末に掲載されているのであらかじめ確認しておきましょう。

英語論文における出典の書き方の例

出典に書くべき内容は基本的には日本語と変わりありません。違う点としては、日本語では著者を省略する際に「...他」と記載していましたが、英語論文の書き方の場合には「...et al.」となります。「et al.」のピリオドの記載を忘れる場合が多いのて注意しましょう。

例:
1). ○○(著者①), ○○(著者②), ○○(著者), et al. :タイトル名, ジャーナル名, 巻号, 該当ページ, 出版年

英語論文に日本語論文を引用する場合

基本的には、英語論文の出典は英語ジャーナルや書籍から選択するのがベターでしょう。しかし、日本語論文についても、英語表記に変更することで引用することが可能な場合があります。こちらについては、投稿するジャーナルによって扱いが変わることが予測されるため、事前に投稿規定に確認する必要があるでしょう。この項では、一般的な英語論文における日本語論文の出典の書き方の例を紹介します。


1). 著者名(ローマ字表記), et al.: 論文タイトル(ローマ字表記、もしくはタイトルの英訳). ジャーナル名(ローマ字, 正式名称がある場合はそちらを記載). 巻号: 該当ページ, 出版年.

英語論文の出典記載に有効なツールについて

レポートや卒論、論文では、出典についての書き方が細かく決まっており煩雑です。しかしながら、英語論文の出典の書き方については、楽な方法がいくつか存在します。近年では論文管理ソフトウェアを使用することによって、出典の書き方をいちいち確認することなく作製することが可能になりました。

代表的なソフトウェアとしては「Endnote」、「Mendeley」が挙げられます。この項では、これらの論文管理ソフトウェアについて簡単に説明いたします。

Endnoteとは

Endnoteは、多くの研究者の間で使用されている論文管理ソフトウェアです。オフライン上での操作などといった機能は有償になりますが、無料版として「Endnote Basic」があり、文献管理の一部や出典リストの作成などの一部機能が使用可能です。この機能を使用するためには、公式サイトにアクセスしアカウントを作製する必要があります。アカウント作成後はweb上であればどこでも操作可能です。

使用方法としては、論文執筆に必要な文献をEndnote上に保存し、Endnote上でデータベースを作製します。その後、必要な文献を出典のリストを作製することが可能です。出典リストのフォーマットはEndnote上でも複数用意されているため、ジャーナルにあったフォーマットを選択することで、簡単に出典リストを作製することが可能です。

また、Endnote上で英語文献を検索することも可能であるため、その都度必要な文献を入力することなく、文献データを登録することが可能です。さらにEndnoteはMicrosoft Wordのプラグインにも対応しているため、Microsoft Word上で文章を作製する際に連動させることも可能です。

欠点としては、Endnoteがあまり日本語文献に対応していない点が挙げられ、上手くデータベースに登録されない場合があります。その際には、手動で文献のデータを入力する必要があります。Endnoteの使用方法については、使用者が多いことから多くの書籍が出版されています。より効果的に使用する場合は、そちらも参考にするとよいでしょう。

Mendeleyについて

MendeleyもEndnoteと同じく、オンライン上で使用できる論文管理ソフトウェアになります。こちらも基本的な機能については無料で使用可能です。使用方法についても同じで、アカウント登録を行い、オンライン上で文献をアップロードして管理することが可能です。細かい使用方法については、学校の情報センターなどでマニュアルや説明会があることが多く、比較的簡単に使用方法を学習することができるでしょう。

正しく出典を書くためには

レポートや論文を書く上で、正しく出典元を引用するためには、第一に書こうとしている論文やレポートの書き方の体裁を事前に十分確認する必要があります。また引用した文献が本当に必要かどうかの吟味や盗作や剽窃になっていないかを確認しなければなりません。

レポートや論文の体裁を整えることは、受理されることの第一歩になります。読者となる事務や教授の先生や体裁を確認した上で内容の吟味を行います。執筆に失敗しないためにも、正しい出典の書き方をマスターしましょう。

Latests