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「いずれ」と「いづれ」の違い・「いずれ」が入った言葉5コ

初回公開日:2017年07月13日

更新日:2020年03月11日

記載されている内容は2017年07月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ビジネスシーンだけでなく、よく使われる「いずれ」という言葉がありますが、「いづれ」と綴る場合もあります。「いずれ」と「いづれ」は、使い方や意味は違うのでしょうか?いざという時に間違えないためにも、正しい使い方や意味を覚えておきましょう。

「いずれ」「いづれ」の意味

「いずれ」と「いづれ」の違い・「いずれ」が入った言葉5コ
※画像はイメージです

「いずれ」「いづれ」には3つの異なる意味が存在します。1つずつ紹介していきます。

意味①「どれ」や「どちら」という意味

「いずれ」「いづれ」は、2つ以上存在するものや場所、時間などのうち、1つを選択する時に用います。「どれ」や「どちら」と似たような意味を持ちます。

例文

いずれかをお選びください。」

意味②「そのうち」という意味

「いずれ」には「そのうち」や「近々」といった意味もあります。

例文

いずれ改めて伺います。」

意味③「結局」という意味

さまざまな過程を経た結果を伝えるときに用います。「結局」と似たような意味で使用されることが多いです。

例文

いずれ後悔するだろう」

「いずれ」と「いづれ」正しいのはどっち?

仮名遣い現在の正しい表記
いずれ現代仮名遣い(新仮名遣い)
いづれ歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)

正しい表記は「いずれ」

現在では正しい表記を「いずれ」と定めています。法令・公用文書・新聞・雑誌など、一般の社会生活において文字を書き表す場合は現代仮名遣いを使用することと決められているようです。

現代仮名遣いと歴史的仮名遣い

「いずれ」は現代仮名遣いです。現代仮名遣いは、現代文のうち口語体のものに適用され、現代の国語を書き表すための仮名遣いの基準とされています。

「いづれ」は歴史的仮名遣いです。歴史的仮名遣いは、明治から第二次世界大戦終結直後まで公文書や学校教育において用いられたとされています。

「いずれ」「いづれ」を使った例文5つ

「いずれ」と「いづれ」の違い・「いずれ」が入った言葉5コ
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例文①:「いずれか」

「打ち合わせの日程ですが、1日から6日のいずれかでお願いできますでしょうか?」

解説

この例文の場合の「いずれか」は、2つ以上の選択肢の中で「どれか」を表します。また、「いずれか一方」と表した場合は「どちらか一方」という二者択一を意味する言葉になります「A・B・C・Dのいずれか一方」という使い方はできません。

例文②:「いずれも」

こちらの商品はいずれも静音性に優れています。

解説

「いずれも」は「どれも・だれも・それぞれ」という意味を表します。例文では「ここにある商品はどれも(それぞれ)静音性に優れています」と言い換えることができます。「それぞれ」は、あるもののひとつひとつを指す言葉です。

例文③:「いずれは」

いずれは本社へ戻ることになります。

解説

「いずれは」は、将来的に実現する可能性を示す「いつか・やがて・そのうち」という「時間」を表す言葉として使われます。さほど遠くない未来を指して使うため、「近々」という意味でも用いることができます。

例文④:「いずれにしても/いずれにせよ」

いずれにせよ今日中に納品するのは不可能です。

解説

「どの方法を選ぶにしても・事情がどうであろうとも・どっちみち」という意味で使います。いくつかある選択肢のどれを選んだとしても、結果は変わることがないというときに用いる言葉です。仮定の動詞句である「~せよ」をつけたると少し柔らかく丁寧な表現になります。

例文⑤:「いずれ劣らぬ」

このチームはいずれ劣らぬ強豪ぞろいだ

解説

「いずれ劣らぬ」は、どれもみな優れていて見劣りするものがないといった場合に用いる言葉です。「いずれ」と「劣らぬ」が合わさった言葉で、「どのようなものと比べても劣ることのない」という、非常に優れた様を表します。

「いずれ」「いづれ」の類義語4つ

「いずれ」と「いづれ」の違い・「いずれ」が入った言葉5コ
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類語①:「どちら/どっち/どれ」

不定称の指示代名詞や人代名詞として、人・事物・方角・場所などについてはっきり特定できないものを指すときに使います。

詳細

・「お住まいはどちらですか」 ➡ 場所を指す
・「どれにいたしましょう」 ➡ 複数の中の特定されていない1つを指す
・「失礼ですがどちらさまですか」 ➡ 不明または不特定の人を指す
・「どちらも存じ上げません」 ➡ 複数の中の特定されていない人を指す
・「どっち」 ➡ 「どちら」のくだけた表現

類語②:「近日」

「近いうち」「近々」を表す名詞で、「いずれ」「いづれ」「そのうち」「やがて」より近い将来を表します。

詳細

・「近日中にお伺いします」「近日公開」 ➡ 今から数日の間のことを指す
・「近日」 ➡ 日を単位として近い将来を表わす
・「そのうち」「いずれ」「いづれ」「やがて」 ➡ かなり先の将来について指す

類語③:「そのうち」

「いずれ」「いづれ」と同じく、「実現するまでにそれほど日時を要しない」ことを表す副詞として使います。「そのうちお伺いします」は「近いうちにお伺いします」「いずれお伺いします」と言い換えることができます。

詳細

「まもなく」>「やがて」>「いずれ」>「そのうち」
時間の経過は右に行くほど遅くなり、実現する可能性も低くなります。

類語④:「やがて」

あまり時間や日数が経たないうちにある事が起こる様、ある事態になる様を表すときに用いる副詞です。「やがて風もおさまるだろう」「東京へ出てやがて3年になる」など、「そのうち」「じきに」と同じ意味で使います。

詳細

「近日」「やがて」 ➡ その事態の実現が確実だと思われる場合に使用される
「そのうち」「いずれ」「いづれ」 ➡ より漠然と表現する場合に使用される

「いずれ」と「いづれ」の違いを理解しよう

「いずれ」と「いづれ」の違い・「いずれ」が入った言葉5コ
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「いずれ」は現代仮名遣い、「いづれ」は歴史的仮名遣いです。ビジネスシーンなど一般的には「いずれ」を用い、いにしえの時代に思いを馳せるときや、各種専門分野・個人的用途では「いづれ」も使えるということを覚えてください。

「蝶々」は現代仮名遣いでは「ちょうちょう」と書き、歴史的仮名遣いでは「てふてふ」と書きます。歴史的仮名遣いで「ゐ・ゑ・を」と書いてある場合、現代仮名遣いでは「い・え・お」となります。

現代仮名遣いと歴史的仮名遣いの違いを知ろう

現代仮名遣いと歴史的仮名遣いの違いは、「発音」にあります。現代の話し言葉通りに表記するのが現代仮名遣いであり、発音に関わらず平安時代から続く表記を継承しているのが歴史的仮名遣いで、「いづれ」がそれに当たります。

今回は、「いずれ」と「いづれ」の違いや、言葉が持つ意味と使い方についてご紹介しました。

「いずれ」「いづれ」という言葉を上手に使い分け、ビジネスシーンではスマートな文章を心掛けましょう。

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