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レポートや論文での「出典」の書き方|図やWebからの引用の場合

更新日:2023年12月13日

出典を正しく書くことは、レポートや論文を書く上でも基本になります。正しく出典を記載できてなければ、盗作や剽窃が疑われるでしょう。ここでは、正しい出典の書き方について、レポートや論文、英語の場合など多くの例を交えて紹介します。

よくわかる!出典の書き方とその例について

昨今のインターネットの発達によって、たくさんの情報が簡単に手に入るようになり、簡単に世界に発信できるようになりました。しかしながら、嘘の情報や信用できない情報も同時に多く蔓延することから、情報の正しさを判断する能力が求められる時代となりました。

また情報を発信する側にも、情報の正しさを担保する義務が生まれており、情報の根拠を示す必要性も増えてきました。出典を明記することは、情報の正しさを担保する上での証明になるだけではなく、その情報が盗作でも剽窃でもないという証明にもなることから、重要視されています。今回は、出典の書き方について種類別に紹介します。

そもそも引用の定義は?

そもそも自身の文章と引用の違いとは何なのでしょうか。引用の定義に関して本邦では著作権法32条により定められています。著作権法32条の内容を整理すると、引用は報道や批評、研究の範囲内なら行うことができるといえます、また国の白書などの報告書についても、禁止の旨がなければ引用可能であるといえます。

一般的に引用は、
①.引用の必要性があるもの
②. 引用の文章が自身の文章より上回らない程度
③. 引用元の文章を改変しない
④. 引用元がわかるように明記すること

これらの条件を満たす必要があるといわれています。引用が多い文章は他者の意見ばかりになりがちでとてもオリジナルな文章とは言えなくなります。あくまでも引用は自身の意見を述べるためのサブ的な役割であるということを認識した書き方を心掛けましょう。

絶対にダメ!盗作と剽窃

この手の執筆作業やクリエイティブな作業を行う上で絶対にしてはいけないのは、盗作(もしくは剽窃)です。以下にその定義についてまず説明します。

他人の作品の全部または一部を、そのまま自分のものとして無断で使うこと。また、その作品。剽窃(ひょうせつ)。

出典: https://kotobank.jp/word/%E7%9B%97%E4%BD%9C-580263 |

盗作は特に研究者や学生の信用を失墜させる悪質な行いですので絶対に行ってはいけません。いわゆる「パクリ」や「コピペ」が盗作に当たるでしょう。

レポートや論文を執筆している間に調べ事を行うことがありますが、この時に盗作や剽窃が発生しやすいといえます。なぜなら、いろいろ調べている中で、どこが自身の意見か出典元の内容なのかが分からなくなってくるからです。こういった原因から意図せずとも盗作となってしまうことがあるため、十分注意して執筆作業を行いましょう。

意図しない盗作を防ぐためには、執筆を行う前に収集した情報の整理が必要です。段落ごとに述べるべき内容を決めて、必要最低限の引用を行いましょう。必要以上の引用を行うと、自身の意見が薄くなるだけではなく、まとまりのないレポートや論文になるので注意しましょう。

出典の明記が必要な場面とは

情報公開の方法には多くの方法があります。例えば書籍や研究論文、自身のwebサイト、レポートなどが挙げられます。これらの方法の違いによって、出典の記載方法は異なります。また本文中の引用もしくは図表の引用かによって方法が異なります。ここではまず、本文中における引用と図表における引用における出典の書き方について簡単に説明します。

本文中の出典の書き方

本文中における出典の引用の書き方としては、しっかりと引用元の文章そのままを記載し、そのうえで出典を加えるようにしましょう。以下に、文章中で引用する場合の下記の例を紹介します。

例①. 「○○らによれば、××であるといわれている。」
例②. ○○らは、××について「△△」であると定義した。
例③. ○○は、××である(△△ら, 2017)。

これを実際に文章にすると書き方としては以下になります(一例)。
これまでの研究では○○について多くのことが明らかにされている。例えば○○の△△について検討した□□らによれば、○○は●●であるといわれている。これらの研究から○○らは◎◎について、「××」であると定義され、現在までその定義が用いられている。

図表の出典の書き方

特に書籍や論文、webサイトを作製する際に、図表を加える場合は多々あります。多くの図表は他の引用文献や統計データを参考に作製することが一般的です。当然図表の場合にも引用した場合には出典を記載する必要があります。

図表の引用の際における出典の書き方としては、図表の近く(多くは右下)に括弧を付けて、著者と年号を記載します。以下の図表の書き方の例を紹介します。

例① . (○○, 他, 2017)
例②. (○○, et al. 2017) ※英語論文の場合

これで解決!各シチュエーション別の出典の書き方

引用元の出典を記載することは多くの場面であります。Wikipediaでさえも常に要出典と記載され出典を求めています。出典方法の書き方にはある程度のフォーマットが決まっています。基本的な所さえ理解できれば恐れることはありません。前述の引用の定義と併せてそれぞれ確認していきましょう。

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初回公開日:2017年10月27日

記載されている内容は2017年10月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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